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2021年6月14日 21:59
読みます企画へ参加頂きありがとうございます。相当厳しい指摘となっていますが、挫けたり落ち込む必要はありません。物語そのものに駄目出ししている訳ではなく、小説を書く上でのテクニックの問題なので。慣れれば上手く書けるようになるものです。早速ですが。主人公の目的が明確になっている点は良いと思います。例え茨の道だとしても、目的を叶えるための決意、のようなものを示しているので、どんな話か分かり易い部分はあります。ですが。作品タイトルとキャッチコピーによる集客ができていません。8話更新して第1話のPVが二桁だと、今付いているタイトルでは人目を引くことが無い、となります。まず、タイトルとキャッチを見直すと良いでしょう。現在のタイトルはすでに失恋している、その状態を示していて興味を引けません。「報われないと分かっていても」これでは読んでみたいとは思えないので。ですので、希望を持たせるタイトルに変更した方が良いと考えます。例えば「ぼっち解消と同時に一目惚れの君に告白し、この高校生活を充実させてやろうと思う」などのように少し前向きなもの。どんな行動を取り、どんな話の展開が待ち受けているか、その期待値を高める工夫が必要です。もっと砕いて「目指せ一目惚れの君との充実した高校生活。絶対告白してイチャイチャしてやるぞ」のような感じでも。キーとなる言葉。インパクトのある言葉。内容を示唆する言葉。それらを組み合わせて行けば、もう少し集客もできるでしょう。時間を掛けてでも小説の顔ともなるべきタイトルは、しっかり考えて付けると良いです。キャッチコピーも同様に勢いを持たせましょう。「下校途中で衝撃の出会いから始まった。けど、なんで申し出を断った?」タイトルに被らず物語の一部を紹介する感じが良いです。また「俺には君しか見えない。七転八倒なれどあきらめの文字は辞書にないのだ」のような感じも。キャッチコピーも同様にキーとなる言葉、インパクトのある言葉を上手く組み合わせて作りましょう。ちなみに、キャッチコピーではひらがなの比率が多い方が良いです。現在使われているキャッチは29文字中17文字が漢字表記です。記号が4文字で無駄遣いの面もあります。漢字が多いのでひらがな、カタカナで表現できる文言が望ましいでしょう。上に示したタイトルとキャッチはあくまで、ひとつの例です。それをそのまま使っても読者が増えることはありません。所詮即席で作ったものなので。さて、ここからは小説に対してのコメントになります。第1話の掴みが弱いと感じます。この出だしでは厳しいでしょう。以下引用。 また、この季節がやってきた。クラスの連中はそわそわしているが、なぜだかわかるか? 察しがいい奴らなら想像につくだろうとは思うが、これは新学期の期待と不安からのものだろう。例えば以下参考までに。 春風そよぐ中での新たな船出。 クラス内に落ち着きがない。理由? これから始まる高校生活への期待と不安だ。たぶんな。第1話の総文字数が少ない割には中身が薄く、余計な文言が多いので整理して、読者を惹き付ける文言を入れた方が良いです。「また、この季節がやってきた」だと新学期(進級、2学期、3学期など)と受け取ってしまいます。巡ってくるのが季節であり学期です。「新学期」も完全な誤用になっています。新しい環境で新しい生活が始まる場合に使う文言として正しくありません。ここでは「新入学」か「新入生」で統一すべきです。第1話は読者に期待感や少しの疑問を抱かせないと、先へと読み進めてもらえません。興味を抱く言動やイベントをきちんと表現した方が良いでしょう。主人公のモノローグが第1話の大半を占める以上、主人公自身の期待や不安を描き、そして友人作りのために動こうとして、動けず仕舞いだった、その部分をきちんと描写した方が良いでしょう。必要な描写に欠けていて、不要な文言が多いと感じます。セリフが芝居掛かり過ぎて少々臭いです。年相応の言葉遣いがあるはずです。例え電車内でのハプニングがあったとしても。例えば以下引用。「助けてくれてありがとうございました。あの、大丈夫ですか?私勢いよく飛びついた形になっちゃったので、私のせいで怪我はしてないですか?」畏まり過ぎて不自然です。相手が同い年くらいであればもう少しフランクな会話になるはずですので。以下サンプル。「あ、あの、ありがとうございます。えっと、怪我してないですか? 飛び付いちゃったみたいだし」セリフが冗長になるとテンポの良さが削がれるので、セリフはコンパクトにまとめた方が良いです。以下引用。「あぁ、大丈夫だよ。それより君が怪我をしなくてよかった。」言葉が少々キザったらしいです。「あ、大丈夫だから。そっちも怪我しなくて良かったよ」友だちとの会話を思い起こしながら、自然なセリフになるようにしましょう。以下は文章作法について。括弧内の文末に句点「。」は不要です。三点リーダーは二個一組で使います。「…」ではなく「……」となります。ダッシュも同様ですので。「―」→「――」記号のあとは全角スペースをひとつ入れます。「母さん、ありがとう!やっぱ母さんの料理が一番だよ!」「母さん、ありがとう! やっぱ母さんの料理が一番だよ!」文末の記号のあとにはスペースは不要です。さて、大変長くなってしまいましたので、この辺で。今回の指摘を上手く消化してより良い作品作りに活かしてください。
作者からの返信
コメントありがとうございます。これほどしっかりとした意見をもらえると思っていなかったので、感謝しかありません。全て変える方向で行くわけではありませんが、参考にさせてもらいたいと思います。
読みます企画へ参加頂きありがとうございます。
相当厳しい指摘となっていますが、挫けたり落ち込む必要はありません。物語そのものに駄目出ししている訳ではなく、小説を書く上でのテクニックの問題なので。慣れれば上手く書けるようになるものです。
早速ですが。
主人公の目的が明確になっている点は良いと思います。
例え茨の道だとしても、目的を叶えるための決意、のようなものを示しているので、どんな話か分かり易い部分はあります。
ですが。
作品タイトルとキャッチコピーによる集客ができていません。
8話更新して第1話のPVが二桁だと、今付いているタイトルでは人目を引くことが無い、となります。
まず、タイトルとキャッチを見直すと良いでしょう。
現在のタイトルはすでに失恋している、その状態を示していて興味を引けません。
「報われないと分かっていても」
これでは読んでみたいとは思えないので。
ですので、希望を持たせるタイトルに変更した方が良いと考えます。
例えば
「ぼっち解消と同時に一目惚れの君に告白し、この高校生活を充実させてやろうと思う」
などのように少し前向きなもの。
どんな行動を取り、どんな話の展開が待ち受けているか、その期待値を高める工夫が必要です。
もっと砕いて
「目指せ一目惚れの君との充実した高校生活。絶対告白してイチャイチャしてやるぞ」
のような感じでも。
キーとなる言葉。
インパクトのある言葉。
内容を示唆する言葉。
それらを組み合わせて行けば、もう少し集客もできるでしょう。
時間を掛けてでも小説の顔ともなるべきタイトルは、しっかり考えて付けると良いです。
キャッチコピーも同様に勢いを持たせましょう。
「下校途中で衝撃の出会いから始まった。けど、なんで申し出を断った?」
タイトルに被らず物語の一部を紹介する感じが良いです。
また
「俺には君しか見えない。七転八倒なれどあきらめの文字は辞書にないのだ」
のような感じも。
キャッチコピーも同様にキーとなる言葉、インパクトのある言葉を上手く組み合わせて作りましょう。
ちなみに、キャッチコピーではひらがなの比率が多い方が良いです。
現在使われているキャッチは29文字中17文字が漢字表記です。記号が4文字で無駄遣いの面もあります。
漢字が多いのでひらがな、カタカナで表現できる文言が望ましいでしょう。
上に示したタイトルとキャッチはあくまで、ひとつの例です。それをそのまま使っても読者が増えることはありません。
所詮即席で作ったものなので。
さて、ここからは小説に対してのコメントになります。
第1話の掴みが弱いと感じます。
この出だしでは厳しいでしょう。
以下引用。
また、この季節がやってきた。クラスの連中はそわそわしているが、なぜだかわかるか?
察しがいい奴らなら想像につくだろうとは思うが、これは新学期の期待と不安からのものだろう。
例えば以下参考までに。
春風そよぐ中での新たな船出。
クラス内に落ち着きがない。理由? これから始まる高校生活への期待と不安だ。たぶんな。
第1話の総文字数が少ない割には中身が薄く、余計な文言が多いので整理して、読者を惹き付ける文言を入れた方が良いです。
「また、この季節がやってきた」だと新学期(進級、2学期、3学期など)と受け取ってしまいます。巡ってくるのが季節であり学期です。「新学期」も完全な誤用になっています。新しい環境で新しい生活が始まる場合に使う文言として正しくありません。
ここでは「新入学」か「新入生」で統一すべきです。
第1話は読者に期待感や少しの疑問を抱かせないと、先へと読み進めてもらえません。
興味を抱く言動やイベントをきちんと表現した方が良いでしょう。
主人公のモノローグが第1話の大半を占める以上、主人公自身の期待や不安を描き、そして友人作りのために動こうとして、動けず仕舞いだった、その部分をきちんと描写した方が良いでしょう。
必要な描写に欠けていて、不要な文言が多いと感じます。
セリフが芝居掛かり過ぎて少々臭いです。
年相応の言葉遣いがあるはずです。例え電車内でのハプニングがあったとしても。
例えば以下引用。
「助けてくれてありがとうございました。あの、大丈夫ですか?私勢いよく飛びついた形になっちゃったので、私のせいで怪我はしてないですか?」
畏まり過ぎて不自然です。
相手が同い年くらいであればもう少しフランクな会話になるはずですので。
以下サンプル。
「あ、あの、ありがとうございます。えっと、怪我してないですか? 飛び付いちゃったみたいだし」
セリフが冗長になるとテンポの良さが削がれるので、セリフはコンパクトにまとめた方が良いです。
以下引用。
「あぁ、大丈夫だよ。それより君が怪我をしなくてよかった。」
言葉が少々キザったらしいです。
「あ、大丈夫だから。そっちも怪我しなくて良かったよ」
友だちとの会話を思い起こしながら、自然なセリフになるようにしましょう。
以下は文章作法について。
括弧内の文末に句点「。」は不要です。
三点リーダーは二個一組で使います。
「…」ではなく「……」となります。
ダッシュも同様ですので。
「―」→「――」
記号のあとは全角スペースをひとつ入れます。
「母さん、ありがとう!やっぱ母さんの料理が一番だよ!」
「母さん、ありがとう! やっぱ母さんの料理が一番だよ!」
文末の記号のあとにはスペースは不要です。
さて、大変長くなってしまいましたので、この辺で。
今回の指摘を上手く消化してより良い作品作りに活かしてください。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
これほどしっかりとした意見をもらえると思っていなかったので、感謝しかありません。
全て変える方向で行くわけではありませんが、参考にさせてもらいたいと思います。