本物の力
「おいおいおい 生きてたのか
鬼よぉおお!!」
「そうだな 何とかってとこだった」
「そんなのどうでもいいから
あのでっかいのをどうするのかでしょう?」
「そうですね あの巨体を殺してからゆっくりと話しましょう
その方がいいでしょう。
主殿いかがいたしましょうか。」
「俺だけでやる
この力を試すいい相手だしな」
「おいおい!! 俺にもやらせろよ!!!!
俺も試したいんだよ!!」
「それでは、あなた方御二人でお相手していただきましょう。
では私は危険があるようならお助けいたしますので。」
「わっちも見学するよぉ
面倒だし その二人の力を見たいから」
「では、決定ですね それではよろしくお願いします
この程度の堅くて巨大なだけの相手に苦戦するなどという、下らない内容だけはなさらぬように 失望させないで頂ければとだけ申しておきます。」
「知るかよ お前が勝手に期待しているだけだろうが」
「いくぜいくぜいくぜぇぇぇええ!!!!」
マーナ・セレ、マーナは飛び出すその速度は今までのモノとは比較にならない速度であった 1秒とかからず巨竜の目の前につき
「見下げてんじゃねぇえええよおお!!!
重化!!! 」
巨竜が体を地面に降ろす いや、身体が重くなり耐えられなくなった
重力により巨竜だけが体を支えられなくなり地面に伏せる
「これでもまだ見下げてんだよなぁあ
ええとと重力領域 範囲を指定して、そうだなぁ10倍に 展開!」
巨竜を囲むように円形に重力が上がる
それにより地面は窪み、巨竜はさらに体を沈める
「てめぇええも見上げるなんて体験ができてよかったなぁあああ!!!」
「はぁ うるさい」
ラーフ・アシュラ、ラーフはマーナの叫びに溜息も漏らしながら歩き近ずく
左手の神鬼鞘に納められた餓鬼の柄に手を添え、数メートル先にいる巨竜の顔に、背を向け現れた
「紅羽」
ラーフの背後で巨竜の眼に切り傷が出来ており血が噴き出る
ラーフの背に翼が背負われているように
「ぎゃぁああああぁああああああああ!!」
巨竜の叫びが轟く
「うるさいよ 纏い 」
ラーフが右足に紅気を凝縮し纏い
後ろの巨竜にバク宙するように飛び上がり鼻先を蹴りぬく
蹴る瞬間に紅気を衝撃と混ぜ流すと、鼻先がその衝撃の威力を表すように凹み
更に地面に亀裂と共に血の泉をつくりあげた
「ぐぶぅううぅうう!!!」
口内で音を響かせ痛みに呻いていた
「これで少しは静かになるな」
「いやいや無理やり口を地面の埋め込むとか
鬼畜だな・・・」
「これ以外だと殺すしかないぞ?」
「うん、それもそうだな
でかすぎるけど殺せそうだな
お前やるか?」
「そうする ちょっと全力でやるとどうなるか試してみたくてな
お前でもいいぞ?」
「やめてくれ!!!!
なんで残念そうなんだ!!! ほんと!!ねえ!!!」
「仕方ない 諦めるか 今は」
そう言い餓鬼を抜いて どこからか喚く狼の声が聞こえていたがラーフは無視し
餓鬼に紅気をどんどん流し続けるそれと同時に体に紅気を凝縮しながら纏う
どこか冷たく重い重圧が紅気が増えるほどに増していく
そして 餓鬼を上段に構え振りぬく
その振りが見えず斬影も残らないほどの速度で振りぬいた
餓鬼が瞬間移動したように思えるそんな一撃
ブラド以外の2体は追うこともできず
いつの間にか餓鬼が移動していたことに疑問がわいたほどだ
振りぬかれた巨竜は静かにその命を終わらせた
己の口の半分の姿を見ながら
「ふむ、見立てより大したことがない相手でしたね。」
ブラドがラーフの背後にいつの間にか現れ気配も読めず
ラーフは驚きの表情で振り返った
「この程度のことで驚かないで頂きたいですね。
わが主となるのです。
これくらい感知し反撃ないし相手が分かるくらいは、なっていただかなくてはなりません。
ですので特性の理解を深め、より扱えるよう扱こうと思います。
そこの逃げようとしているあなた方もですので、あと逃げ切れるとは思わないように私の特性で捕まえるだけですので わかりましたね。」
「「「はい・・・」」」
その身を進化させ
さらに巨竜の魔力を吸収し、力を強くしたのにもかかわらず
どうしてもこの執事には敵わないと本能から思う3体
尻にしかれ、頭の上がらない夫の心境を知ったような3体であった
「ではまずは、今の力量を見るために戦いましょうか。
そうですね・・・まとめてでも問題なさそうなので、そうしましょう」
ブラドによる指導という命がけ修業が始まった
3体は無事に生きていられるのだろうか
それはブラドの気分次第であろう
ラーフ・アシュラ
極級 神仙鬼
半身武器 仙鬼刀・餓鬼
神鬼鞘
特性 紅気
マーナ・セレ
極級 月狼
特性 重力
ボロス・オフィス
極級 天秤蛇
特性 神毒創生
ブラド・ドラクル
極級 神祖吸血鬼
特性 血影
第一幕 完結
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