新たな敵共 違う強さ

第三層そこは豪雨と雷が襲う湿地

泥沼により足元が滑りはまり足が思ったように動かせない

そして雨により視界が遮られ匂い音もうまく拾えない

そんなかつてない戦いずらい場所に鬼と狼のコンビもてこずっていた


「もうヤダ!! こんな場所!!毛が濡れて重いし!動きづらいし!最悪な場所だ!!」

「うるさい そう喚くんじゃない 叫ぶだけ無駄だろう

これだから濡れた毛玉はダメなんだ」

「誰が毛玉だ!! この俺の美しい毛並みをしっかり見やがれ!!」

「見るも何もただの濡れた毛をどう見ろと?

ああそうか その半分になった体を見ればいいのか

悪いなそんなよくわからん趣味は俺にはないんだ うん」

「おおおん!!!んだと 趣味とはなんだ!!!

この濡れてなお美しく存在する毛を観ろといったんだ!!」

「だから そんなもの見ても毛玉にしかみえないんだよ!!!!

少しだまってろ!! この状況をしっかり認識しやがれ!!

くそおおかみがぁああ!!!!」


この二人口喧嘩をしながら全方位を囲まれ襲われていた

殺しても殺してもきりがなくもう1時間ほどは戦闘という雑魚狩りが続いている

どこを切っても血が出ず首を切っても死なず心臓を刺すことでようやく終わる

ゾンビやグールなどそしてスケルトンといった死者のものを相手にしていた

スケルトン種は魔法石が胸にありそれを破壊すれはいいのだが

骨ではなく腐った肉を纏うゾンビなどは弱点である魔石が見えずそして小さいため

ただ胸を切っても死なず心臓部のあたりにある小石ほどのもの狙わなくてはいけない

この2体はこの事実に戦い始めて数十分ほどしてから気づき

その時間の間に戦闘音を聞きつけた死者が集まりいつしか囲まれ終わらない

すでに100ほどのものにがいるがさらにまた集まり続けているため

ほぼすべてのものを殺し切らなくてはいけなくなっている


周りには隠れるところもなく岩などの上も逃げるには低すぎ木もない

一面が泥の湿地が濡れた土の地面それと大き目な岩があるくらい

集まった敵の声は雨の中でも響きさらに仲間が集まる

その間も戦い続け、疲れがたまり体力が減り雨で体が冷え体が動かしにくい

敵に有利で挑戦者に厳しすぎるそれが第三層であった

数の暴力に殺しずらい死者の軍勢

弱くても後のものが殺しやすくなり、1に多数で遅いかかることで対処しにくくする

また違った強さである

いまは個の強さ対数の強さという構図が出来上がっている


そしてこの2体はそれぞれ敵を倒してきて経験を積んでいる

鬼はその場であまり動かず一歩分の幅で全方位を切り、戦闘跡により円の跡が出来あ上がっていたその姿は舞を踊っているような動きでだんだんと動きの無駄をなくしていっている学習のスキルにより考え、より最小限の動きで切れるように、避けるように学習する


狼は愚痴を言いながらもその体に傷はなく魔法による攻撃の乱打、スキル疾風迅雷による風と雷の効果を体に付与し雨の中でも素早く駆けながら爪で斬り裂き殺し切れなかったものも、魔法による無差別発射で魔石が砕ける 

たまに雷が鬼の方に落ちるがそれを鬼気を厚く纏いかつ跳び感電、直撃を避けられていた それをみて狼は鼻で笑い戦闘に戻っていた


更に戦闘は続き

死んだ者からの魔力吸収も続いており

レベルも上がりにくいが当然のように相当の数を殺しているためげ

確実に上がりスキルも上がっていた


そして先に鬼の方が満たした

{レベルが30に上がりました

スキル刀術が10に上がります

スキル鬼気が10に上がります}


{種族レベルを限界まで上げましたので種族進化を行えます

スキル構成 経験 願いを確認 進化を実行します}


そして鬼は黒い炎に包まれしばらく進化を実行する

近づいたものは焼かれ焼失し魔力は炎の中に入っていく



「お前だけずるい!!

ちくしょうぉぉお!!! 俺もあと少しなのにぃい!!」


狼は動き回りながら悔しそうに喚いていた

進化中の当人には聞こえていないであろうが


群がる死者と動き回る狼 黒く燃える炎と燃える死者という

不思議な空間が出来上がっているのであった



名前

上級種族 鬼夜叉

レベル 30/30 (進化中)

魔法 土

専用武器 命刀・餓鬼

スキル

学習 舞闘術 鬼気10 刀術10 身体強化10



名前

上級種族 嵐狼

レベル28/30

魔法 嵐(風 雷 水)

スキル

疾風迅雷 水武器3 身体強化10 

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