第3話 遣る瀬

答えはわかり切っている

それでも煮えきらない私を

あなたは切ってしまえばいいのよ

耳元で大好きだなんて囁かないで

悪びれもしない私を

「普通」とかいうナイフで

断ち切ってしまってよ

綺麗な顔で憂いた笑みで

こんなにまで私をほだして

昔の自分を見ているみたいだなんて

なんなんよ、なんなんよ

私かて、あんたみたいな人は初めてよ

る瀬がないよ、遣る瀬がないよ

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