第2話 ナイショの話 その2
「あっ、、そういえば……」
「どうしたんですか? 星奈さん」
星奈さんが、珍しくうーんと少し悩んだ後何事もなかったかのように俺たちの方を向いた。
「大したことじゃないわ。ただ私、今日ブラつけ忘れてたなーって」
俺は、めり込むくらいの勢いで机に頭をぶつけた。
「さらっととんでもないこと暴露してるんですか!! ってか! わざわざ言わなくて良いでしょうが!!」
「ちなみに、、パンツもはいてないわよ」
「だからーーはぁぁぁっ!?」
星奈さんの爆弾発言に、生徒会全員の視線が一斉に集中した。
しかし当の星奈さんは、何事もないようにニコニコと笑っていた。
「星奈さん、念のためちょっと来てください。直、もしかしたら、短パン借りるわよ」
「あぁ、別にいいぞ」
「もー、清美ったら強引ーー」
「いいから! 来てください!!」
清美が星奈さんを連れて、生徒会を出ていき。
数分後、二人で生徒会室に戻ってきた。
「……とりあえず、、直の短パンをはかせたわ」
「ふむ、そうか」
「直ちゃんの短パンが、、私自身を優しく……」
星奈さんは、うっとりした表情を浮かべていた。
えっ? マジな話?
「……冗談だと思ったのに……」
清美が、呆れた表情を浮かべ心底疲れた顔をしていた。
マジかー
「星奈さん、、なんでまた、、ノーパンノーブラなんてことを……」
「えっ? だって、、たまには、、刺激が欲しいじゃない? こう、、背徳感的な、、ね」
「……なんて言うか、、まぁ、そんな理由なんじゃないかと思いましたよ。晴美ちゃんならまだしも、そんな漫画みたいなドジを星奈さんがーー」
「なっ! 先輩!! 何、さりげなーく失礼なこと言ってるんですか!! いくら晴美だってーーあれ……?」
晴美ちゃんが突然、尋常じゃないくらいの汗をかきはじめた。
「まさか、、晴美、、お前……」
「……短パン貸してもらえる? お姉ちゃん」
「!!!!!!!!」
清美が凄まじい速さで晴美ちゃんを連れて、生徒会室を後にした。
「ったく、、ノーパン二人って……どんな生徒会だよ……」
俺は、なんだか色んなものが渦巻くも、、とりあえず呆れる他なかった。
「薫、、お前は間違っているぞ……」
直がいきなり立ち上がり、ずんずんと俺に近寄ってきた。
「なっ、、なんだよ……!!」
直はにぃっと悪戯な笑みを浮かべると、バッとスカートをめくりあげた。
「ぶっ!!!!」
そして、俺はその光景に鼻血を吹き出し倒れた。
「私は! 常に! ノーパンだぁぁ!!」
もう、、どうにかしてくれ……この生徒会。
うすれゆく意識の中、、俺はその願いを誰に言えば良いかわからなかったので、、
とりあえず、爺ちゃんに頼むことにした。
いや、、別に普通に生きてるし、カードとかにもなってはないんだが……。
あぁ、、しかし……
物語冒頭がこんなんで良いのかと……
余計な心配ばかりしてしまう。
良いんだよな?
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