4. 狼と香辛料

 癒し系に分類すれば良いのでしょうか。

 どこか懐かしい世界観と、特にヒロインのキャラが秀逸です。

 これがいわゆるロリBBAなのだろうか……? とても良いです(この表現が適切かどうか、わかりません。暴言ぽいので好きではない)。


 そして、著者の博識ぶりが光る作品です。中世イタリアの商業都市に大変詳しい人なのではないかと思いました。


 半分くらいまでは先が気になるストーリー構成ではなく、やや中弛み感あり。

 しかし、大きな取引に首を突っ込むところから、頭脳戦・アクション要素(?)が出てきて一気読みしてしまいました。


 なんと10年で35刷!

 いやはや、その価値がある作品でした。正直言って、いま私がパクれるところは、執筆前に題材のお勉強をしっかりすることくらいです。

 いや、もうちょい何か掴みたいところですが。なので、続刊も読むつもりです。


 文章は読みやすく不足は感じませんが、個人的には平易・単調で、少しばかり物足りなく感じました。偉そうなこと言って大丈夫かな。メディアワークス文庫タイプだと思います。


『孤独は死に至る病』か、よくわかる……。


(2021.4.6.読了)

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