第47話

「主人様、このまま私のお家に泊まって行きませんか?もちろん最大限をもっておもてなしさせていただきます.......もちろん夜のお世話も」


菫さんの誘惑は気を散らしてなんとか逃げたが、もうそろそろ帰らないといけない時も菫さんが誘ってくる。


しつこいなんてことは思わない、だって僕のこと誘ってくれるなんて少数だけだから正直嬉しい。

けど、本当に帰らないとお姉ちゃんにまた何されるかわからない。


「菫さん嬉しいけど、僕もうそろそろ帰らないと.......」


「また、お姉ちゃんがですか?主人様。浮気は流石に許せませんよ私だって主人様の愛を独り占めしたいのですから。主人様のお姉様への気遣いはとてもお優しいと思うのですが、今は私といませんか?」


とは、言ってもどちらとも悲しませたくない。

帰るとなっても、菫さんが悲しむしこのまま泊まってもお姉ちゃん悲しむことになる。


けど、よく考えたら服とか持ってきてないし服はあったとしてもさすがに菫さん、僕のパンツとか持ってないよね?


「お姉ちゃんは大丈夫だよ、大丈夫なんだけど..........僕服とか持ってきてないし」


実際お姉ちゃんは大丈夫じゃない、けどそうでも言わないと菫さんの視線が怖いくらいまっすぐだったから.........。


どうしようかな迷ってた時、スマホの通知音が聞こえた。ポケットが揺れたので僕の通知だろう。


「ちょ、ちょっとまってね」


ーお姉ちゃんー


「ゆぅ〜くん今日お姉ちゃん大学に呼ばれたから行かないといけなくなっちゃって、泊まり込みになりそうだから1人でお留守番お願いできる?大丈夫?

夕ご飯作って行こうか?」


なん、だと。

これは、菫さんルートになりそうだ。

帰ってもお姉ちゃんがいないし、1人は嫌だからと言う理由でどうにか泊まろう。


「了解、けど夕ご飯は食べて帰ってくるから大丈夫だよ。ありがとう」


「うん!わかった。けど気をつけてね?何かあったらお姉ちゃんに言うんだよ?いつでもどんなときでも駆けつけるから!」


「スタンプ」


よし、これでオッケ........って菫さん顔近い!


「ふふっ主人様、今夜は泊まれそう.......ですね」


「お願いしても良いかな?」


一様泊まらせてもらう立場だから一言。


「当然です。主人様と今夜は2人きりで楽しみましょうね?」


「う.......うん」

僕の腕に抱きついて、体をギュッと近づけてきた。


菫さんはお嬢様なんだ!そんな意味深なこと考えたらだめ!僕!。

菫さんの、柔らかい体といい匂いでもう僕は気絶しそうなほどドキドキしていた。


〜あとがき〜

今回もお読みくださりありがとうございます!


新作を更新したので読んでくださると嬉しいです!

〜隣の部屋に間違えて入ってしまったら昔のヤンデレ幼馴染がそこにいた〜

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