6. 厄介事は二日酔いに効くぜ
GM:マグナル研究所が昨日と違って荒らされています
タイズ:「マグナル博士とミカリ様が喧嘩されたのでしょうか?」
ジルベルト:「いや。これはもしかすると、もしかするかもしれん」と言って槍を構えます
タイズ:「仕方ありません」と銃を構えます
GM:探索判定をするまでもなく地上階部分には誰もいないことがわかります。そして肝心の地下ですが、「んー!んー!」という人の声が聞こえます
タイズ:「ジルベルト様」
ジルベルト:「行くしかあるまい。私が先行するから後ろを頼む」
タイズ:「かしこまりました」
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地下室は昨日よりもさらに荒れていた。
明らかに物色された形跡があり、打ち捨てられた書類や部品の山の中でマグナル博士が芋虫のようにもがいていた。縄で縛られ猿轡をされている!
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GM:そしてマグナル博士の上にゴミが落ちてきて博士は埋まります。
マグナル(GM):「んー!んー!」
タイズ:「ジルベルト様。あそこのゴミ山がもぞもぞと動いています」
ジルベルト:「大変だ!〈バニッシュ〉!」
GM:助けてあげて!
タイズ:ではゴミをかき分けてマグナル博士を助け出します
タイズ:「ゴミかと思ったらマグナル博士でした」
GM:ルーンフォークなのにいじめっ子みたいな台詞だ
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救出されたマグナルは二人に何があったのかを話してくれた。
昨夜、マグナルは二つの魔動機バスラとスクルータのメンテナンスを予定よりも早く終え、祝杯をあげてそのまま眠ってしまった。そして朝方、ガタガタという音がして目が覚めると目の前に知らない男たちが立っていて、マグナルを縛り上げて研究所のものを奪っていったのだ。
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マグナル(GM):「奪われたのはバスラとスクルータ。そしてミカリだ」
ジルベルト:「なんだって!?」
マグナル(GM):「君たちが動揺するのもわかるよ?やつらはこの研究所で最も価値があるものを盗まなかったからね。すなわち、このボクを!」
タイズ:「そこ、でございますか?」と呆れます
タイズ:「強盗たちの判断は的確でございますね」
ジルベルト:「まあ"羊泥棒は羊飼いを盗まない"ってやつさ!」とキメ顔
GM:君はよくそんな架空の格言をぽんぽんと思いつくね
タイズ:流石はわたくしの女神様でございます
マグナルのロープを全て解くと、マグナルは力なく立ち上がってよろよろと歩き出し、魔動機のガラクタの山を漁り始めた。
ジルベルト:「どうされた?具合が悪いようだが、連中からなにか危害を?」
マグナル(GM):「いや、ただの二日酔いさ。眠たいはずなのにすっかり目が覚めてしまった。まったく、厄介ごとは二日酔いに効くぜ」
GM:マグナルはガラクタの中からモニターのような装置を見つけ出します。その装置を起動すると、モニターには座標を表すマス目と「ミカリ」と表記された点が映し出されます
マグナル(GM):「やはり連中がボクを置いていったのはミスだったね。ボクがミカリを見失うわけないだろう?」
タイズ:「マグナル様、それは?」
マグナル(GM):「これはミカリの居場所を示す装置さ」
マグナル(GM):「この座標は……グロッソ港の倉庫だ。ミカリはそこにいる」
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ジルベルト、タイズ、マグナルの3人はグロッソ港の倉庫へ走る。
ミカリがいる倉庫はあくまで受け渡し場所だというのがマグナルの予想だ。もしも倉庫から別の場所(例えば海の向こう)に運ばれてしまったらお手上げだ。そうなる前に救出しなければならない。
三人が辿り着いた倉庫は見張りもなく不気味なほど静かだった。
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GM:タイズは聞き耳判定をどうぞ。達成値は13です
タイズ:2d+スカウト技能+知力ボーナスですね
> 聞き耳判定: 2d+4+3→ 14(成功)
GM:成功したので、倉庫の中からミカリの呻き声が聞こえること。そしてそれ以外の気配が無いことがわかります
タイズ:「どうやら中にはミカリ様しかいないようです」
ジルベルト:「どういうことだ?まあ中に入ってみるしかないか。タイズ、警戒を怠るなよ」
タイズ:「もちろんでございます」
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倉庫内には凄惨な光景が広がっていた。壁も天井も血で赤く染まり、床には強盗どもと思わしき幾人もの死体が転がっていた。そんな地獄の片隅で、ロープで縛られたミカリが横たわり呻き声を上げている。
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タイズ:「ミカリ様!」とミカリに駆け寄って介抱します
ジルベルト:ミカリのロープを槍で切ります
マグナル(GM):「ミカリ、無事だったようだね。だがこの様子だと魔動機は……」
ミカリ(GM):「申し訳ございません博士!先ほどあの2つの魔動機が起動し、強盗たちを殺害して逃げてしまいました!」
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