第二層ボス戦

フロアボスの扉の前、一層と同じ大きな鉄の扉が鎮座している。

その前に2体の存在が立っていた。

「くそ鬼 足引っ張んじゃねぇぞ わかってんだろうなあ ああ!!」

「んだとてめぇこそ俺に負けたくせに 俺に指図すんじゃねぇよ!!」

「「ああぁあああん!!!」」


少し前までは喧嘩をするように殺し合いをしていた2体が並び立っているが、

似たもの同士であるかえらかこのような口喧嘩が絶えない。

損間中でも実力としては互いに認めているために戦闘になると

息の合い方がばっちりであった。


そんな2体が開いた扉の中に互いを入っていく。

言葉だけを聞くと子供の喧嘩のようだか、その体からはそれぞれがいつでも戦えるほどの威圧感がはなたれていた。


{挑戦者よ 生き延びろ そしてその技を持ってこの間を打ち破れ}


この二層のダンジョンボスとは一体何なのか?

それは次の階層の前にいた。

それはうごめきあい、いつでも襲い掛かり殺そうと殺意を放ち

そこに群がっていた。 そう群がっていたのである。

風狼 ウルフ ジャイアントモンキー モンキー ソニックバード

それぞれが群れとなり広がって待ち構えていたのである。

その数 約100体よくこんなに集めたといううほどの数であるが、

だがそんなの関係ないと言わんばかりに

口喧嘩をする2体は日常の散歩をするようにごくごく普通に歩いている。

それがお気に召したのかそれぞれが吠えながら襲い

かかってきた


そこで敵はそこにいたはずの狼の姿を見失う、

そのすぐ後に後ろの方から死の断末を聞くことになる。

鬼はその間にも近ずく魔物たちが餓鬼の間合いに入るや一刀のもとに切り捨てていく、早く動くのではなく歩きながらだが一つも傷を負うことなく近づいてきたものを、一つもこぼすことなく斬るよけながら、回転しなら、はたまた後ろにも目がついているかの如く そこだけ水が流れているようなそんなそこだけ静かに血という川が流れるように歩いた場所には血でできた川が出来上がっていく。


後ろの狼は風による広範囲の魔法、爪を使った斬撃を目にも見えない速度で次々と殺していた そのあとは肉体が爆発したかのような血の広がるところ、傷跡が残り鋭いものに殺されたあとから様々だ。


そんな2体によって両側から数を減らしていき魔物の数が確実に死んでいく、

そして最後の1体を殺し終えた2体だがどこか不満が募るような表情をしていた

そして周りの魔物が魔力となりそれぞれに吸収されていく。

{レベルが26に上がります

スキル刀術が7に上がります}

そして狼も

{レベルが21に上がります

スキル風装が8に上がります}


そして周りがきれいになった

だが三層へ扉は開かれない。


「どうなってんだ! おい!!くそ鬼でも殺せばいいのか!!」

「おうそれなら話が早いさぁ殺しあおうか!!!」


両者が戦闘態勢に入るがそこで扉に魔法陣広がる、

そこから黒鎧が出てきたその手には黒い身の丈もある大剣と黒い龍も模した意匠がかたどる大盾も重い足音を響かせ近づいてきた。

「こいつを倒せば出れるんだよな」

「そうだろうな あいつ強そうだな 俺がやる}

「馬鹿言うなよふざけるのはその刀だけにしろ」

「なんてこと言うんだ!こいつはふざけているわけがないだろうが犬面が!!!」

「あんな人間について回る雑魚共と一緒にすんじゃねぇよ」

「じゃあなんだてめぇは違うというつもりか?」

「あたぼーよ ほんとあんな奴らは噛み殺してしまいたいくらいだ!!」

「で あいつどうするよ?」

「なんだかんだといったが 先に行っていいぜ

てめぇが死んだら次はおれがいくからよう そして死んだてめぇを

見下してやるよ はっっはっはっはっは がふ!

何しやがんだ!! ああん」

「はん! そんなんでどうにかなるくらいなら俺に殺されてんだろうが

たいして痛みもねぇだろうが さて やるか」

「おうおうおう 無様な姿になったら笑ってやるよ!!」


狼のそんな煽りを無視して黒鎧に近ずく

人間ほどの姿だがその存在はそんなものよりも上であろう。

なんせ両者が近ずくたびにお互いの魔力と鬼気の威圧感で地面が震えあがり静かなはずのこの場がそこだけ土煙を上げながらひび割れていた。


そして互いの間合いに入り一瞬で抜刀 刀が盾にあたり大剣が避けられ地面にくいこんでいた。


名前

上級種族 鬼夜叉

レベル 26/30

魔法 土

専用武器命刀・餓鬼

スキル

学習 武術 鬼気7 刀術7 身体強化10


名前

上級種族 嵐狼

レベル 21/30

魔法 風

スキル

疾風 身体強化10 風装8

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