第9話 大リモート営業の週末

 2021年6月18日(金)。

 あまり天気の良い日ではありませんでした。

 これを書いているその翌日朝ですが、いまだに、雨はやみません。

 それどころか、もっと降るらしい。昼頃までは。


 さて、そうはいっても傘なしで動ける時間帯もそれなりにあった昨日は、まだあちこち動けないことも考慮して、とにもかくにも、早めにリモート営業をしておくに限るという結論に相成りました。

 と言っても難しいことではなく、これまで蔵書として受入れてくださっている図書館と、それから実際に行くだけの時間のない場所、遠方の場所で、できるだけ早めに動いておいた方がよいと思われる地域の図書館に、電話をかけては送るかどうかを判断して、荷造りして送る。それにあたっては、郵便局の窓口でとにかく出す。レターパックが足りなければ、駅前の金券ショップ、間に合わなければ郵便局で購入して出す。要は、そのことの繰り返しをやったわけね。


 結局、昨日はこれだけの図書館に寄贈図書を送付しました。


 岡山県 久米南町図書館

     高梁市図書館

     早島町立図書館

     美作市立中央図書館(計3冊)

     真庭市立中央図書館(計3冊)

 広島県 福山市図書館

 香川県 香川県立図書館

     三豊市立詫間図書館

 北海道 函館市立図書館(計3冊)

     北海道立図書館(計3冊)


 計3冊を送付したのは、岡山県及び北海道でまだ蔵書がなく、これまで寄贈に向っていない図書館です。3冊の内容は、私のこれまでの著作3冊セットです。


 さてなぜ北海道に2図書館送付したかと申しますと、吉備人出版で以前本名名義で出版した前著のうちの4分の1程度が北海道を舞台にしているものであることが一つの理由です。もうひとつは、現在の養護施設シリーズの登場人物のうち、映画の登場人物をモデルにした人で北海道の函館出身の人がいるからというのも、あります。


 そもそもこの「養護施設シリーズ」というのを書いているのは、内容面において公共性を持たせ、図書館などでも受入しやすいテーマと内容にするという意思表示でもあるのです。

 いわゆるラノベと称される、最近のやれ転生だのなんだののような、それこそ鉄道模型の線路を敷いて戦前の蒸気機関車にブルートレインを牽引させて、その対向車線に最近の特急列車を走らせるような真似としか言いようのないようなことを書いていては、そりゃ、一部そういう者を好む人には好かろうけど、一般にそれではこういう公共の場所に入りにくい題材になるから、というのもあります。もっとも私は、ラノベと言われる物語を読んだこともなければ、読む気もありませんけどね、本として買ってまでは。ただし、余程必要性があるとか、内容面で刮目すべきものがあるとわかれば、それについてはその限りではありませんが。

 創作するにあたっては、そういったことまで考えて捜索していくことが肝要であるというのが、私の持論であります。


 なお現在、岡山県の2図書館においてすでに蔵書登録がなされています。国立国会図書館の蔵書登録がまだできていないこの時期から蔵書登録していただけるというのは、実にありがたいことであります。

 さて、そろそろ緊急事態宣言が明けることとなりましたので、大口の寄贈などにも来週月曜以降動くことになると思われます。動き次第、こちらでもご報告いたしますので、乞う御期待。

 では。

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