第4話 助けてなんて


助けてなんてとても言えない

ひどいよねきっと残酷だよね

私のことを好いてると知ってて

連絡を控えていること知ってて

その気もないのに

「今何してるの」なんて

「声聞きたい」だなんて

それでもそっちから

電話をかけてきてくれて

何も話すことなんてないのに

私はへらへらして相手は苦しそうで

痛む資格もない私の心は今

痛いよ自分が嫌になるよ

夜の心の隙間埋めるための充填剤

使い捨ての代替品そんな扱いを

私はしたんだあの人に

痛いよ心が

でもこれは私のためだけの痛みだ

そしてそれも朝になれば

消えているのよ

また何度も繰り返すのよ

その都度自慰のような心の痛みを

別のトランキライザーで癒すのよ

サイテーよね

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