第6話 聡子 2

聡子とは結婚はしたが籍は入れなかった。理由は簡単だ、めんどくさかったからだ。いつまで一緒にいるかわからなかった。そのうち聡子は俺に愛想を尽かして、でてゆくものと思っていた。それでも内縁の妻として俺たちは結婚生活を開始した。相変わらず俺は聡子に辛く当たっていたが、そんな中でも、一緒に買い物にいったり、散歩したりと、良い関係がなかったわけでもなかった。

そんな時、聡子が妊娠した。

聡子は子供ができれば俺が少しはマシになるだろうと思っていたようだった、そ言ういう言動が多くなったきた。だから余計に俺はそんな聡子の思いに反発した。聡子の気持ちは

少しづつ俺からから腹の中の子供に振り分けられるようになっていった。ある時俺のせいで聡子がつまづいてこ転んだ。結果大事には至らなかったが、その時初めて聡子は俺に文句を言った。

「この子に何かあったら許さないから」たったそれだけのことなのに俺はイラつき捨て台詞を残して家を出て行った。

きっと俺は聡子の事を愛しているいたのだろう、でもそれ以上に聡子は俺を愛していると思って居たからそこにあぐらをかいていた。

だから聡子がはじめて俺に苦言を吐いた時イラついてしまった。

そして俺はしばらく家を開けた。俺が悪いことはわかっていたが、あやまることはもちろん、そのせいで、少しでも聡子に優しくする事が癪に触る。

そんなふうに思っていた。

そしてしばらく家を開けているうちに、聡子と子供は死んでしまった。

転んだ事が原因かどうかわからなかった。救急車が呼べていれば助かったかもしれない。でも俺は家にいなかった。


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