第42話

暑い、、

春も溶けて夏に入りだしたところだ。

まだまだ、夏本番でもないのにこれ以上ないほどの暑さを感じる。

エアコンは電気代がかかるのでどうにか我慢しているその代わりに扇風機をつけて涼しさを得ていた


「ピロン」

ベットでぐてぇーとなっていると、スマホの通知がなった。

友達がさほどいないのでゲームか公式の通知だろうと確認すると、菫さんからであった。

とりあえず、スマホのロックを解除し、内容を確認した


『主人様、お昼間に申し訳ありません少しお電話いいですか?』


なんだろうと思って電話マークを押してスマホを耳に当てた

驚くことにワンコールもしないで、菫さんが出た


「もしもし主人様?」


「も、もしもし菫さん?」


「はっ、主人様こんにちは本日はお出かけのお誘いをと思いましてお電話いたしました」


「お出かけ?嬉しいけど.......どこにいくの?」


「温泉旅館、なんてどうでしょうか」


「温泉かぁぁ少し暑いのは.........」


せっかく誘ってもらっているのに不平を言うのはと思い少し濁してしまった。


「いえいえ主人様、暑いからこそですよ汗などでべとべとになった体をスッキリすることができますよ」


スッキリしたあとも汗でべとべとになっちゃうなんてことは考えず、僕はその誘いを受け入れた。


「あっ、それと主人様?荷物などは大丈夫ですわよこちらで用意します主人様はそのままお寛いでいてください」


「え?........」


「では、今から向かいますね」


毎回思うんだけど、こういう突然の誘いの時ってお姉ちゃんがいないんだろうか

まさか、菫さん僕の家庭事情を全部?!

そ、そんなことないよね


とりあえず、用意はいらないといわれたけど僕のいまの身長とかウエストとかわからないだろうから服一式は持っていこうかな。


「ピンポーン」

車の扉を開ける音が聞こえたと思ったら、インターホンが鳴った

僕はすぐに玄関にでた


「主人様、こんにちはでは参りましょうか」


僕は何回目かの菫さんちの車に乗った


「主人様?その荷物は?」

菫さんがぼくのリュックを目に問うた


「これ?これは僕の服だよ」


「服ですか?服もこつらで用意しましたよ?主人様に唐突にお誘いしたのに用意なんてありえません元々、断られるのが当然の事ですのに突拍子もない誘いを受け入れてくださる主人様の寛大な器に感服ですわ」


「菫さんって僕の身長とかって........」

これは聞いてはだめだったろうか......


「はい、もちろん承知ですよ主人様の身長、体重、ウエスト、他にも健康のことなんて以ての外私が知りえることはすべて知っておりますわ」


やっぱり聞いたらダメだった........

そして深堀するともっとやばいことを知りそうで怖くなった。

そしてその微笑みが逆にコワイ!


「まぁ....将来の旦那様のことをなんて当たり前です」


「菫さんは僕なんて夫で嬉しいの?」


「っ何をいうのですか主人様以外ありえませんし私の生涯はすべて主人様のものですですので私を好きなように使ってくれていいのですよ?」

こってと当たり前のように言う

僕は菫さんのことが嫌なわけじゃないどちらかというと、くびれのある体に整った顔に落ち着いた性格そんなひとが僕にっとてつい合わないと思う

だって僕かっこよくないし交流も少ないし勇気もそんなにない、なにもないだから最低限人には優しくしようと思っているが自分自身ではそんなに優しくないとも思っている。


それと一番大事なのが僕のお嫁さんが菫さんだということを僕自身が知らないこと


「ふふっ主人様に気に入られるようにより一層精進しますわ」


菫の目には燃え尽きることのない炎が宿っていた









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