8. まるで暗殺をわかっていない
GM:展開がシリアスになってきましたね。お二人はバスラの座標に向かって市街地を駆けていきます
タイズ:「ところでジルベルト様。男装とドレス姿の女性ルーンフォークというのは……」
ジルベルト:「ああ。おそらく私たちが今朝会った二人がバスラとスクルータだろうな。やはり彼女たちに付いていくべきだったか」
タイズ:「仕方ありません。まさか彼女たちが魔動機で、しかも暗殺任務中だとは夢にも思わないであります」
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首都東西線沿いの道を走っていると、突然ジルベルトとタイズは憲兵たちに囲まれた。
「お前たち待て!その場で動くな!」
そう叫ぶ憲兵たちはすでに剣を抜いて明確な殺気を放っている。咄嗟に〈ショットガン・バレット〉を撃とうとしたタイズをジルベルトが手で制した。
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ジルベルト:「早まるな!言葉が通じるうちはまず会話を試みるんだ」
憲兵(GM):「動くな!武器を捨てろ!」
ジルベルト:従います
タイズ:ジルベルト様に倣います
憲兵(GM):「そこのルーンフォーク!お前は本当にルーンフォークか?」
憲兵(GM):「そちらのお前はエルフだな?このルーンフォークの身元を証明できるか?」
ジルベルト:「私は冒険者のジルベルト・モロー。こちらは相棒のタイズ・マクレーン。間違いなく本物のルーンフォークだ」
タイズ:「はい。わたくしは本物のルーンフォークでございます」
憲兵(GM):「こいつ……カタコトじゃないっ!」
ジルベルト:”こいつただものじゃない”のノリで言ったな
GM:憲兵たちはあからさまに緊張を緩めて剣を収めます
憲兵(GM):「いや失礼した。いまこのあたりでカタコトのルーンフォークが暴れていてな。緊急事態ゆえご理解いただきたい」
ジルベルト:「そいつはこんな市中で暴れているのか?」
憲兵(GM):「そうだ。しかも一人ではないらしい。すでにいくつか建物が壊され、怪我人も出ている」
タイズ:「ジルベルト様、厄介なことになりました。強盗殺害の件といい、あの魔動機たちはまるで暗殺をわかっていないようです」
ジルベルト:「たしかにやんちゃの範疇を超えているな」
GM:憲兵たちはことの成り行きを簡単に教えてくれます。もともと路上で挙動不審なルーンフォークがいたので憲兵が職務質問をしたんだね。しかし会話が通じず、仕方ないから詰所に連れて行こうとルーンフォークの腕を掴んだら、突然攻撃してきた。応援の憲兵を呼んで逮捕しようとするもまだ大暴れ中らしい
ジルベルト:「ならば私たちが助太刀しよう。まだそのルーンフォークはこの近辺にいるのだな?」
GM:では近くの裏路地で大きな音が鳴り「こっちにいたぞー!」と声が聞こえます
タイズ:「近いようです。行きましょうジルベルト様」
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ジルベルトとタイズは裏路地の奥へと進んでいく。
そこはキングスフォールの影の部分。ドブネズミたちがゴミを漁り、怪しい売人や乞食たちが品定めするようにジルベルトとタイズを盗み見ている。
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タイズ:「この街にも日の当たらない場所があるのですね」
ジルベルト:「人が集まる以上は仕方のないことだ。太陽が届かないのであれば、我々ティダン様の神官がその場所を見回れば良い」
タイズ:「さすがですジルベルト様。やはりこの街を照らす女神様なのですね」
ジルベルト:「んん!?」
GM:では、ここで危機感知判定を行ってください。達成値は14です
PL×2:!?
ジルベルト:私は危機感知はできない。タイズ任せた!
タイズ:2d+スカウト技能+知力ボーナスですね
> 危機感知判定: 2d+4+3→ 14(成功)
GM:路地裏の壁を貫通して強烈な一撃がお二人を襲います。しかし危機感知に成功したタイズは一瞬早くそのことに気付きます
タイズ:とっさにジルベルト様を押し倒します
GM:(ガッツポーズ)
ジルベルト:「きゃ!ダメだよタイズそんな……え?」
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壁が破壊され、直前までジルベルトの頭部があった空間を巨大なハンマーが横切る。ジルベルトに覆いかぶさったタイズに瓦礫が降り注いだ。
壁の向こうから出てきたのは今朝会ったドレス姿のルーンフォーク。ただし男装をしている。
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タイズ:「これはバスラ?それともスクルータでしょうか?」と言いながら急いで起き上がります
GM:一瞬目を離した隙にそのルーンフォークは今朝会った男装の人物に変身します
ジルベルト:「なるほど。姿を切り替えることで二人が暴れているように見せかけていたのか」
GM:その通りです。この場所には目の前のバスラしかいません
バスラ(GM):「オ前タチ邪魔スル……殺ス」
タイズ:「ジルベルト様。こいつと言葉は通じますが会話は無意味そうです」
ジルベルト:「なるほどつまりは陽動か。まあいい、まずはこいつを倒すとしよう」と槍を構えます
タイズ:「対象を目標と認定。これより戦闘に移ります」と銃を構えます
バスラ(GM):「殺ス!殺ス殺ス殺ス!!!」
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