第3章 お前は誰だ?
N回目の死亡
ピピピッ!!ピピピッ!!ピピピッ!!
AM5:00
僕は時計を見た。
また同じ日…
また殺されたのか…
くそっ!!
なんでこんな目に合わなきゃなんないんだ!!
僕が何したっていうんだ!!
くそくそくそくそくそくそくそ!!
AM6:00
僕はいつもと違う行動をした。
僕の部屋が見える物置に隠れた。
かち…かち…かち…かち…
腕時計の秒針の音が聞こえる…
AM7:30
ドクン、ドクン、ドクン、ドクン
僕の鼓動が強くなる…もうすぐ時間だ…
物置の扉をほんの少しだけ開けて部屋の様子をうかがった。
AM7:55
ジャリ、ジャリ、ジャリ、ジャリ。
庭石を踏みしめる音が聞こえる。
ついに来た。
ギシッ、ギシッ、ギシッ、ギシッ。
そいつは雨どいを伝って家の壁を上り始めた。
AM7:59
ガチャガチャ…
窓ガラスが割れる音がしない。
「え?」
犯人と目が合った…
黒ずくめの格好と目出し帽。
犯人の特徴はわからない。
AM8:00
犯人が物置に近づいてくる。
ガラガラガラっ!!
勢いよく開けられたドアの前には犯人が立っていた。
手にしていたナイフを振り上げると、そのまま僕に振り下ろした…
運よくナイフを交わせた僕は、慌てて逃げた。
怖い!!
もうすぐ外に出られる!!
このまま大通りに出て助けを呼ぼう!!
ドスン
痛い…畜生…
後ろから刺されたらしい。
前のめりに倒れた僕に犯人は何かを叫んだ…
「お前が悪いんだ…お前が!!」
僕が覚えているのはここまでだ…
でも、あの声…どこかで聞いた気がする…
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