第18話⁂母久美子の死の状況!⁂
「一緒に白頭山に行きませんか?丁度シーズンになる手前の6月下旬、観光客もまばらなこの時期だからこそ白頭山に出掛けましょうよ」
「本当ですね。今の時期なら気楽だわね~!」
久美子は誰かに「白頭山旅行に出掛けましょうよ!」
と促されて上機嫌です。
そして即OKを出したのです。
朝鮮半島最高峰である白頭山(ペクトゥサン)山頂の青々としたカルデラ湖など、美しい自然が見事で神秘的な神々しい景色を堪能しようとしていたのですが???
首都平壌から車と、後は歩きで10時間位掛かる為、まだ深夜に邸宅を出ようとした久美子。
偶々その日は重要な会議が有る為、侍従達はいません。
何故この日にしたかと申しますと、いつもは警備が厳重で出歩くのにも一苦労。
久美子はいつもコッソリと出掛ける時は、変装をして出掛けるので一度も気付かれた事が無いのです。
気楽に買い物くらい好きなように、自由にしたい久美子は度々出掛けているのです。
そして白頭山に行く日の夜の事です。
久美子が出掛けようとすると???
この後、久美子に思いも寄らない事件が起きるのです。
そして変わり果てた姿で発見されたのです。
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一方のスホは眉間に三日月形の傷痕が残る北朝鮮人籍の元AV男優の過去を追っています。
警察の調べで分かったのですが、どうも北九州市に拠点を置く最大勢力指定暴力団、近藤会の影が見え隠れするのです。
麻薬密売に手を染めている元AV男優の北朝鮮工作員カク・ヨヌの事が少しづつ分かって来ました。
警察の調べではヨヌの側近から聞き出した話では、北朝鮮でしばらく日本語教育を同年代の10~15歳の子供達に個別で教えていた娘さん達が母親に、こっそりと北朝鮮の重要機密を話したらしいのです。
口止めされていたのですが、母親とは一心同体の様なもの!あれだけ口止めされていたにも拘らずうっかり話してしまったのです。
母の詩織が、「それは大変とんでもない事!」誰かに漏らしたらしく、それが重大事件に絡んでいるらしいのです。
一体どんな重要機密が隠されているのか?
その側近も即射殺されて振り出しに戻ったスホは探偵に依頼。カク・ヨヌの手掛かりを徹底的に追っています。
もちろん警察も血眼になって捜しています。
それから勿論ジアンの父親も徹底的に捜査しています。
ですが、カク・ヨヌは既に殺害されているとの情報を得た警察は、そこで日本人妻が居たとの情報を得て、その田中紀美子と言う女性の居場所を懸命に追っています。
その田中紀美子とは誰なのか???
***壮快で美しい白頭山の雪景色***
【朝鮮の北部にそびえる白頭山は、海抜 2750m、朝鮮で最高峰の山です。
冬には雪に覆われ白く見え、夏にはその頂きを覆った浮石でやはり白く見えることから白頭山とよばれます。
天池(チョンジ)
その大きさと水量において、世界でも稀な湖です。
最大水深384メートル、最大幅3550メートル、水量は19億5500立方メートルに達し、世界の山頂カルデラ湖の中で、最も深い水深となります。
その麓には、動脈硬化、代謝障害、慢性胃炎、気管支炎、皮膚疾患などの治療効果にきわめて優れた白頭温泉があります。
三池淵(サムジヨン)
白頭溶岩台地から5Km離れた場所にある大小3つの湖からなる天然湖。
湖上にたちこめた朝霧がうすれ、はるかに白頭山の連峰を望むとき、湖を囲む唐松林が水面に投影してかすかに揺れます。
湖の水は清く澄み、春のおとずれと共に白浜に咲きほこる花の様は、実に美しい景色です。
また、鹿やノロの群れが湖畔に集まる情趣は、汲めども尽きぬものがあります】
【朝鮮革命の聖山であり、世界の名山である白頭山に雪景色が広げられた。
雪に覆われた果てしない密林の海、吹きすさぶ吹雪、白雪が積もった白頭霊峰の奇岩絶壁と珍しい氷の滝、天池の雪の海、温泉のほとりに満開した霜花の風景は見るほど荘厳で美しい。
特に、2月を迎えた白頭山密営には山と林の中に銀白色の雪の世界が広げられ、小白水の水際と枝ごとには白い霜花が咲いて、ここの風致を異彩を放つものにしている】
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