サイコパスの描写は、プロですら間違える!

「でもよお、サイコパスを扱った作品なんて、いっくらでもあるだろうがよぉ」


「確かに、サイコパスをテーマにした作品は世の中には多数出回っている。では、ここでクイズを出そう」


 かつて、1915〜2010年の間に公開された映画から、126人のサイコパス的なキャラを厳選。

 臨床心理的に正しいかどうかを検証しました。


「結果、医学的に正しいサイコパスを描写した作品は、何作だったと思う?」


「え~。二十本くらいかなぁ?」




「たったの4本だ」




「なななっ、なに~っ!?」



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 サイコパス教師が生徒を殺しまくる小説が日本で映画化されたとき、


「この監督は何も分かっていない! 先生は『自分の地位を維持するために』人を殺すのであって、快楽で人を殺さない!」


 と、視聴者がぶち切れていました。




 かつて、1915〜2010年の間に公開された映画から、126人のサイコパス的なキャラを厳選。


 臨床心理的に正しいかどうかを検証しました。


 結果、医学的に正しいサイコパスを描写した作品は、


『ノーカントリー』

『ヘンリー ある連続殺人鬼の記録』

『ラブリーボーン』

『ウォール街』



 の、「4本だけ」だったそうです。


 特に、「ノーカントリー」に登場するアントン・シガーは、論文で「もっとも正しいサイコパスだ」との評価を受けてます。


(「パレオな男」さまより引用)


~~~~~~~~~~~



「うおお、サイコパスの描写って、プロでも間違えるのかぁ」


「ああ。だからといって作品がつまらない、とも限らないが。間違っていたとしても、間違っているなりに面白いならいいじゃないか」



◆まとめ


 サイコパスの描写はプロでさえしくじる。


 しかし、それは「医学的に間違っているだけ」に過ぎない。

 面白さには決して直結しない。

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