3. ただ、それだけでよかったんです
まず、学校が舞台の現代作品を読んだのが何年ぶりか分からないので、比較評価ができないのですが。
謎の語り方がうまい。一気読み作品です。
視点人物が2人いて、他の人物の証言もバラバラ、どれが真実なのか疑いながら読むのが面白かったです。
電撃っぽさとはなんなのか分かりませんが、それらしさが全くない作品でした。重いテーマを扱っていて中高生にこそ読んでほしい作品。等身大の中学生と学校という閉鎖空間がリアルに描かれていました。
ラノベの定義が分からなくなってきました。絵がマンガなだけで、ジュブナイルでも充分通ると思います。
文章に関しては、ちょっと粗が目立つ箇所もあります。しかし、この著者さんの発想力は唯一無二なんだろうと思います。
こういうミステリー系って、私にはあまり盗めるポイントがないかな……書く人の頭の構造が違うというか。私が書きたいものとは違うということもあると思います。
また時間が経ったら読み直してみたいと思います。その頃には、何か掴めることを祈って。
(2021.4.1読了)
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