鬼と???

暗い世界漂うただ一つの赤い炎

それは何なのか ここはどこなのか

何のためにここが存在しているのか

ただただ不思議で不可解で不自然な状況


炎は燃えているがその勢いは弱い

消えそうなぐらいの小ささで色が薄い


ただただここにある

動くこともなく変化があるわけでもない


何故この状況が現れたのかそれを知るためのヒントはただ一つの明かりである小さな炎だけだ

















鬼の体は消えていた

それに気づくものはいない


「さてさて 一応の準備はしたけど

どうなるかは 君の意思次第だ」

「おいおいおいいいい!!!!

まだかよ!!! うひっ!!

こいつどうすれば傷ができるんだ!!!!}

「うるさいよ 

こっちの方は終わったからわっちも参戦するよ

魅るといいよ 強さを」

「なんでもいいから はやくしろいぃぃいいいい!!!}

「はいはい せっかちだね 

そんな君にはこの毒をプレゼントしよう

【腐食輪】」


蛇が言葉を紡ぎ力にする

それは黄色いドロドロした輪だ

出来上がった輪は回転をはじめその毒をまき散らしながら敵に向かう

狼の射線上で


腐食はその液体が付いた場所を腐らせと溶けていく

狼はその溶ける嫌な音を聞きつけ急いで飛ぶ

ぎりぎり当たるかどうかで回避しきりその進行状を見る

どんなに風で、氷で、雷で攻撃しても表面の鱗に傷を付けるだけに終わった鱗

絶対の安心を持っているからか避けることをせず受けたそれも始め表面を滑るようでしかなかった

だが少しずつ中に入っていく 

鱗を腐らせ脆くし、回転の勢いで脆いものが砕けで言っていた 

溶けるまで浸食しなかった鱗を褒めるべきか 腐食を放った蛇を褒めるべきか



そこで敵はようやく対処に動く

腐食輪に向け口か黒いブレスを放つ

ブレスが当たると腐食輪は形を崩し零れる


{ありゃりゃ まぁ

そのままでいいのかなぁ ふふふ}

蛇が気味の悪い笑みを浮かべる


腐食が傷口から広がっていく

腐る嫌な臭いをさせ少しずつ浸食していく


「うわぁ なんだあのおっかねぇやつ

性格だけじゃ飽き足らず、技までえげつないとか・・・

あいつ   なんか可哀相!!!!」


そんな蛇と狼はいまだにその傷しか与えられなかった

蛇は遊んでいるようで殺すよりかは、試しているように見て取れた

狼は先程の鬼のようにいつ吹っ飛ぶともわからないが敵よりも早く走れ

魔法での多彩な攻撃により、足場づくり敵の邪魔など多芸を披露していた
















くらいくらい 暗い 暗い




周りは何も見えない黒 炎はさらに小さくなり火になっている

いぜんとして動かず ただ燃えているだけ

どうしてここにいるのだろう

どうして来たんだろう

どうして存在しているんだろう

どうして動けないのだろう







それは君がしっかりと存在していないためですね



あんたはなんだ


私はまぁ あとでわかることです 

今はあなたの現状ですね


何がおこっているんだ


それは当事者のあなたがよくお分かりのはずですよ?


何があったんだ


記憶でもとんでいるのですか?

いや本当にわからないのかもしれませんね

見ることも一瞬で 体を壊したのも一瞬でしたからその為でしょう


何のことをいっているかわからんのだが

なんでここにはこの光しかないのに

何処にいるんだ


何処と言われましてもこことは違う場所かた繋げたのですよ

それだけです

それよりもあなたです あなたはどうしてそんな弱弱しいのですか


そんなこと・・・・しらん、わからん




それは異なことを

あなたという存在が何を求めていたのかそいうお話ですよ?



なにを・・・


おれは強くなろうとした


ほうほう


家族が殺され1人になり強くなることで弱者ではなくなるために

彷徨い 洞窟に入り同胞を殺した 


同胞ですか それはまた


そして涙を流したよ 

どうしてこんなに悲しいのかと、そのまま残りの同胞も殺し

存在が上がった 最弱のゴブリンから小鬼に


また珍しいことが起こりましたね

鬼は見たことがないですよ


そうなのだろうなオーガのようになるかと思っていた

あれも鬼人といわれているし

そこにつながるのだろうとも 

ボス戦を終わらせさらに強さを磨いた

ここで学習を獲得した、とても為になったスキルだ 

これがなければ生き抜けてはいなかっただろう

第二層では俺自身を使い相棒の餓鬼を生み出し、俺自身も振るうにふさわしい種に進化できた

鬼夜叉であるこの時に刀と気の組み合わせを考え使い始めた

なかなかに相性がよく魔法なんかよりもよかったよ

餓鬼も喜んでいるのが伝わってきていたし

第二層のボスは強かった だがあの戦いがさらに俺を磨いた


なるほど 強い者との立ち合いは何物にも勝るもの

それを早いうちに経験できたのは運がよろしいですね


まぁそれもボス戦前に同格の狼にあったからだろうな


狼ですか、どんな出会いをなさったのでしょうか?


敵として出会い戦っていた 何回も何回も

ぎりぎりの戦いをしていた

いつしか隣にいるようになってはいる

殺し合いをしていたのにいつの間にか戦友のようなそんな存在になっていたよ


それはいい出会いでしたね 一人だとそのうちに孤独に挫折し敗退するもの

結構長いこと一緒に行動しているようですし大分息もあっていることしょう


そうだな第三層では大群を前に背を預け戦った

何故だろうな 昔家族と狩りに行った時を思い出したよ

まぁそれはいいとして そこで二人とも進化した


進化から出たら魔力が消えて全身から気を出せるようになっていた

最初は変な感じだったよ 

魔力の吸収も餓鬼を通し、気として吸収していた

でもそれもあいつが進化を終えてからは気にならなくなったな

なれなのか、安心したのかどうなのかは知らない

即席で天災を二人で作り出せたときは少し驚いたのは記憶に新しいものだ

まさかフロア全部を覆ってその上、更地にしてしまうほどだったとは

まぁこれもおれの舞が特段よかったからだろう


進化も超級まで来ましたね すごいことですよ

このダンジョンだとなおさらです


そのあともなんだかんだで、順調に進み問題の第五層

竜狩りをしていき分かれた狼と合流すると蛇が居たんだ


蛇ですか 何故蛇と?


それはわからないんだが蛇もボスに挑もうとしている所に鉢合わせて

俺が付いた時には仲良く言い合っていたな


それはそれは初めて会ったはずの方がすぐに仲良くなるとは

それは一種の才能ですね


そう言えるのか?

まあ あの正確にしゃべりに遠慮がないのがいいのだろうな

蛇が嬉々として狼を馬鹿にしていたからなぁ

その蛇と一緒にボスに挑んだのだがあの巨体であの速さは化物すぎる

そのうえ固い鱗と言い最強種と言われるわけだ

俺は最強種の竜に弾かれ死んだ


そうでしたか

それはご愁傷さまです

ですがあなたはまだ死んではいないようですよ?

ここは死したものが来るような場所ではないので


そうなのか?

ここは?


ここは私が作り出した空間です

まぁ特性の力ですね

私極級なので


その極級とはなんなんだ?


それは名のごとく極めるもののことです

 極めたではないのでそこは間違えませんように


極めるって何を?


それが特性に現れるのです

そのものが得意としているもの 種族として使用するもの

そこから1つだけを極め高めていくのです

スキルとは格が違うと言っておきましょう


極級になるにはどうすればいいんだ?


それはですね

存在を表すものを作るだけです

ただそれだけです そして超級としてレベルを上げきり

願いを望みを渇望を持つものだけがそこに至ります


存在を表すものってのは何のことだ?


それはあなた自身で考えるのです

それは個人を示し

それはそれを広めることで英雄と、はたまた悪を知らしめます

または個人のもつ生き方を表すこともある

あとはあなたが考え 示してください

それにより道が開かれます

あなたには資格がある 条件もそれっている

あとは存在の証明のみ さぁ考え、己に問 表しなさい


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