到達の先
死者の包囲網に囲まれる中に黒い炎と動く狼が存在している
依然として収まらない数の暴力の中にあって戦い続ける狼はその体に風と雷を纏い
水でできた剣や槍を体の周囲に待機させながら時に打ち出し 薙ぎ払い刀身を伸ばしながら動き時に雷や風を纏わせ戦っていた
周辺の雨を操作し操ることを可能にしたことで消耗を減らしその場にとどまり軽い休憩をはさみながら殺し長時間に及ぶ先頭を継続させ
生き残っている
その間にも愚痴をはさみ進化中の黒い炎を観てはまだかまだかと喚いていた
そんな狼自身も殺し魔力を吸収しレベルを上げていた
また一つ愚痴を言う
「まだかぁああ!! くそ鬼がながいんだよおおお!!」
その時が来たちょうどいま
{レベルが30に上がりました
スキル水武器が6に上がります
経験よりスキル天駆を獲得}
今もう一体の変化が始まる
{種族レベルを限界まで上げましたので種族進化を行えます
スキル構成 経験 願いを確認 進化を実行します}
狼はニヤリと口角をを上げその体を小さな風と雷による小さな竜巻に包まれた
実に鬼が進化をはじめ3時間後のことである
その間に一体で戦い続けていたとは驚愕である
鬼の進化が長いのは通常ではないものになる事を表している
通常は
下級種族 ゴブリン
中級種族 20分 ホブゴブリン ゴブリンメイジ ボブリンウォーリアー ゴブリンアーチャー
上級種族 50分 ゴブリンセージ ゴブリンナイト ゴブリンスナイパー
超級種族 90分 ゴブリンジェネラル ゴブリンロード
極級種族 150分 ゴブリンキング ゴブリンブレイブ
というそれぞれの進化時間は大体決まっているほかにある特殊個体や亜種個体などもあるがそれでも進化に2倍以上を必要とはしない
それを考えるとこの長くかかる進化はどれほどのものになるのか
進化が終わるまでは謎であるが特殊なものを超え異常、理外といってもいいほどである
これも鬼が望む想いが起因していることが大きいだろう
そしてこのダンジョンはどこかおかしい ここまで追い込み続けさらにボスにおける
強力さそれぞれの統一のなさ 関係性がバラバラ
作為的なものを感じざるを得ない
さてそれぞれの進化が進みさらに3時間
それぞれの象徴的な進化のオーラに突っ込み勝手に死んでいく死者たち
次々と黒い炎に焼かれ 竜巻に刻まれ雷に焦げる
そして魔力に戻り吸収される
{進化が完了しました
スキル学習並び今までの経験より進化、変化を開始
スキル武闘術と刀術10を統合しスキル舞刀術・夜叉に変化します
スキル身体強化10が魔法 土を統合しスキル金剛羅刹に進化しました
スキル鬼気10が気法 仙鬼に進化します
魔力があることで仙鬼を扱うことができないことが判明
魔力機関並びに残存魔力を消失完了
スキル気法 仙鬼を付与完了
自然の気並び体内の気の操作が可能になりました
全ての適応が完了 解放します}
炎がはじけ周りの死者を吹き飛ばす
そこに今までとは荒々しい気配から落ち着いた溶け込むよな気配にかわり
額に赤黒い角を3つ生やし
身長が170ほどで褐色の人肌で白く肩まで伸ばした髪がオールバックになっている
上から黒が赤のグラデーションになっているの気流しをきて左手に命刀・餓鬼を持っている
進化した鬼がその鋭い目を開け黒い瞳で一度周りを観て
「仙鬼 纏い」
気法を使いその身に赤黒い気を纏う
そしてそのまま死者の前まで散歩をするように歩く
そして襲い掛かる死者に
「発」
掌を軽く押すように当てると背中が爆発するようにはじけた
そして魔力になり吸収される
餓鬼を抜きその場で回転
周りにいた死者を一閃しそのまま餓鬼を手首を回し下から掬うように上に振り上げる
それにより飛び掛かった死者をまた斬り魔力へ変える
その動きは無駄がなくなり気配を感じ動き円を起点に舞うように全てを使い躱し切り流し数を減らす
そして少しずつ早くなり果ては消えたように様々な場所で現れ殺していく
{進化が完了しました
魔法、スキルを進化、変化します
魔法属性が嵐から天に進化しました
スキル疾風迅雷と身体強化10を統合し天衣に変化しました
スキル水武器6を願いに応じて天候武器に進化しました
全ての適応が完了 解放します}
風がはじけそこに3メートルほどに成長した
白い毛にところどころに青空と夕日の色の混ざった狼がその瞼を開け
月のような瞳をのぞかせにやりと鋭い牙を見せながら笑う
「おいおいおい!! まだこんなに残ってるじゃないか!!
俺のために残してくれたのかあぁぁあ!! くそ鬼!!」
「グダグダと吠えなくていいから
さっさと動け くそ狼」
「へいへい そうだな!!鬱陶しい!!!
天衣!!からの雷を落として!雨を凍らして!
そうだなぁ 氷の剣を8つ生んで風を纏って 準備完了!!!
いくぜおらぁああ!!!」
そして天衣により天空により生み出される自然現象のいいとこどりをした能力を体に纏い氷の雨の中を空に地面にと縦横無尽に殺し始める
氷剣を薙ぎ、花のように展開しそれを飛ばし 風車のように回転させ
最初のころよりも早く殺し続ける
狼の参戦により数を倍の速さで減らしていきもうこの階層に存在しないからか増えることがなくなり2時間後に最後の1匹を魔力へ変えた
鬼の方で{レベルが11に上がりました}
狼の方で{レベルが10に上がりました}
2体はすべてを解除し餓鬼を鞘に納めると
顔を見合わせにらみ合うと奥のボス部屋を目指し競うように走り出した
名前
超級種族 鬼仙羅刹
レベル11/50
気法 仙鬼
専用武器 命刀・餓鬼
スキル
学習 舞刀術 金剛羅刹
名前
超級種族 天狼
レベル10/50
魔法 天(風 水 雷 氷 )
スキル
天衣 天駆 天候武器
そろそろかなぁ
いや まだだね
さてさて ここまでたどりつけるかな
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