12回目の死亡

ピピピッ!!ピピピッ!!ピピピッ!!


AM5:00


ピッ…


 僕は時計を見た。

 また同じ日…

 また殺されたのか…

 もういいや…


 僕は布団の中で丸くなった…



AM7:00


ドンドンドン

ドンドンドン


「優紀!!いつまで寝てるの?!学校に遅れるわよ!!」


ドンドンドン

ドンドンドン


「優紀!!」


ガチャ!!


 母親が無理やり部屋に入ってきて布団をはがした。


「まったく…いつまで寝てるの!!正人君が迎えに来たわよ!!」

「ごめん母さん。今日は体調が悪いみたい…学校は休むよ…」


 僕は母さんにウソをついた。


「大丈夫?熱は無い?どこかおかしなところとかあるの?」

「熱はないと思うよ。体がだるい感じがするよ。たぶん一日様子見れば大丈夫だと思う。もし明日も調子が悪かったら病院釣れていってもらってもいい?」

「わかったわ。無理をしちゃだめよ?あと、おかゆ作っておくから、あとで食べなさいね?正人君には先に行ってもらうけどいいわよね?」

「うん。正人にも謝っておいて。」


 そう言って正人には先に行ってもらった。

 これ…何回目だ…

 このくだりももう飽きた…

 どうせ何やったって殺されるんだ…



AM7:56


ピンポーン


 家のチャイムが鳴った。

 家族は全員出かけている。


 うるさいな…

 好きにしろよ…



AM7:57


ピンポーン


 また家のチャイムが鳴った。


ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン。


 イラついたのか何度もチャイムが鳴らしていた。

 勝手にしてくれ…



AM7:59


ガチャガチャ…

ガシャーーーーーーン!!


 窓ガラスが割れる音とともに僕の上に何かが覆いかぶさった。



AM8:00


ドスン…

グサッ!!


 痛みが走る…


グサッ!!グサッ!!


 痛みが何度も襲ってくる。


グサッ!!グサッ!!グサッ!!…グリグリ…


 執拗に何度も何度も何度も何度も…


 僕はまた死んだ…

 もういいや…




ピピピッ!!ピピピッ!!ピピピッ!!


AM5:00


 僕は時計を見た。

 また同じ日…



ピピピッ!!ピピピッ!!ピピピッ!!


AM5:00


 僕は時計を見た。

 また同じ日…



ピピピッ!!ピピピッ!!ピピピッ!!


AM5:00


 僕は時計を見た。

 また同じ日…



ピピピッ!!ピピピッ!!ピピピッ!!


AM5:00


 僕は時計を見た。

 また同じ日…



ピピピッ!!ピピピッ!!ピピピッ!!


AM5:00


 僕ハ時計ヲ見タ。

 マタ同ジ日…



ぴぴぴっ!!ぴぴぴっ!!ぴぴぴっ!!


AM5:00


 ボクHAトケイWOミタ。

 マタONAJIヒダ…



PPP!!PPP!!PPP!!


AM5:00


 BOKUHATOKEIWOMITA。

 MataOnajihida…



 ボクハナンドモナンドモシンダ…

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