第2話
平日の朝、俺は二人の妹に起こされた。
「兄貴、学校!一緒にいこうよ!」
と萌、
「お兄ちゃん、学校ですよ!遅刻してしまいます!」
と桜
美幼女と美少女に起こされるっていいなぁ
今回は萌は裸エプロンではなく学校指定の制服で起こすときすこしパンツがちらほら見えていた。
朝御飯を食べ、学校に行く準備をして玄関を出た俺たち、
俺の通っている学校は小中高一貫で今日から萌と桜はそこへ転入する。
「あのな、二人とも、退いてくんない?」
朝から俺にベットリの二人は登校中ずっと俺の両腕にしがみついていた。
「えぇ?いいじゃないですか、お兄ちゃん……というか萌さんこそ退いてください!」
ムスッと桜はそんなかおで萌に注意すると萌は
「退かないよ姉貴!兄貴は私たちのものでしょ?」
「それはそうですが両腕にしがみついてるとお兄ちゃんが不便です!せめて萌さんは下校の時にくっついてください!」
と桜は名案する
「どっちも退けろ」
と俺は言ったが二人には届いていなくその後学校の校門までベットリだったため多くの同級生にみられた。
昇降口で二人と別れたあと俺は教室へ向かった。
教室へ入ると俺の幼馴染みの薫がなぜか俺をにらんでいた。
「ごろー君、登校中に両腕にいた女の子と小さい子誰?」
「え?えっと、い、妹だ」
俺がそういうと薫はもっと眉間にシワを寄せた。
「妹?ごろー君にあんな年が近い妹と年が離れた妹なんていなかったはずですよ!……は!もしかしてこの8年間の月日で誰かとエッチイことしてできちゃってた隠し子?だ、誰かこの人警察に!」
と自分でいってパニックになる薫
「おい、落ち着け、高1の年頃から8歳引くと小2だぞ……」
─おれは萌と桜がきたことを説明させた。
「ふーん、そうなんだ」
いまだにムスッとした顔で俺をみてる薫は続けて
「本当にそうなら今日、ごろーん家いっていい?」
といった。
「別にいいけど、なんで?」
「本当にあの人たち義妹なのか確かめたいから」
という訳で俺は薫を連れて家に帰ってきた。
「ただいまぁ」
俺が玄関でいうとリビングから萌と桜がドタドタと走ってきた
「「お帰り!お兄ちゃん(兄貴)!」」
あぁ、妹たちに出迎えられるのって最高だな!
「ん?兄貴~、兄貴の後ろにいる女の人誰?」
「あ、ほんとだ、お兄ちゃんその人は?」
と萌と桜は聞いてきた。
「あぁ、この人は俺の幼馴染みの桜田薫」
俺がそういうと薫はペコリと会釈した。
「わぁ!かわいい人!もしかして兄貴の彼女?」
「ほ、本当ですか、お兄ちゃん!」
と薫のことをかわいいという萌と動揺する桜に薫は満面の笑みで
「はい、私は#あなたたちのお兄ちゃんの彼女です!」
と言った。
「「「え?」」」
混乱している。勿論俺も。
「なに口走ってんだ薫」
と俺はいうと薫は顔を真っ赤にした。
いまだに萌と桜は口をパクパクさせて固まってる。
「ねぇ、ごろー君は私と妹どっちが好きなの?」
「妹」
とおれは薫の質問に対してすぐに答えた。
「即答!さすが私のお兄ちゃんです!」
と目を輝かせて拍手する桜をみて薫はぐぬぬと唸った後に
「じゃあ、私、ごろー君の妹になります!」
と言った。
「は?なにいってんだ薫!お前は俺の妹にはなれないぞ!同い年だし!」
「同い年でも『双子』なら兄妹でしょ!」
「双子って血が繋がってない双子がいるもんか!それになんでお前が妹なんだよ!お前俺より誕生日早いだろ!」
「それもそうだけど、でもごろー君は幼馴染みと妹っていったら妹を選ぶんでしょ?」
「当たり前だ!この世界で一番かわいいのは『妹』だ!だが……」
「だが?」
「だが、幼馴染みと妹がいる俺ってなんかラノベの主人公みたいでかっこいいじゃないか!」
ぱーん
「このイキリストが!」
薫は俺の頬を思い切りはたいたのち俺の家を飛び出ていった。
─翌日、教室へ入ると突然薫が近づき
「おはよう!お兄さん」
と言った。……今なんて言ったんだ?お兄さん?
その言葉に教室がざわついた。
昼休み、俺は弁当を食べているとクラスの男子たちがよってきて
「なぁ、お前、薫たそになに言ったんだ?突然お前のことお兄さんとか言って、まさかお前、薫たその秘密でも?」
「そんなわけないだろ、あいつが勝手に呼んでるだけだ」
放課後、俺は桜の買い物に付き合わされているので中等部で桜が来るのを待っていてた。
「中等部……懐かしいな」
待っていると後ろから声かけられた
「お兄さん、こんなところで何してるの?」
声の主は薫だった。
「お前さっきからその口調どうしたんだ?いつもはごろー君だろ?」
と俺は問いかけると
「私はもうごろー君の幼馴染みではなく今日からお兄さんの妹になるって決意したの」
「マジで?」
「まじで、だから私のこと幼馴染みではなく今日から妹だと思ってくださいね」
にこりと微笑み言った。
はぁ、
薫が妹になって早1ヶ月それにしてもこの妹良くできている。
俺が『腹減った』というとすぐに焼きそばパンを買ってきたり、『教科書忘れた』と言えば自分の教科書を俺に貸したり、
一見パシりに見えるがこれは俺に妹ができたときにやってもらいたかったことなのだ。
学校ではそういう感じなのだが、最近では薫が土日に俺の家に来て料理を作ったり寝泊まりに来ている。
それをみて桜は薫のことを敵意したのか平日の夜は毎日俺のベッドにきて添い寝している。
正直、ベッドに俺、萌、桜が一緒に寝るとベッドがきしむ、
そんな日が続いていたある日の昼休み。
「私、ごろー君と一緒に暮らしたい!」
と大声で薫が言った
「は?頭大丈夫?保健室行く?」
俺は冷静に薫にいった
「……頭は大丈夫、最近思ったんだ、別居してる兄妹なんていないって!」
「いや、お前俺の妹じゃないから」
「妹です!私は今日からお兄さんと一緒にあの二人の義妹さんと暮らします!決めました!」
えぇ!ダメだって
「いや、それはまずいって!というかお前の親御さんどんな反応するんだよ!そんなこと言って」
「私は昨日、ごろー君と一緒に住むってお母さんとお父さんにいいました!」
「まじか……で、反応は?」
「お父さんは泣きながら親指で『b』、お母さんは『青春ねぇ~』といって許可が降りました!」
なんで許可が降りたんだよ……
翌日の放課後、本当に薫は荷物をもって俺の家へ引っ越してきた。
萌と桜に
「薫が家に住むって」
といったらすごくムスッとしていた。
たしかに俺も同級生と兄妹になるなんて嫌だし、むしろやめてほしかった。
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