6話 【恋バナ】


体が熱い、今きっと私の顔は赤く染まっているのであろう。それも目の前にいる後輩のせいだけど。。


「愛羅ー?」

「な、何?果歩」

「大丈夫?顔赤いけど…」

「大丈夫だよ」


思った以上に赤いらしい。まぁそうか

昔から肌が白く日焼けというものをしたら赤くなる。困った体だ


「そう。ならいいけど…てか今日めっちゃ凌央くんの方見てるけどどうした?」

「へ?!べ、別に。。そんなに見てた?」

「うん。多分本人は気づいてないと思うけど、何、。。好きなの?」

「…」

「え、ピンポーン?」

「だったらなによ。。」

「うわぁー!!まじか、かわいいななんか」

「なんで!?!?」


ついにバレてしまった。

果歩に、私が凌央くんをすきだと。そんなに顔に出てたかなと自分顔に手を当てる。この時私を見てるとは知らずに。というか、可愛いってなんなの!?!?





「にしても暇だね」

「そうだね。お茶も飲んだし」

「んね。あ、お話しにいく?(笑)」


少し意地悪そうに笑う果歩はなんだか楽しそうだ。アタックしに行かないとね!と言ってるかのように顔に書いてある。いや…まだ始まった恋をそんなに早く進ませんで。。


「話すって何をよ」

「やだなー。恋バナだよ、愛羅だって知りたいんじゃないの?凌央くんのこと」


ほら行くよーと私の意見は聞かずに手を取り凌央くんの元に行く果歩。ちょ、心の準備を持たせてよ…


「凌央くんお話ししよう」

「わ、私も」

「いいですよ。お話しましょう」


ふと笑った凌央くんは、やはりいつもと違う。なんだ、あ。袖をまくってるんだ、それだけでかっこよくなる私の好きな人はずるい人なのかもしれない。



「ーじゃあさ、凌央くんは彼女とかいるの?」


沢山会話をしていくうちに会話の内容は恋愛に。ちなみにこれを言ったのは目を輝かせた果歩である。


「中学の時まではいました。

高校は作る気はないですね…」

「そうなの?凌央くんかっこいいからすぐ出来ると思うのに」


思わず放ってしまった言葉。

本音である、だって今目の前にいる君はほんとうにかっこいいから。敵ができるのは嫌だけど。。


「はは‪w‪wありがとうございます。

中学の時でだいぶきてしまって…あと大人な恋がしたいんですよね」


少し悲しそうに言うと、僕の話はこれくらいで。てか、先輩たちはどうなんですか?と聞いてきた。


「私はいるからなー。」

「いい人がいればって感じだけどなかなかいないんだよね…」


私のこの言葉に後ろからパンチをする果歩。

そういえばこいつ彼氏持ちだった。そうだ、敵だった。。


「まぁ、ゆっくりでいいと思うんですよね。出会いあるといいですね愛羅先輩」


笑って話を聞く凌央くんに言われた。

そんな君に恋してるんだって言ったら、どんな顔するのかな?

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