軍勢製作

「とりあせずは、及第点といったところですか。

それにしても、随分と集まったものですね。

このままにするのも勿体無いですね。

どうしましょうか。」


「どうするつもりなんだ?

死体を使うにしても餌くらいの使い道しかないんじゃないのか?」


「そうだ!そうだ!どうするって言うんだ!! ブラドが食べるのか‼︎!

俺は嫌だぜ!」


「わっし的にはあんたが食われれば解決だと思うんですよ!」


「どうしてそうなるんだ!今は死体の話だろうがぁぁああ!!!」












それからしばらく言い合いが続いたが

「その辺でいい加減終わりにしなさい。

本当に貴方方を食べてみるのも一興ですしね。

そうなりたいんですね?」


「「いえいえ!そんなことはございません!!ブラド様!!」」

土下座のように地に額をこすり懇願する2体と見下ろす怒気を少し漏らしているブラドさん


「こんなの放っておいて始めましょうか


『血操 死者生成』 」

ブラドから影が広がり死体を全体を覆うように包むと赤黒く脈動する。

数分すると影が霧散し、アンデットの集団が出来上がっていた。


「さてこれで侵略しやすくなるでしょう。

いい捨て駒が出来上がりましたね。」


会心の出来だと頷くブラドに、他一同ドン引きである。


「何か、文句でもあるのでしょう?」

「「「いえ! なにもございません!!!」」」


間髪入れずに答えを返す3体であった。

条件反射的に返すほどの恐怖が心に出来上がっている証拠ですね。


「さて、では本格的に侵攻を始めていきましょう。

いいですね?主」


「ああ 力は十分だとわかったからな。

慎重にならずとも、いいようだし思いっきりやってしまおう!」


「へへ! やっとしっかりと暴れられるぜ!!!」

「ようやくですね わっちの毒で苦痛に悶えてもらいましょう!」


人間の気配の多い方向に視線を向けながらそれぞれが言葉を吐き出した。

その後ろにはブラドの生み出した1万ほどの捨て駒ゾンビ集団が控えていた。


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