8話 【バレンタイン2】


「ふぅ、ぎり間に合った」


50分から始まるHRに48分に教室に着いた。

教室は相変わらず甘いにおいで漂っている。すこし酔いそう…


「おーし、HR始めるぞ。席につけー」


いつの間にか来た担任のこの一言でクラスにいるみんなは席に着く。さすが関西人声はでかい。バレンタインで浮かれるなーということを言われHRは終わった。



「はい、桃。バレンタイン」

「えお!?!?くれるのありがとう愛羅いい!!」

「わ。。‪w‪wいえいえ〜」


授業の始まる10分休憩の時

私は桃の元にバレンタインを渡した。喜んでもらえてよかった。ニコニコしながら渡した包装紙を見てる桃は最高に可愛かった。





授業はあっという間に過ぎていき放課後。

今日はミーティングの日。嫌でも生徒会メンバーには会う。まぁ、果歩に渡したいだけなんだけど。。可愛い後輩といざとなったらまぁ割と頼りになる同級生にあげるかと思いシフォンケーキを焼いてきた。


「みんな1個ずつ取っていってー」

「え、くれんの?さんきゅー」

「あざーす!」

「先輩の手作りですか、、!!いただきます!!」

「ありがとうございます!」

「ありがとうー!うまっ!」

「えええありがとう!!」

「あ、僕からもあげますね」

「せんぱーい!わたしも作ってきたんですー!」


人それぞれ違うが、みんな喜んでくれた。

良かった…何気にこういう笑顔を見るのが嬉しかったりする。”美味しかった”とも言われ私の心は暖かくなった。





2時間経過した頃。

みんな疲れ切っている。それもそうだ、最終下校まで残っているんだ。疲れるのも当然。中には貰ったチョコを食べてる人もいたけど明らかに寝てる奴もいる。おいおい起きれよ…


「よし、じゃあ締めようか。」


果歩のこの一言でみんな帰り支度をする。

もちろんわたしも帰る準備をする。


「今日のパンはー?」

「愛羅ー」

「私だっけ?まぁいいや、

今週もお疲れ様でした。最近気がたるんでる方がちらほら見えますが、それぞれの委員会などの仕事頑張って行きましょう。せーの」


”パンッ”

「「「「お疲れ様でしたー!!」」」」


生徒会恒例。

ミーティングの日は必ず誰かしらが話すこと。今日は私だったから次は、結愛だな。


次々と学校から出ていく皆を追いかけるように私も鞄を持ち外に出た。





「ただいまー」

「おかえり、今日も遅かったね。お疲れ様」

「疲れたよお母さん。ご飯なに?」

「シチューよ」

「やった!」


寒さの中帰ってきた今の私にシチューは最高でしかない。感謝しながら食べたシチューは心から温まり母の優しさを知った。


「お風呂湧いてるから入りなよ」

「はーい」


リビングでテレビを見ていると母に声をかけれた。お風呂の時間、幸せになれる時。今日も疲れたし入って寝よう。そうきめた



お風呂から上がると、帰宅間際の父親にあった。なんだかんだいって会ったのは久しぶりで


「おかえりお父さん」

「おー。愛羅久々だな、ただいま」

「久しぶりだね‪w」

「もー、そこで話してないで早く食べてよ。。愛羅は明日学校あるんだから寝なさい」


思い出を咲かせてたが、母に怒られてしまった。明日も学校。長い1週間はそう簡単に私たちを手放してはくれない。


「うん。そうするー、朝早いし

お母さん、お父さんおやすみ」


私は母と父にそう告げると、歯を磨き自分の部屋へと行く。明日の準備をして、課題をして、時刻は23時を過ぎようとしていた

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