第2章 恋を知る

5話 【意識】


恋だと気づいてから私は部活に行くのが

もっと楽しくなった。学年もコースも違う”凌央くん”に会えるそれだけで幸せだった。


「愛羅部活いこー」

「うん、果歩いこー。」


生徒会長であり、私の良き心友である

安斎果歩あんざいかほと共に部活に向かう。1年の時から一緒に生徒会として仲良くしている果歩は私にとってなんでも話せるそんな存在で同じ部活に入ってくれたのが本当に嬉しかった。


「いやー、最近さ推しがさ〜」

「へぇそうなの?」


手をドアノブへ伸ばし、ゆっくりと開けると

そこには。Tシャツを着ている凌央くんの姿があった。


「!?!?ご、ごめん!!」

「大丈夫ですよ。ワイシャツきてただけなので。僕こそすみません…」

「愛羅びっくりしすぎでしょ…‪w凌央くんこんにちは」

「こんにちは、果歩先輩、愛羅先輩」


驚くのも当たり前だ。

好きな人がTシャツを着ている(Tシャツの上からワイシャツを着ているだけ)生お着替えだ。女子で興奮しない人が居ないわけが無い。果歩はいつも冷静にいるが、私にはこれは過激すぎた。。無理だよ。。


ネクタイをつけていない姿を見るのははじめてで、着崩してる凌央くんはいつもよりも少し大人ぽく見えてしまった。


人って何かがないだけで変わるものなんだな


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