侵略崩壊
ラーフたちの侵略が始まった。
そしてそれは築き上げたものの崩壊を意味している。
先ほどの残った死体をブラドが使い捨ての破壊人形ことアンデット軍団に作り変え防壁に突撃させていた。
「壁に肉の坂が出来上がっているなぁ
なんて外道なんだ」
「何かおっしゃいましたか主様」
「な、なにも......」
強くなったはずラーズもブラドには逆らえない何かがあるようだ。
「おおお! 上まで坂が出来上がったぞ!!
血肉の坂なんてキッタネェ!!!」
出来上がった坂から壁を越えて壁内にアンデット共が滝のようになだれ込む
下級のアンデットが100程度しか侵入できなかったが中で死体を量産することになるのだから関係ない。それに坂のアンデットがそのままのはずがなく少しずつ積み重なったアンデットも上に昇るのが出てきて、更に壁に体当たりするもの同士うちするものも出ている。
同士討ちしたものは中級に早くも進化した個体も出てその進化先が分かれた個体が次々と現れてくるとついに緩やかな進行は壁に穴をあける者が出たことでどんどん加速していく。
先ほどに、戦えるものを大半亡き者にし更にその死体で今侵略しているのだ。
抑える者の数が壁内では圧倒的に足りていない。
そのため被害が広がっていたが、それでもまだ少数に死傷者を抑えていた。
だが、進化した個体 元同僚共によりその境界である壁を壊され少しずつ広がった。
均衡が傾いた瞬間である。
どんどん壁の穴に群がるアンデットこと元同僚共は、よく歩いた道を行きあの店をあの人を、壊していく。
そして死体が増えていく。ある人は、逃げ遅れたがために、守るために、そして逃げ惑う叫喚を道標に死体を踏みつけながら動く死体は、生きる者を追う。
こうして壁の近くには瓦礫と血、死体だけが転がっていた。
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