第25話

すみません投稿する話間違ってました戻って修正しましたのでお読みください。

_(−.−)_



「誰もおぬしが父親になったとは言っておらんよ。」

「なんだよ村長そりゃあねえよ。」

「確かおめえさんはまだまだ父親、いやあの子の父親だとは言えねえべさ。」


行商人もまたユウゴの今までの態度を知っていた。

というかこの村による前に行く街がユウゴが飲んだくれていた街にだった。


「マジか。」

「大マジじゃ。」

「大マジだべ。」


二人とも辛辣だった。

ユウゴはその言葉に甘んじて受け入れるしかないのだが……


「親って難しいんだな。」

「おぬしは兄弟が多い家庭じゃったからに色々兄弟がフォローしてくれておったんじゃろうがユート君はおぬしが居ない間儂とスラ坊、そしてマリアンヌちゃんしか遊んでおらんかったからのう。」

「ユートが誰と遊んで何をしているかを知っていくのも親の仕事か。」

「仕事ではないぞい。」

「んだべんだべ。」


親の仕事はあくまでも子どもの成長を助けることだと村長と行商人は思っている。


「仕事ではなく楽しみじゃ。」

「んだべ、恋と似てんようで全く違う楽しみだべ。」

「しかしマリアンヌちゃんとユートの恋愛はどうなるかのう。」

「今までの酒の肴だったもんがなくなっただべがきちんと王都のことは仕入れてくんべえ。まあ今も仕入れて取るから話すんべ。」


行商人は高らかに笑い酒の肴の提供をしてくる。

村長もユウゴも気になったのか茶を出し熱心に聞く準備をし始めた。


「マリアンヌちゃんは~王都で今訓練しとるべ。それでかっけえ王子様に口説かれちょるん聞いとるけどユートんことが忘れられんてんで断っちょる話んだべ。」


マリアンヌは王都では勇者としての実力を身に着けるために実践型の軍部にて訓練を行っていた。

王都民は実践型の軍部は実力はあるが王都民にとってはかなり礼節が悪い者が多い場所のため何故そのようなところに人類の未来を背負っているかもしれない勇者を置くのかと疑問の声も出ていた。

国王がその噂が立ったのちに公開した情報によると貴族など政治にかかわらせるつもりは無いので平民も多く尚且つ彼女も親しみやすい場所で良い訓練ができる場所を探した結果だったと公開されている。


「ふむ、その王子とやらは勇者を政治的利用したいのが見え隠れしておるのぅ。」

「そうなのか?村長?」

「ユウゴはもっと戦いの流れだけでなく人心の流れを読むべきじゃのう。」


村長の言いたいことはこうだ。

もし王子が勇者に一目ぼれしたとでも言って口説き結ばれれば人族の英雄である勇者と結ばれた王族と箔がつき、もし断られたとしても彼女の意思を尊重する、平民にも優しい王子と箔がつく。

本当に恋をしているなら別だが王族はそもそも婚約者がいるため勇者を妾程度にしか考えていない。

故に本当の恋をしても婚約者に諭されることの方が多い。


国王もそのことが分かっているためか政治に関係ないという表明を出している。

要は国民に対する期待とは裏腹に国の政治は必ず自分たちで行うという声明を出しているのだ。


「今の国王様は政治に関してはまだまだ若輩もいいところじゃ、この声明を出すのが後でに回っておるし政治の判断をするのはほかでもない国民じゃ国民の羨望を旗頭にすることは無いとはっきり言っておっては不満が出る。まあ後々のことを考えると言わぬ方が良いかもしれんが儂じゃったら勇者には王族の権力の及ぶ範疇ではないというのが無難なところかのう。」

「村長、俺には何言ってるかさっぱりわからねえ。」

「おぬしは村の井戸端会議にでも参加しておけばよい。それで大体わかる。ギー坊、ほかには何か面白い話は無いのか?」

「そうだべなマリアンヌちゃんは村で食べていた芋を出している屋台の常連客になっているらしいんだども……」


お茶請けはたくさんある。

まあ酒じゃないのが悲しいところではあるが楽しい会話は続いていく。




アルファの方で新作出しましたので近況ノートにてURL貼っときます

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