解放の時

ダンジョン50階層ボス部屋

「さぁぁこいやあああ!!」

「うるさいよ 静かに永眠しなよ」

「それは!!死ねってことか!!

しんでたまるかようぉぉお!!!!!」

「すこしは、黙っていられないのか

あの二人は」

マーナとボロスは、戦場の中で口喧嘩をしていた。

そんな二人を別の場所から戦いながら眺めている。


「息はあっているのに、何故あんな言い合いになってしまうんだろうか

ほんと謎だ」

「そうですね。 喧嘩するほど仲がいいとも言いますし、あれがあの二人の仲よなるための過程なのでしょうな。」

ラーフの背後に気配を消しいつの間にかブラドが現れ、ラーフと共に言い合いの結論を話す。

慣れたものでブラドがいきなり背後に現れても動揺することもなくなっていた。

それがブラドなんだという結論を持ち、納得することにして悩みを終わらせることにしたのだ。他の2体も同じようにして慣れた。

ブラドは神出鬼没の鬼畜執事であるというのが、全員一致の想いだ。


「さて、そろそろ雑魚退治を

オワラセナイトマタウッカリト、ジゴクモナマヌルイシュウレンヲオコナイマスヨ。」

「「「っ直ぐに蹴散らします!!!」」」


宣言がなされたとたん3体はそれぞれの全力を出し、消えたとたんに周りを囲んでいたエンシェントドラゴン20体を毒で、空間を捻じ曲げ、首を切り落とし殺した。

その時間は5秒もかかっていなかったが

「もう少し早く終わらせると思っていましたが、及第点ですね。

よかったよかった。危うく貴方達を殺さなければいけないかと心配しましたよ。」

(((本当によかった)))

ブラドの前にそろった3体は心の底から深く思うのであった。


すると広場の中心で爆発し、そこに雷を纏った竜人が佇んでいた。

「では、あれをラーフ様だけで殺してください。それが出来たならあなたはさらに上に昇れることでしょう。」

「わかった」

ラーフは餓鬼を抜きながらゆっくりと近づいていく、竜人はその姿を睨めつけながらその場で見ていた

そして、お互いの間合いが重なったとたんに戦闘が始まった


「ぎゃああ!!!」

「ふん!」

餓鬼を下から切り上げ、竜人の振るった爪とぶつかりあう

その余波で衝撃が周りにひろがった。


ラーフは、横にずれる様に動き餓鬼を反らすことで下に潜りながら脇を切りつけるが、竜人はバク宙をすることで避けその勢いのまま胴体に抜き手を放つ

ラーフは逆手で持つ鞘で手首を下から打ち上げ1度目の仕掛けが終わった。


「ほう、なかなかの敵のようですね。

主にはいい相手ですね。

まさに集大成の戦いと言っていいものですね。」



ラーフは身に紅気を纏いその中でも足に濃く凝縮し強化する。

そして餓鬼に鞘ごと紅気を流し能力をいつでも使えるように起こす


竜人はその身に竜特有の竜気を纏うその身を青白い気で覆っている


お互いの準備ができると唐突に両雄の姿が気を残しながら消えた


彼方此方でぶつかり合いながら衝撃と破壊を残し、互いに削りあう

竜人が地面に亀裂を残しぶつかり仰向けに姿を現した。

その上空では気で足場を作ったラーフが抜刀術の構えを行いながら紅気を餓鬼に流し込ん終えていた。

竜人がふらつきながら立ち上がった時上空のラーフが消え、竜人の目の前に餓鬼を鞘に納め地に突き刺すように両手を柄に置き竜人を見据える

「月食」

鞘と柄を握り刹那のうちに抜刀を終えると竜人に切り傷が浮かび上がり浸食された月のように体が血により浸食され、後ろに倒れる。


生命活動が終わった。

「さて、これでいいかな ブラド」

「そうですね、相手が相手だし、こんなもんですよね」

「なら早く次に進むぞ!!!」

「ああ、このダンジョンはここで最後ですので、あとは地上に出るだけですよ。」


「おお、もうそんなに進んだんだな なら懐かしの地上に行こうか!」




4体はほかにもいろいろと話しながら先に進む扉を開け、地上に転移していった




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