第9話 公園が見渡せる窓 2
サンタさんが私に手を差し延べる。
それは助けをお止めると言うより。まるでそに慈愛に満ちた心で私を包み込もうとしているかのよう。
許してくれるの。
許してくれるの。
あんなにひどいことをしたのに。
私たちを喜ばせようとして結果死んでしまったのに。
感謝はおろか、こんな物いらないという態度をとってしまった。
あの時嘘でも満面の笑みで、ありがとうと言えていたら。
どんなに私の心は救われていただろう。
だめだ結局私自身が救われたいだけだ。
でもサンタさんは私に手を差しのべてくれる。
許してくれるの。
許してくれるのね。
なんて優しいいんだろう。
私はサンタさんに手を差し伸べる。
ありがとう
ありがとうサンタさん。私はサンタさんの優しさを忘れない。
ありがとう
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