第3話 今ある瞬間が私たちの未来をつくっていく

今ある瞬間が私たちの未来をつくっていく


1.私が就労して強く感じたこと

 結局のところ、過去のやってきていないことは、社会に出てもまず出来ません。

 なぜなら、取り組む習慣がないことで、どうやればいいかわからないから。

 ニートを散々やってきた私が、一般的な社会人に必要な素養があるかと問われたら全くないのと同じで、過去にやってない事はどんな人でもまず出来ません。

 恥ずかしい思いをすることもたくさんあるが、これが一つの現実と言えます。

 

2.今出来ない事が、自然と出来るようになることはまずない

 大変悲しい現実ですが、今の時点でやってきてない事が後々自然と出来る事はまずありません。

 なぜなら、やってないのだから。

 将来的に出来るようになりたい・・・という想いを少しでも持っているなら今やらないと間違いなく将来自分が困ります。

 散々ニートを経験した私が言うのだから間違いありません。


3.趣味でも仕事でも得たものは一生もの

 今の時点で取り組んでいるものは必ず将来も出来るようになります。

 しかし、全くやれてないものはまず、出来ないでしょう。

 趣味でも仕事でも得たスキルは一生ものです。

 将来、自分が困りたくないなら今のうちにやっておくことが最善であり、一番の近道かと思われます。


4.なぜ、こんなにも過去に何もやれなかったのか・・・

 まず、自己受容が決定的に出来ておらず、無気力で無責任であることが私の場合は特に多かった。

 かつ、自分はこうする、ああするといった自己決定とか、自分で未来を選択する事さえ放棄していた面が否めない。

 そう、私の優柔不断さはニート時代から来ていて決断力という面では支障が出ているのが実情です。

 決断しない事はとても楽です。

 なぜなら、将来に向けて必死にやらなくても生活に困らない自分が居たからです。

 

5.自分が将来どうなりたいか・・・

 漠然とした話になりがちですが、自分が将来どういう大人になりたいか?という目標設定は案外重要になります。

 自分がどういう仕事をして、どういう大人になって、こうなりたいとか、そんな自己イメージが後々効いてくるのは実際問題としてはあります。

 自分はこういうタイプの女性が好みだな、とかこういう女性が嫌いだな、とか、そんな自分のイメージを持つ事は結構重要です。


6.あくまでイメージだけど

 このイメージが後々どれぐらい効いてくるかと問われたら、相当なものだと思います。

 仮に、現実的にそこまでいけなくても目的意識という観点では、じゃあ、妥協案としてはこうしましょう・・・って言いやすくなります。

 正直なところ、自分が将来的に結婚したいという強い意志があれば、当然そういう方向にもっていくような流れになるかと思います。

 しかし、そういう意志が欠落している場合相手を探そうとかはあまり考えないものです。


7.イメージがなくてもまずは働いてみよう

 私の経験上、自己イメージが無くてもまずは働いてみる経験をすることでほかの視野、考え方を身につけるキッカケにはなると感じました。

 それがアルバイトであっても、何もしないよりは正直マシに感じたのです。

 ただでさえ、就労経験が少ないのだったらまずが働き口を探してみて、自分の足りないところを自覚して、じゃあ、今度はこうしよう、って考える方が後々の自分のためにはなると強く感じました。


8.大人なんだから・・・という大誤解

 私の経験上、大人だからってとても無責任な人はごまんと居るし、責任を持たない大人だらけだと感じています。

 ただ、いい大人なんだからそれぐらいはやれないという一つの模範意識もあるのが実情で「最低限このぐらいはやれないと恥ずかしいよ」というお決まりのフレーズもあるわけです。

 ニートとは言っても、無駄にプライドが高くて気にしすぎてしまって続かない人も居れば、周囲に無関心過ぎてニートという人も当然居るわけです。

 ニートを推奨しないとしても、今の社会に拒絶反応を起こす人は決して少なくないと思うし、ある意味で本来の正しい姿なのかもしれません。


9.肯定意識と、決定力の経験が養われてないのもある

 自分がこれでもok、大丈夫って思えるのが肯定感。

 じゃあ、これでやってみよう・・って思い切った決断を出来るのが、決定力。

 私はどちらも大切に感じていて、仮に失敗しても次はこれをやろうって切り替えれる肯定感情がとても重要だと感がています。

 むしろ、早い段階で肯定感情があったら私はここまで長期でニートをやらなかったかもしれないな・・・という気持ちが本音で、自らを肯定する事は将来的にもとても重要な事なのです。

 肯定するには誰かと気持ちが一致したり、認められる経験が不可欠です。

 それがあって、初めて人は自分の人生について真剣に考える事が出来るようになります。


10.そもそも大人なんて社会にはあまりいません

 身もふたもない事を言ってしまえば、責任ある大人なんて実際には一握りです。

 本当に責任感がある人は例外としても、大体は流されながらも役割分担をして業務を行う例がほとんどです。

 どこの会社でもある例かもしれませんが、上層部が決めたからうちらはやるしかない・・・といった例なんていくらでもあるのです。

 私は言いたい、ニートが増えたのは私たち自身の生活態度にも問題はあるかもしれないが、そういう状態をつくってしまった社会には何の責任もないのだろうか?

 ただ、ニートは怠け者というご意見もたくさんあるけど、それってなんの解決にもなってない気がしてならないのです。

 それぐらい、私は関係ないという人が多くて全体がどんどん悪い方に向かってしまっているような・・・私はそんな気がしています。

 ニートは確かにモラトリアム人間と言われる人種かもしれないが、社会人だってモラトリアム人間は私はたくさんいると思っています。

 だから、ニートも一緒に働こうよ。

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