第1話 果てなき線路に陽は落ちて


GM : それではセッション始めていきたいと思います

レントゥス : よろしくお願いします~

フランカ : よろしくお願いいたしますわ!

GM : 「果てなき線路に陽は落ちて」はじまるよ~


GM : 導入です!

GM : 冒険者ギルド《砂塵の彼方》
ラージャハ帝国の南門近くの大通り沿いにある三階建ての建物が、その冒険者ギルド支部の建物だった。

GM : さて、フランカ。貴方は実家に出入りしていた商人などから噂を聞き、このギルドを訪れました。

フランカ : 「おじゃまいたしますわ。こちらが噂の砂塵の彼方でして?」

GM : 中に入ると、右手にギルド受付があり、正面のカーテンをくぐった先には食堂兼酒場が、左手には階段があるようだった。

GM : そうして周りを見回していると、受付から女性が声をかけてくる。

ベラ : 「よう、そこの金髪のお姉さん。見ない顔だな。依頼の相談か?それとも登録希望の新人かい?」

フランカ : 「登録希望の新人ということになりますかしら。わたくし、こう見えて冒険者ですのよ」

ベラ : 「へえ、なるほど…なかなか腕は立ちそうだな」

ベラ : 「アタシはベラ。ここの受付兼、雑用兼、所属の冒険者だ」

フランカ : 「ベラさんといいますのね。申し遅れました、わたくしフランカ・フォン・リッチェルといいますの。どうぞよろしくね」

ベラ : 「フランカだね。登録希望なら、こっちで書類を書いてくれ」

GM : そう言ってごそごそと羊皮紙と羽ペン、インク壺を取り出して並べ、大雑把に冒険者についての説明をしてくれる。

フランカ : 「ご説明感謝いたしますわ。こちらで不備はないかしら?」さらさらとサインして、ベラに渡します

ベラ : 「オーケーだ。じゃあ冒険者についてだが…(中略)……とまあ、冒険者ギルド共通の掟ってのは今言った通りだ。」

ベラ : 「あとはまあウチのギルドの特色というか傾向だけど、商人とかキャラバンの護衛だったり、荷運びだったりとかそういう仕事がわりと多いんだ。」

フランカ : 「まあ、そうでしたのね。どうりでうちにいらっしゃる商人の方からお話が聞けたわけですわ」

ベラ : 「なるほど、そっちの紹介か。まあ、そう聞くと簡単な仕事に思えるだろ?」

ベラ : 「でも、聞いたこともない僻地まで荷運びに行くこともあるし、危険な蛮族領を抜けるキャラバンを護衛することもある。」

GM : そう言ってベラは意地悪くニヤリと笑います

フランカ : 「ふむ、なにごとも一筋縄にはいきませんのね」

ベラ : 「……なぁんてな。(普通の笑顔に戻って)急にそんな危険な仕事は回さないって。まぁ、きちんとやる気があれば手堅く稼げるギルドだぜ。頑張ってくれよ」

フランカ : 「激励感謝いたします。精一杯がんばりますので、どうぞよろしくお願いいたしますね」

ベラ : 「おう。じゃあちょっと手続きしてくるから、奥の酒場でまっていてくれ」

フランカ : 「わかりました。奥の酒場ですわね」言われた通り移動します

GM : 奥の酒場に入ると、今がまだ昼前ということもあり、客はまばらな様子だった。

GM : カウンター内にはウェイトレスらしき女の子が一人、隅のテーブル席では女性がカードを広げて難しい顔をしている。

GM : あと紫髮の男性が一人

サポナリア : 「あ。どうぞ~、好きなところ座って大丈夫だよ~」

サポナリア : 「新人のひと?アタシはサポナリア、ここのウェイトレスで、冒険者で、歌姫だよ~。」

フランカ : 「歌姫! 素敵ですわね。わたくしはフランカと申します。どうぞよろしくお願いいたしますわ」

サポナリア : 「よろしくね!」

サポナリア : 「あ、そこの男の人はレントゥスって言って、あっちの難しい顔してる人はスピカだよ~」

レントゥス : 「………」(いきなり名前を呼ばれてどう返事したものかと思っている。)

フランカ : 「レントゥスさん、スピカさんですね」二人の方を順番に見やりながら名前を復唱します

スピカータ : 「サポナリア、勝手に略した名前を教えないで。私はスピカータです。……まあスピカでも良いですけど。よろしくお願いします」

サポナリア : 「だいたいスピカって呼んでるんだからいいじゃ~ん。細かいなぁ」

フランカ : 「スピカータさんというのですね。せっかくですからスピカさんと呼ばせていただこうかしら」

スピカータ : 「構いませんよ。よろしくお願いします。フランカさん」

GM : そうこうしていると、受付の方からベラが急いだ様子で入ってくる。手には何枚かの書類を持っているようだ。

ベラ : 「お、ちょうどよかった。みんないるな。フランカも待たせて悪かった。登録は無事に終わったよ」

フランカ : 「お手続きありがとうございます、ベラさん」

スピカータ : 「で、どうしたの?何か急ぎの様子だけど」

ベラ : 「ああ。急ぎの依頼が入ったんだ。みんなちょっと聞いてくれるか?」

フランカ : 「初仕事! 腕が鳴りますわ。続けてくださいまし」

ベラ : 「レントゥスもいいか?」

レントゥス : 「………内容による」

ベラ : 「やれやれ。えっとな…『キングスフォールとの国際鉄道線の一部が破壊されているのが見つかったらしく、至急修理の職人を派遣しないといけない。その職人達の護衛を請け負ってくれる冒険者を急募している』ってさ」

ベラ : 「ちなみに今も依頼を持ってきた鉄道ギルドの職員がそこで待ってる。今すぐに動けるパーティがいないなら、他のギルドを回るって言ってるんだ。……どうする?」


GM : ここで依頼概要を開示しましょう


《依頼内容》


 破壊されたラージャハ帝国~キングスフォール間の国際鉄道線の修復部隊の護衛。および破壊された原因の特定と、再発の防止。


 7日後にはキングスフォールからの国際鉄道が通行するため、修復は遅くとも6日、できれば5日以内に完了されなければならない。
蛮族が関わっている可能性が高く、再発防止策を練るためにも破壊した方法などについても情報を集めてほしい。


前渡し報酬:ヒーリングポーション*1、魔香草*1


修復完了後、ラージャハに戻るまでの護衛達成で一人1000G


その他、原因特定などの功績があれば増額あり。


フランカ : 「困っている方がいらっしゃるなら当然お助けしなければ。その為の力ですわ!」

レントゥス : 「…そうか。なら行こう。」と言ってカウンターの席から立ち上がる。

スピカータ : 「依頼が護衛だけならともかく……原因の特定までとなると、現地でパーティを分ける可能性もあるわね。久しぶりに私たちも全員出勤かしら」

ベラ : 「そうだな、頭数が必要っぽいからな」

サポナリア : 「でも、せめてもう一人くらいいてくれないと、ちょっと危ないんじゃないかなーってサポは思うなぁ~」

GM : その時、入り口から一人の小柄なエルフが入ってきた。

アルメリア : 「なんですの?外になんだか物々しい雰囲気の方がいらっしゃいましたけど……」

アルメリア : 「あ、みなさんちょっと聞いてくださいません? キャラバン護衛の依頼のついでに、お手紙を届ける依頼も受けたんですけどこれがひどくって……」

フランカ : 「まあ、そうでしたの。大変でしたわね」

ベラ : 「…よし、6人だな。向こうの職員には返事してくるよ」

フランカ : 「ふふ、新しい依頼が気分転換になるとよいですわね。わたくしはフランカです。あなたは?」

アルメリア : 「ん?なんかまた巻き込まれてます?わたくし?」

アルメリア : 「あら、フランカさん…金髪が素敵な方ね。わたくしはアルメリアですわ。」

フランカ : 「アルメリアさんとおっしゃるのね。どうぞよろしくお願いしますね」

アルメリア : 「《便利屋》なんて呼ぶ方もおりますが…ここのギルドでやっていくなら、今後もご一緒することもあるかと思います。よろしくね」

GM : そういうわけで、みなさん護衛を受けるという感じで話は進ませていただきます

フランカ : 馬はもう借りれたていで大丈夫ですか?

GM : 大丈夫です。

フランカ : ではライダーギルドでホースLv4を借りていきます



GM : さて、それでは皆さんは鉄道ギルドの方に連れられ、ラージャハ~キングスフォール間の列車の発着場まで来ました

GM : ここから修理現場まで向かうことになります

トレイン : 「ういっすー。鉄道ギルドから来ました。トレイン・ワーカーっす。よろしくおなしゃす」

トレイン : 「だいぶ急な派遣依頼でしたからね。ちゃんと冒険者さんの護衛がついて良かったっすよ」

トレイン : 「とりあえず僕ら技師と一緒に、これに乗って向かってもらいます」

GM : そう言ってトレインが得意げに指差したのは、小型の魔道機列車であった。

GM : はいではここで見識判定振ってみて。技能なければ平目でもいいです。


レントゥス : (ころころ) 7

アルメリア : (ころころ) 12

フランカ : (ころころ) 9

GM : ではアルメリアとフランカは、列車を観察して以下のことが分かった。

GM : 客車などはついておらず、輸送用の列車のようだ。機関車とその動力となる屑魔晶石を積んだ燃料車、あとはコンテナ車が3両程ついている。

GM : レントゥスは特に何も感じなかったかな

レントゥス : 「……」

トレイン : 「皆さんは、魔道機関車に乗るのは初めてっすか?」

レントゥス : 「いや。」と首を横に振る。

フランカ : 「お父様の蔵書で少し見たことがあります。これが魔動機関車ですのね。実際に乗るのは初めてですわ」

アルメリア : 「わたくしも乗るのは初めてですわね。ブルライトではそんなにまだ見かけませんし」

トレイン : 「そうっすか。初めての人には悪いっすけど、お客さん向けの上等な座席とかは無いんで、我慢してくださいね。安全運行には努めますけど」

GM : と、いうことでトレインの運転で列車は出発していきます。

GM : 一応PCの皆さんと、ギルドの三姉妹と、他モブの修理技師さん達が乗っていく感じですので


荷物の最終確認などを終えて、PC達を乗せた列車は発車していきます。


 線路は、砂に埋もれないように高く積み上げられた土台の上を渡されており、それが延々と、見えなくなるほど先の砂漠の地平線まで繋がっていた。

 君たちは砂漠の地平線の彼方へと、列車に揺られながら進んでいく。

 砂と岩山、わずかな植物、その中を進んでいく線路。どれだけ列車が進んでも線路の果ては見えない。照りつける太陽の位置がだんだんと変わっていく光景だけが、時間の進みを教えてくれる。


GM : さて、君たちの現状だが、客車などはなく、輸送用車両の床に座っているしかない状態です。

GM : 路面も良くはないので、かなり揺れる。魔道機関車に慣れていない、初めて乗った場合等には、揺れで酔わなかったかの判定を行ってもらいます。生命抵抗判定で目標値は10です。


フランカ : (ころころ)14

レントゥス : (ころころ)17

アルメリア : (ころころ)えっ……9なんですけど


GM : じゃあアルメリアだけ酷い列車酔いに襲われただろうねw

フランカ : 「魔道機関車の旅というのも楽しいものですね。ねえ、アルメリアさん?」

アルメリア : 「ううぅぅぅぅ……キボチワルイですわ……」

アルメリア : 「暑いし、揺れるし、狭いし……うぅ…」

フランカ : 「あら、大変ですわ。レントゥスさん、こういうときどうしたらよいでしょう? 手当にはわたくしとんと疎くて……」

レントゥス : 「……外に顔を出しておけ。吐かれても困る。」

フランカ : 「とてもワイルドなお答えですわね。冒険者! という感じがいたしますわ!」

アルメリア : 「そ、外ですか……うぅ」よろよろ

アルメリア : 「あぁー、風が気持ちぃい~ですわぁ~~……おろろろろろろr」

GM : じゃあ後部車両から騒ぎ声が聞こえてくるかもしれないw

ベラ : 「おいなんか前の車両からなんか飛んできたぞ!」

フランカ : 「きっと出してしまえば楽になりますわね!」背中をさすりながらフランカなりに励まします

GM : 列車酔いしたアルメリアは、列車を降りて1時間程は行為判定に-1ペナルティね。


 列車内でそんなやりとりがありつつも、ひたすらに列車は進み続ける。

 やがて砂漠の色がオレンジ色に変わり始めた頃、ようやく機関室から伝声管伝いに声がかかる。


トレイン : 「見えたっすよ!ブレーキかけるから気をつけて下さいね!」

GM : キキィーっという甲高い音とともに、列車が大きく振動しつつ動きを止める。

アルメリア : 「ぐえー」

GM : 君たちが止まった車両の窓から前方に目をやると、ここまでずっと同じように繋がっていた線路が、ぽっかりと穴が空いたように無くなっているのが見える。

トレイン : 「これはひどい……」

トレイン : 「ひとまずここで列車は止めておくっす。皆さん降りてください」

アルメリア : ふらふらになりつつも降ります

フランカ : 「ここまでの運転ご苦労でした。荒々しい運転というのもなかなか乙なものですね」とねぎらいます

レントゥス : しゅたっと軽く降りる。

アルメリア : 「うぅぅ……足が生まれたての子鹿のごとく震えまくってますわ……」

フランカ : そしたらアルメリアさんを支えるように歩きます

トレイン : 「いやー、酔っちゃった人もいるっすか。とりあえずもう夕方だから、野営の準備して休んでもらおうかなぁ」

GM : 後部車両からベラたちも降りてきますね

ベラ : 「よーし、なんとか夜までに着けたな」

スピカータ : 「夜の砂漠は冷えるから早めにテントを張りましょう」

サポナリア : 「さんせー!修理は明日からでもいいんでしょ?」

トレイン : 「そうっすね。どのみち修理はすぐに終わる感じじゃなさそうだし……とりあえず僕らは持ってきた資材を運び出しておくんで、キャンプの設営をお願いできますか?」

レントゥス : 「わかった。」

ベラ : 「よしキャンプだ! あ、でもお前ら、テント持ってきてなかっただろ?」

ベラ : 「まあ、そう思ってギルド倉庫から持ち出してきたんだ。設営しといてやるから、周りに危険がないか調べといてくれ」

レントゥス : 「野営までは考えていなかった。了解した。」

フランカ : 「用意を失念しておりました。助かりますわ。周囲の探索、承知いたしました」


 そういうわけでPC達は野営の準備を他の者達に任せ、周辺の調査に向かいます。

GM : では大まかに今調べられるのは、周辺の探索と、線路の穴の調査です。線路については見識判定、周辺環境は探索判定ですね。

レントゥス : 「俺は周囲を調べよう。」

フランカ : 「馬と共に私も周囲を見回りますわね」……騎芸の【探索指令】あるのでライダー技能で探索できますよね? GM?

GM : 大丈夫だよ。じゃあダイスどうぞー

レントゥス : (ころころ)13だ。

フランカ : (ころころ)15です。

GM : では二人があたりを警戒しつつ探索すると、以下のことがわかった。

GM : あたりは砂丘の起伏があり、遠目に岩山が見える。
もし接近してくるものがあったとしても、気づくことは容易だろう。

そしてあちこちに、クレーターのような穴の跡が見える。先ほどの線路にできていた穴と似ている気がする。

フランカ : 「どうも穴ぼこだらけですわね……これ、なんなのでしょう」

レントゥス : 「……初めて見るな。」

GM : クレーター調べる場合はさらに探索判定を振ってみて。

フランカ : (ころころ)14

レントゥス : (ころころ)!(1ゾロ)

レントゥス : 「……」

GM : おや。ではレントゥスはクレーターに足を取られて転んでしまったようだね。

フランカ : 「あら、レントゥスさん。大丈夫ですか?」と手を差し出します

レントゥス : 「問題ない。」

GM : ちなみにフランカは馬に乗りながら探索してるのかな。馬の横に一緒にいて探索してる感じでもオッケーだけど。

フランカ : 騎乗せず、まだ手綱を引きながら歩いています。だからスムーズにレントゥスくんに手を差し伸べられたイメージです。

GM : 了解

フランカ : 「大事ないようでよかったです」

レントゥス : 「…煩わせたな」と手は取らず立ち上がる。

フランカ : 行き場を失った手はなんとなく引っ込めておきましょう

GM : ではそんな中、フランカの馬が、ぐいぐいと手綱を引っ張っている。

フランカ : 「あら、お馬さん。どうかしまして?」

GM : 線路から近いクレーター、その次に離れたクレーター、といくつかのクレーターのそばを通るように引っ張っていく

GM : 連れられてクレーターを眺めていたフランカは、ふと気づくだろう。

それぞれのクレーターは同時に出来たものではないようだ。線路から近いクレーターが一番新しいようで、そこから離れるごとにだんだん古くなっていくようだ。

そして、線路から遠くにあるものはすでに砂に埋もれつつあり、出来てから一週間以上は経過しているように思える。

フランカ : 「一斉にできたもの、というわけではないのでしょうか……?」と首をかしげます

GM : とりあえず周りの環境は調査できた感じで、これ以上の情報は無いです。

GM : アルメリアに合流してもらっていいかな

フランカ : 合流して、得た情報は共有しておきます~

アルメリア : 「うぅぅ……あ、皆さん。そっちの調査は終わりまして?」

アルメリア : まだふらついている(行為判定-1)

フランカ : 「ひと段落というところでしょうか。とりあえず敵襲があってもすぐ気づくことはできそうな地形ですわ」

フランカ : 「あとは、クレーターがたくさんあったのですが、線路に近いものほど最近にできたようですね」

アルメリア : 「まずは危険がなさそうで良かったですわね……」

アルメリア : 「こっちの線路の穴を見ていたのですけど…こちらもクレーターと言っていいような規模ですわね」

GM : その光景を君たちが見てみると、線路を中心に地面も円形にえぐられており、こちらもクレーターのようになっているのが分かるだろう。

GM : パッと見てわかる限りでも、線路はかなりの衝撃を受けたようで、鋼鉄製の線路がひしゃげてちぎれ飛んでいる様子が分かる

GM : で、これ以上詳しく調べる場合は見識判定をどうぞ。

アルメリア : さっきの酔いが残ってるから心配ですが……(ころころ)13です。

GM : 十分な出目だね。では、線路をよく観察すると、高熱によって線路が変形し、その後の爆風で吹き飛ばされたようだ、ということがわかった

アルメリア : 何かの爆発?ですかしら。とりあえず皆さんに共有しておきます。


 こうして現場の一通りの調査を終えた頃には、日が地平線の向こうに沈み始めていた。キャンプの方でも設営が終わったらしく、3人を呼ぶ声が聞こえてくる。

 3人はひとまずキャンプに戻る事にした。


GM : では、ベラ達が設営してくれたキャンプ地に戻ってきました。

スピカータ : 「どうです?周辺に危険はなさそうでしたか?」

レントゥス : 「特に問題はなかったように思う。」

フランカ : かくかくしかじか伝えます

スピカータ : 「そうですか…。敵影は無さそうなら、ひとまずは安心ですね。クレーターについては……ううん、わかりませんね。明るくなったら詳しくみんなで調べてみましょう」

スピカータ : 「ひとまず今日はもう休むことになっています。向こうに食事も用意してありますから、どうぞ」

GM : 周りを見ると、いくつかの焚き火を囲んで、作業員達が輪になって過ごしているのが分かる。そして、スピカはそのまま、ベラとサポナリアが腰を落ち着けている焚き火に君たちを案内してくれるよ。

サポナリア : 「お疲れ様~。みんなのテントも作っておいたよ♡」

フランカ : 「皆さまご準備ありがとうございます。早速お食事をいただこうかしら」

レントゥス : 「…ああ」

ベラ : 「って言っても、干し肉の炙りと乾燥ナツメヤシくらいしかないけどさ、晩餐といこうぜ」

アルメリア : 「うーん、やっと酔いが治ってきましたわ……」とナツメヤシの実をかじる

レントゥス : 「食えるだけマシだ。」と干し肉を咥える。

フランカ : 「まあ、野性味あふれるお食事! 冒険者という感じがいたしますわね! ありがたく頂戴しましょう」

アルメリア : (……冒険者なりたての頃を思い出して微妙な顔をしている)

アルメリア : 「……まあ何事も、新鮮味を持って当たれるのは良いことですわね」

GM : そうして食事を取ったりで休憩していると、昼間の調査の件をサポナリアが尋ねてくるよ。

サポナリア : 「ねえねえ、壊れちゃった線路、調べたんでしょ?どうだった?」

フランカ : 「アルメリアさんが調べてくださったのだけど、線路の場所ではなにか爆発が起こったのかも、と」

アルメリア : 「ですわね。よほどの高熱というか、爆発みたいなもので吹っ飛ばされた感じに思いましたけど」

レントゥス : 「……」蛮族が何か仕掛けたのだろうか云々と考え込んでいるだけで口には出さない。

サポナリア : 「そっか~……でもそんな簡単に吹っ飛ばされちゃうものなのかな~?線路って」

GM : そんな話をしていると、折良くトレインがこちらに歩いてきた。他の輪から抜けてきたようだ。

トレイン : 「みなさんお疲れ様っす~」

トレイン : 「業務連絡っすけど、今日は一晩休んで、明日から工事を始めるっす。土台の盛り直しやらレールの交換やら、二日もあれば終わると思いますんで、改めて、その間の護衛をお願いするっす」

レントゥス : 「了解した。」

フランカ : 「かしこまりました。がんばってくださいましね」

アルメリア : 「ところで、破壊された線路の様子がかくかくしかじかだったのですけれど」

トレイン : 「そうっすか……もともと、そう簡単に破壊されるようなもんじゃ無いんすけどね。」

トレイン : 「例えばその辺の蛮族が殴って壊そうとしたところで、折れるのは向こうの武器になるはず、ってくらいには頑丈なんすよ。」

トレイン : 「仮に蛮族が壊したんだとしたら、線路を破壊するだけの威力を出す方法を手に入れたってことになりますね……」

フランカ : 「困りましたわね。なんでしょう、グレネード? というものが世にはあるようですがそういったものかしら」

トレイン : 「詳しいっすね。確かにあれもかなりの高威力っすからね

レントゥス : 「……蛮族は早急に対処しないとだな」

トレイン : 「うーん、でも一発のグレネードくらいだったらそうそう簡単には……うーん。いや、やりようはあるのかな……」

フランカ : 「何かもっと大がかりなものを用意したのでしょうか。だとすると、わざわざこの為に用意したかもしれないわけですわね」

フランカ : 「まあ手がかりの少ない段階からあれこれ考えても仕方ありません。今夜は明日の為に英気を養うのがよろしいかと」

トレイン : 「そうっすね。とりあえず明日僕らも調べてみるっす」

トレイン : 「一応、夜の見張り番を冒険者の皆さんにお願いしたいんすけど……」

レントゥス : 「それは大丈夫だ。気にせず休め。」

フランカ : 「あら、わたくしもたまの夜更かしくらいできましてよ?」

GM : それでは冒険者の皆さんで交代で見張りをすることになります。三姉妹も一緒です。一人だけ起き続けてると明日の仕事に支障が出ますからね(行動ペナルティ)

GM : 二人組で①21時~0時、②0時~3時、③3時~6時、それぞれ担当を決めてください


 班分けでくじ引きするかアミダでも作るかと喧々諤々話し合い、夜目が効くキャラやスカウト技能持ちは分散した方が良いだろうという事で、以下のようになりました。


GM : ①フランカ・サポナリア ②レントゥス・スピカータ ③アルメリア・ベラ ですね

フランカ : 「しばらくわたくしとサポナリアさんで起きていますから、皆さまは先にお休みになってね。交代の時間になりましたらレントゥスさんスピカさん、声をかけさせていただきますわ」

レントゥス : 「了解した。」

アルメリア : 「わたくし達は明け方ですわね。早起きは得意ですから、お任せ下さいまし」

フランカ : 「アルメリアさん、今日はお疲れでしたものね。ゆっくりお休みになってくださいませ。明日またよろしくお願いいたしますわ」

GM : じゃあそんな分担をして、夜は更けていきますね。


ここでGMはシークレットダイスを振り、どの班の時にアクシデントが起きるかを決定しています。


GM : では1班のフランカとサポナリアは……

GM : 楽しく女子トークをして時間を潰しました

フランカ : 「まあ、ラージャハではそういうお召し物が流行りなんですのね!」みたいなトークを広げておきます!

GM : GMの知識では女子トークの再現まで出来んからそこは省略しますw 次はレントゥス・スピカータですが……

GM : 何も起きなかったですね。

レントゥス : 「……」って感じでほぼ無言で3時間過ごしてそうですね

レントゥス : 「交代の時間だ」

スピカータ : 「……そうですね」

GM : ではアルメリアとベラに交代しました

GM : 月が地平線に落ちかけて、もうそろそろ明るくなってくるだろうか…という時間帯です。おもむろに危険感知判定ですね

アルメリア : ですわよねー。(ころころ) 13!

GM : (ころころ)ベラも同じで13ですね。

ベラ : 「そろそろ夜が明けるなー」

アルメリア : 「ですわねー。何事もなくてよかったですわー」

GM : と、二人がのんびりしていると、砂地の一部がモコモコと動いている気がした

GM : そういうわけで、戦闘です!

ベラ : 「みんな起きろ!!何かきてる!!!」

レントゥス : 「蛮族か?」

フランカ : がばっと起き上がって異貌化して参戦します!

アルメリア : 「あそこの砂地から…何かきてますわっ」

GM : 砂地から突如、巨大な蛇状の生物が現れた! その穴の中から、続々と蛮族らしきもの達が這い出てきているようです。

GM : 戦闘準備の前に、三姉妹はフェロー参加になります

GM : とりあえず戦闘準備でどうぞ。魔物知識判定と先制判定ですね。


 フランカのライダー技能とアルメリアのセージ技能による魔物知識判定で、敵はサンドウォームという魔物を従えた、蛮族のボルグハイランダー、レッサーオーガだと判明します。


アルメリア : 先制判定は……(ころころ) 12ですわ!

GM : では残念ながら魔物側が先制で、戦闘開始します。


 前衛を務めるのは通常レントゥスとフランカですが、フランカはライダーの騎芸【チャージ】を使うために後衛で待機しています。(後衛から前衛に移動した際に発動できる騎芸のため)そのため、レントゥスが一人で前線に立ちはだかっている状態です。


GM : まずボルグがレントゥスに斬り返しで攻撃だ!命中力は12!

レントゥス : (ころころ)出目が9で…15。斬り返し2回目は(ころころ)出目11で17。両方回避だ。

GM : 何その出目!? 急に生き生きしてきたな……。

フランカ : 「レントゥスさん、素晴らしい身のこなしですわ! 少々の間、がんばって引きつけてくださいましね!」

レントゥス : 「この程度、問題ない。」

GM : じゃあレッサーオーガがレントゥスに魔法で攻撃。エネルギーボルトだ。12に抵抗してみて。

レントゥス : (ころころ)13だな。

GM : (ころころ)半減して5点ダメージ。

レントゥス : 「……俺をみくびるな。」

フランカ : いけめん~~~!!かっこいい~~~!!!

GM : くそぅw じゃあいっそサンドウォームもレントゥスに攻撃だ!命中が15!

レントゥス : (ころころ)……ちっ、14で当たりだ。

GM : (ころころ)よし!出目11で、21の物理ダメージだ。いつまでも涼しい顔はさせないぞ。

レントゥス : 13点もらってHPがあと18だ。まだいける……はずだ。


GM : では敵側が終わって、味方側の1ラウンド目どうぞ

フランカ : では練技で【マッスルベアー】《全力攻撃》を宣言して、【高所攻撃】を加えて【チャージ】で……ボルグハイランダーに攻撃です!

GM : うわあ、すごい火力が出そうで恐いなぁ……ボルグハイランダーの回避力は12だよ。

フランカ : (ころころ)命中が15で当たりですわね! ダメージが…(ころころ)全部合わせて27です!「お父様仕込みの槍を受けなさい!」

GM : えっ、こいつ防護点3しかないんだけど……一気にHPあと5点になっちゃったぞ……

フランカ : さらに馬の追撃です(ころころ)命中が13です。

GM : 回避12だからなぁ。当たりです。

フランカ : (ころころ)12点のダメージです!

GM : うぼぁ。フランカの手番だけでやられてしまうとは……。ボルグハイランダーは倒れました。

フランカ : お馬さんも嬉しそうに尾っぽを振っているでしょうね!

フランカ : あ、フェローを振るのを忘れてました。3人分振りますね。


 結果、サポナリアのバード技能のモラル、スピカータの弓攻撃とベラの練技付きの攻撃により、敵前衛に残るサンドウォームのHPはあっという間に半分以下まで減ってしまいました。

 フェローに続いて攻撃したレントゥスは出目がイマイチ振るわずハズレ。アルメリアが負傷しているレントゥスに回復魔法をかけて、2ラウンド目の敵手番に入ります。

 サンドウォームの攻撃とレッサーオーガの魔法がフランカ、レントゥスにダメージを負わせてラウンド終了、味方手番でさあ反撃、といったところで……。


GM : 2ラウンド目味方側になるのですが、ここで、周辺から、他の蛮族のものと思われる掛け声が上がるのが聞こえる。どうやらここ以外にも攻め込んできているらしい。このままでは作業員達が危ないかもしれません。

ベラ : 「ちっきしょう。他にも攻め込んできてるみたいだな」

レントゥス : 「くそっ」

フランカ : 「こういうときはどうするべきなのでしょう、二手に分かれますか?」

スピカータ : 「そうですね。私たちは他の蛮族の迎撃に回ります。ここはお願いできますか」

レントゥス : 「任せた。ここが片付いたら向かう。」

フランカ : 「ええ、ここはわたくしたちが抑えますわ!」

サポナリア : 「早くこんな奴ら片付けて、サポたちの応援に来ないと許さないからね~♡」

アルメリア : 「あとは2匹程度、どうにでもなりますわ!」


 という事で、フェローの三姉妹が離脱。しかし、敵の数は2体のみ、形勢は決まりつつありました。


レントゥス : 一気に魔力撃を使って倒す。(ころころ)命中が15

GM : 回避力は14で当たり!

レントゥス : 行くぞ(ころころ)クリティカルで一回まわって……28点!

GM : それは無理だなぁ。サンドウォーム甲高い悲鳴のような鳴き声を上げて動かなくなったよ

アルメリア : 「道は開けましたわ!フランカさん!」

フランカ : 後衛に移動しつつレッサーオーガに攻撃!なのでチャージが出来ますね(ころころ)命中が17です。

GM : 当たってるなあ。

フランカ : (ころころ)あっ(ころころ)こちらも回って36点!やりましたわ!

GM : まじかよ……あと2点残ってます

フランカ : あら、しぶといですのね! お馬さんは…(ころころ)命中が10。

GM : それは避けた!「う、馬ごときに負けるわけには…!」

アルメリア : 「ではトドメはわたくしが!」ウィンドカッターで魔法攻撃します。(ころころ)行使判定が14です。

GM : レッサーオーガは抵抗が13だから1足りない。

アルメリア : (ころころ)11点!

GM : じゃあレッサーオーガは悲鳴をあげてその場に倒れた! ……というわけでおめでとう!敵を殲滅しました!

フランカ : やったー!「お馬さん、よくやりましたわね。よしよし」と頭をなでます。

GM : さて、さしあたり敵を殲滅した君たちだが、周りは騒然としている。見た感じ、今倒した蛮族ほどの強さのものはいないようだが、周りに何匹か攻め込んでいるようだ。ゴブリンとかフッドとかその辺の雑魚ですが。

レントゥス : 「全て殲滅する」

GM : はい、その前に全員聞き耳判定振ってください。フランカは平目になっちゃうかな。

一同:(ころころ)

GM : では、レントゥスとアルメリアは、砂丘の高い位置から指示を出している声が聞こえた。汎用蛮族語の会話ができるアルメリアは「ヒケ!ヒケ!マキコマレルゾ!」叫んでいる内容も聞き取れたでしょう。

GM : そして二人が声の主を探すと、少し離れた砂丘の上に指揮官らしき蛮族がいるのを見つけることが出来る。

レントゥス : 「あいつかっ!」

GM : 遠目ですが、暗視があれば-2ペナルティで魔物知識判定を行うことが可能です。

フランカ : 二人の様子を見て何かしらときょろきょろしておきます

レントゥス : (ころころ)11-2で9。

アルメリア : (ころころ)16-2で14ですわね


GM : それでは遠目に、蠍の胴体に人間の体が生えているような蛮族の姿が見て取れた。アルメリアはそれがおそらくアンドロスコーピオンであると気が付くでしょう。

フランカ : 「何かありました?」とたずねてみましょうか

アルメリア : 「あそこ!あそこにどうやら指揮官らしき蛮族がいるようですわ! でも、おかしいですわね……撤退の指示を出しているようですわ」

レントゥス : 「!!」

フランカ : 「まあ。どうしたんでしょう。とはいえ深追いは避けたいですわね、作業員の皆様と離れてしまっては本末転倒ですし……」

GM : 周りを見ると、三姉妹達が迎撃していたゴブリンなどの蛮族達も逃げ出そうとしているようだ

レントゥス : 「くそっ逃さないっ!」と追いかけようとします。

アルメリア : 「待ってくださいまし!逃げる蛮族が何か、巻き込まれる、とか言っていたのですわ…。不用意に動いては危険かもしれませんわ!」

レントゥス : 「…!」

フランカ : 「巻き込まれる? ずいぶん不穏ですわね」

レントゥス : 「…爆破かっ!?」

GM : 三姉妹達の方でも、逃げる蛮族を追うのに躊躇しているようだ。

スピカータ : 「姉さん、無理な追撃はしないで! 様子がおかしいです!」

ベラ : 「そうか? 仕方ない、とりあえず撃退できたってことで満足しとくか…」

GM : 周辺の蛮族は、倒れているもの以外はあらかた逃げ去ったようだ。蛮族の襲撃をなんとか撃退したと言っていいだろう。

GM : 君たちが不穏な気配を感じつつ、あたりを警戒していると、突然、辺りがパァッと明るくなった!

フランカ : 「なんですの!?」

レントゥス : 「!!」

GM : 空を見上げると、燃え上がる火の球が尾を引いて飛んでいる。その火球は見る見る内に大きくなり、すなわちこちらを目がけて飛んできているとすぐに気付くだろう。

アルメリア : 「あれは…!みなさん、伏せて!」

フランカ : 馬を降りてかばうように伏せます

レントゥス : 頭を守りながら伏せます。

GM : その火球は君たちの頭上を超え、昼間ずっと乗ってきた魔道機列車の車両の一つに直撃した! 火球の爆発により車両の一つが大きく破壊され、砕けた破片が辺りに飛び散る。

フランカ : 「なんてこと……!」

GM : 全員、2d6振ってくだしあ

フランカ : (ころころ)9、あと馬の分が(ころころ)4

レントゥス : (ころころ)10

アルメリア : (ころころ)5

GM : 4以下を出したものは、運悪く飛び散った破片が当たり、K20+8の物理ダメージがいきます。該当するのは騎獣の馬かな。

GM : (ころころ)12点の物理ダメージです

フランカ : 「お馬さん、危ないですわ!」代わりにダメージを受けられますか?

GM : 良いよー。ダメージどうぞ。

フランカ : 防護点引いて5点ダメージです。

GM : それでは馬を庇ってフランカはダメージを負いましたが、重傷にはならなかった、というところですね。また、遠くでトレインくんの絶叫が聞こえます。

トレイン : 「ぬ、ぬわー~~ー!!! 列車がー!!! 上に怒られるー!!!」

GM : と、悲痛なトレインくんの悲鳴をバックに、次に続きます。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

SW2.5リプレイ『砂塵の彼方』 @enjaku0920

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ