特殊な用法
ミコトハは必要最低限な単語と、非常に単純明快な文法によってのみ運用されるとはいえ、その限られた体系の中でもいくらか例外的な、特殊な用法があります。なお、これらの特殊な用法は私が独自に考えたもので、誰もが等しくこのように自分なりの表現を開発することができます。ミコトハも言語ですから、やはり意味が伝わればほかは何でもいいのです。
1.強調の畳語
:ミコトハではその物の数が多いときやその単語が特に強調されるとき、同じ単語を二つ続ける畳語の表現を用いることができます。例えば「その中でも特にこれは素晴らしい」と言う時、[sonata-naka-toko, kore-kore wa miyabi]となりますし、「神は皆の心にいる」と言う時は[kami wa yorozu-hito-kokoro-kokoro o ari]となるのです。
2.数字表記
:ミコトハの数詞は一、二、五、八、百の五種類しかありません。その為、たとえばここにない数字を示すには、単純に足し算をするか、句を作るかの二つがあります。まず足し算は[hii to huu]のように数詞間を[to]で接続します。これで「三」の意味です。しかしこれだけだとより大きな数を表現するのにかなり困ってしまいます。その場合は句を作ることで、掛け算することができます。[itu-huu]は五に二をかけているので十を、[itu-momo]は五百を意味します。これらを複合すれば、[huu-momo to itu-itu-huu to itu to huu(257)]のような、非常に大きい数を明確に示すことができます。
3.挨拶表現
:挨拶や言い回しなど、ミコトハに訳しにくいものはだいたい[yaa]を用いて表現できます。「おはようございます」は[yaa-asa]、「こんにちは」は[yaa-hi]、ありがとうは[yaa-yoki]、「ごめんなさい」は[yaa-usi]というように。逆に言えば、yaaが会話文中に見えたらほぼこうした慣用句的表現だと思っておけばまず誤解は無いでしょう。ちなみにこの表現も独自に考えたものなので、利用に際して各自が改変を加えても、あるいは全く違う言い回しの表現を作っても構いません。
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mikotoha wa yae-tama-humi to, yae-nori-yoki-humi-tukasa-miti yori tukasa domo, kore-naka-toko, yae-sasa-yorozu miti-arazu-sama-tukasa ari. kore-kore-humi-tukasa-miti wa, a wa omoi-mono eba, hito-hito wa kore o mane-mono o musu-atau. mikotoha wa kotoha eba, kokoro-nori wa miti,kore-yoki.
1.ika-nori-huu-humi
:mikotoha-toko, kore-mono-yorozu-oo-toki to kore-humi-nori o ika-suru-toki, hii-humi o huu-miti-suru-arawa o tukasa atau. kore-arawa, (以下省略)
2.yorozu-arawa-miti
:mikoroha-yorozu-arawa-humi wa itu-ari. eba, kore-arawa kore-toko-arazu-yorozu o arawa-humi, yorozu-tuma o sane-suru to, mura-humi o musu, huu-miti ari.(以下省略)
3.yaa o tukasa-humi-arawa
:hito-mime-toki-kotoha o tukasa-humi wa [yaa] o tukasa-yori arawa.(以下省略)
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