蹂躙最終局面

「あれは、なんだ?ブラドは知ってそうだが」

「聖協会使徒ですね。神を信仰し、人間は神に祝福された優れた種である。

それ以外は穢れた存在であり悪である。とかの人間至情主義量産組織です。

毎度毎度うっとおしいです。」

「ブラドでもそんな顔するなんて相当なんだな!!」

「本当ですね 何かあったんですか?」

「あいつらが幾度も幾度も迫ってくるのダンジョンに長く籠っていなくてはいけなくなったのです。いわば元凶です。」

「「へええ」」






そんな魔物たちの会話している中、件の連中は分かれての行動を開始していた。

「救助、捜索に分かれ各自行動!

まだ敵がいる可能性があります!気を引き締めて動きなさい!!」

「「「「はい!」」」」





<王道>

赤黒い道が出来上がる


「なんだ?!」

「腕がぁあああ!!??」

「おい!おい!!」

「ううああああああ!!!

たすけてぇえええ!!!」

「吸い込まれているのか!!!」

チン! 鞘を納める音が響き渡ると紅い道が消える。

そして一直線の道が出来上がった。

周囲は血と狂騒の歌に彩られたものであるが鬼が歩く道としたら疑問はないだろう。


「いきなりすぎだろう!!」

「そうですよ ほんとにせっかちですね」

「主様のすることに疑問なぞ入る余地はないのです。

黙りなさい。」

「邪魔でしかないんだから、いいだろう」






道を進んでくるのは いつの間にか現れた

刀を手にした鬼を中心に、月の色をした狼、白い体に毒を持つ蛇、赤黒い影を持つ人型だった。








「何が行われたのだ・・・・

 


なぜ   こんな状況を作り出せるというのだ・・・・


あれは なんだ・・・・なんなんあだあああ!!」





「さて、全滅させるか」

作り出した人垣の中から四方に向けて飛び出す。

残像を残しながらついでのように、人間の被害を作りながら構えるでもなく警戒もできていない者など 物の数ではない。

ラーフの王道の被害を見て呆気にとられたまま、いつの間に滅んでいく。

被害が出て初めて、動き始めたが遅い。

蹂躙は1分もたたぬうちに三分の一もの死を贈られていた。

「とめろおおお!!!」

「やだあああ!!!」

「たすけてくれぇええええええええ!!!!」


「打ち取るんだあああ!!!

 人類のため       」 ゴロン

「うわああああ!!!  ごふぅ」バタン

「ああああああ 腕があああ あ」 どぢゃ








「なぜだ っどうして!!」

チャキ

「知る必要もない 滅びろ」

チン













さあ 対した面々は数刻前には生気を持っていたが、今現在は首がなく 破損し 上下に分かれ 変色し 切り刻まれ 干からび 様々な状態で転がっている。

蹂躙は終わった。

人間の敗北により





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