現状の限界 もう一つの在り方

鍛えるために2層に残りいまだに戦っている

スキルも上がりレベルも上がっていた

だがまだ満足できるほどのものではなく

これからのことを思案してた


愛刀として持ち続けている餓鬼だが生きた刀として具現したものであった

だが魔力を持ってレベルを上げる己たちと違い

血を吸いながら生きているようだった

斬ってついた血がいつの間にか消えていたり

まだまだ粗い振りで欠けていたはずなのに治っていた

そこで試しに斬って血を付けたままになるようしていたら

染み込むように刀から消えていったのだそして淡い赤に光をはなっていた

もともと刃は鈍い鉄の色だったがいつしか赤が混じったような色になっていたことがもとで気づくことができた

もう一つの命として認識できるようになりわが子のような友のようなそんな感情が涌き上がっていた

ここに命刀の名の意味がようやく理解できたのであった


このフロアで殺しえたことで己の限界を知った

レベルによる身体的な存在感ものが上がりにくくなり

ならばと刀を抜かず、手足を使い殺し試した

ただ殴るだけでは命を刈ることは出来ないなら刀のように刃物を模して試しもしたが

それも違うように感じた 時に水のように舞ながら試した

だが違う


鬼気を使うようになったのもこのころからであった

それまでは餓鬼を振るい 体を武器に 戦い 奪っていたがそこまでであった

鬼気は身体能力を上げる効果があるそのくらいの気づきしかなかった

だがまだ使い方があるのではないかと試した

腕にだけ使った 餓鬼に纏わせた 足にだけ集中した

だがそれだけだった これ以上どうするばいいのかそれが思い至らなかった

学習によるものも 一度見たものを元に適応させていくのだが

この気というものを使うものが居ないのも問題であった


ならば進むしかないここではこれ以上の強さを得られないのだから


そう思いボスに挑もうとしたのだが

ここに新たな挑戦者が現れた

ダンジョンのものではない理性のある瞳をもち

己に挑んできた このものも糧にするはずだったのだが

なかなか下せない

何故だ!!

そう思うのも時間が必要なかった お互いにお互いを認め戦った

傷を負い 敵を傷つけひたすらにすべてを使い戦ったのだ

だが勝負がつかない すでに10以上は戦い引きまた戦っていた

足りない何かを得られるのではと思い くそほどのイラつきと

芽生えてきた嬉しさ この嬉しさは何なのだろう

それもこれが終われば理解できるだろう


「さぁ 今日も来たな では始めようか

くそった狼が!!」

「それはこっちのセリフだくそ鬼が!!

遂に進化し貴様と同等の位に上がった今まではこちらが傷が多かったが 

これで貴様を噛み殺し切り刻んでやる!」


今回もまた赤黒い刀を携えた鬼と白い嵐を纏う狼の戦いが始まる


「「さぁ 闘争だ 殺しあおう」」


名前

上級種族 鬼夜叉

レベル 21/30

魔法 土

専用武器 命刀・餓鬼

スキル

学習 武術 鬼気4 刀術3 身体強化10


名前

上級種族 嵐狼

魔法 風 

スキル

???

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