第20話 あいちゃんの卒園式!琴乃愛央、大号泣!
6月25日。あいちゃんの卒園式があった。うちのあいちゃんは、7月から俺らの元でずっと過ごす。そのため今日卒園するのだ。
卒園式は17時に卒園証書を渡されるだけ。愛央と俺は急いで学校から帰り、俺はスーツを着て、愛央はデート服で保育園へ行かなければならなかった。
愛央はツインテールで行きたい!ってことを前日の夜に俺に伝えていた。ということで6月25日深夜2時、体育祭同様のこの時間に起きて早速道具の準備。
そして今日はあいちゃんも可愛いようにしていかなければならない。卒園式って緊張している子多いからね。あいちゃんには水色のワンピースを着させてあげた。愛央は早朝4時に起きる。早速ツインテールを作り、あいちゃんを起こす。俺らはもちろん、卒園式用の服に着替えた上で。
たく「あいちゃーん」
あい「きゅぴ・・・?」
たく「おはよっ。よく寝たかい?」
あい「きゅぴ!あい!」
あお「あーいーちゃん♪」
あい「ねーねー!ぎゅ〜。ねーねーとにーにー、なんでそんなふくきてるの?」
たく「あいちゃん、今日は何日?」
あい「25にち・・・あいたん、そつえんするの?」
あお「だから、お姉ちゃん達がこんな綺麗な服きたの!おめでとう!あいちゃん!」
あい「きゅぴぃ!やったぁー!」
あお「お姉ちゃんとたっくんは、あとで卒園式行くからね!」
あい「ひっく、ひっく、うわぁぁぁぁぁん!!!」
たく「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ????」
あい「にーにー!ねーねー!あーちょー!!」
あいちゃんの嬉し泣きって初めて。愛央も俺も下手したら泣く。俺は卒園式とかで泣いたことがないが、愛央は泣き虫だからよく泣いてた。卒園式や離任式など、別れの時は俺の所でずっと泣いている。感動しやすいんだろうね、女の子って。
チュールスカートの制服に着替えた愛央といつもの制服に着替えた俺はあいちゃんを保育園に送り出した。5ヶ月間、よく頑張ったね。
あいちゃんの誕生日は12月6日。愛央と俺は11月19日生まれなので、だいたい2週間くらい違うのだ。
あいちゃんは甘えんぼうでまだまだ赤ちゃん。でも俺らは頑張って育てていきたい。
授業を終えて珍しく俺らはバスに乗った。停留所名は
方南高校からの運賃は160円。千葉県君津市などを走っている
天川バス方南線の路線を紹介しよう。起点は方南車庫。停留所は始発から終点まで全部で26個。方南車庫、琴乃開発前、方南保育園入口、方南高校、天川大野駅北口と続いていく。朝と午後の高校生が通学する時間帯は、方南車庫と天川大野駅北口を結ぶ天川01系統が走るが、普段は方南51系統天川中央駅行きが1時間に5本走る。朝の時間、天川大野発方南車庫行は7時30分から8時50分まで5分に1本の間隔で走る。車両は基本的にいすゞのエルガミオ。SDG-LR290J1~2KG-LR290J4入るが、朝のラッシュ時間帯に限り、三菱ふそうエアロスター、QKG-MP35FKとLKG-MP35UKが入る。ごく稀な例は、三菱ふそうエアロミディ、TKG-MK27FHが運用入りする。基本的に天川大野までは坂がないのでMT車を入れても大丈夫なのだろうけど、AT車を使う傾向が多い。天川バスのエアロスターは全車アリソン製トランスミッションを使っている。
話が長くなったが、琴乃開発前で降りた俺らは即家に帰り、卒園式用の服に着替えた。愛央は白色のチュールスカートと白い長袖のブラウス。俺はワイシャツと制服のズボンを着て、保育園へ向かった。
愛央の黒いハンドバッグを見たのは何年ぶりか。
風に吹かれてスカートがいつも以上にひらひら揺れる。ツインテールは朝のうちに結構固めたのでまだ大丈夫なはず。
保育園についてあいちゃんがぷかぷか飛んで俺の方へきた。どうやら卒園式はもうすぐのようだ。
先生「あいちゃん、保育園を卒園しても頑張ってね」
あい「うっ、、きゅぴ!・・・きゅぴらっぱぁ!」
たく「え!あいちゃん!?」
あい「きゅぴぴぴ!」
そこには先生への感謝の贈り物があった。
あいちゃんが俺と愛央と行った時に欲しいって言って買ったもの。あいちゃんやっぱ「穏やかじゃない!!!」愛央は大泣き。俺も、うん。よく頑張ったなって思っていた。卒園式が終わりあいちゃんが羽根をパタパタさせて愛央のところへ行った。
あお「あいちゃ〜ん!!!おめでとう!!!!」
あい「ねーねー大泣きしてる」
たく「あいちゃん、おめでとう!」
あい「にーにーとねーねー、あいたんだいしゅき!」
あお「うわぁぁぁぁぁん!たっく〜ん!」
たく「よしよし。ほれ、帰ろうか」
3人で帰っている時、愛央は翌朝に花道を作りたい!って言い出した。そう、愛央1人で作る花道だ。おはながみで花を作り、愛央が金色のポンポンを振って、花道を作るのがうちの恒例。
家に帰ってくると俺らの親が居た。どうしたんかと思ったらあいちゃんが卒園するから食事会を開くとのこと。俺らはびっくりしたがまぁたまにはいいや。いっぱい食べて、たらふく寝るか!
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