間違いダラケのサイコパス描写 ~あなたのサイコパス描写、間違ってますよ!~

椎名富比路@ツクールゲーム原案コン大賞

サイコパスは、快楽で人を殺さない!

「ぐへへ~。オレさまはサイコパスだ。人殺しが大好きなんだぞ。これまで何人も殺してきた。楽しくて仕方ないんだぁ!」



「愚かものぉ!」


 ウキウキしながら血塗れの包丁を振り回している男に、スーツ姿の男が発砲した。

 包丁がはじけ飛ぶ。


「だ、だれだ!?」


「動くな! 私はサイコパス警察だ!」



「なにぃ? サイコパス警察だぁ?」


「私は間違ったサイコパス描写を取り締まる男なのだ。貴様、サイコパス描写が間違っているぞ!」


「そういう意味での『警察』かー。オレのどこがサイコパスじゃないって?」




「サイコパスは、快楽で人を殺さない!」





「な、なななに~!?」



~~~~~~~~~



『サイコパス』とは精神病質のひとつではあります。


 しかし、サイコパスが全員、「快楽殺人大好き人間」というわけではないのです。


 社会に適合し、立派に仕事をなさっている方もいます。

 一応、外科医や弁護士、ジャーナリストなどにサイコパスは多いと言われています。

 人を操ることに長けているのも特徴です。



「といっても、オレめっちゃ人を殺してるけど?」


「それは『シリアルキラー』だな。大量殺人者って意味だ。よく混同されるんだよ」



 快楽殺人大好きヤローは、通称「サイコキラー」と呼ばれて、区別されているそうです。


 サイコパスは人を殺す場合、なんらかのルールがあります。

 不正を目撃されてしまったなど、法則に則って犯行に及びます。


 それがなく、単に人殺し大好きな快楽殺人者は、微妙に間違っています。



◆まとめ


「異常者を調べたらサイコパスだった」

 というケースは、確かに多いかもしれない。


 しかし、「サイコパスが総じて犯罪者になるとは限らない」。


 社会的に成功しているサイコパスも、存在する。

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