第40話
「おはよぉ〜」
まだ覚めない目を擦りながらリビングの扉を開けた
「ゆぅ〜ぐぅ〜ん!」
すると、テーブルに座っていたお姉ちゃんが猛ダッシュで走ってきた
「ゲッ」
僕は変な声が出てながらもお姉ちゃんに抱きしめられたと
「お姉ちゃんぅ..........」
菫さんと出かけていたこともあって、久しぶりにお姉ちゃんと会った。
多分お姉ちゃんも寂しかったのだろう
「はぁ.....はぁ......ゆぅーくん成分ぅぅ.....すぅぅ....ふぅ.....生き返るぅぅ....ご飯は食べた?1人で寝れた?トレイ1人で行けた?歯磨きは....」
すごく心配してくれてるけど、お姉ちゃん豊満なそれが僕の顔にダイレクトで当たっている。それにどうしても意識してしまって正直柔らかくて最高、じゃなくて恥ずかしいぃ
「っお姉ちゃんくるしいぃ」
「はっ....ごめんね?ついっゆぅーくんの匂いが心地良すぎて」
「お姉ちゃん久しぶりだね」
「うんっ!お姉ちゃんゆぅ〜くんに会えなくて寂しかったよぉ〜だからもう一回ぎゅーー」
「お姉ちゃっ」
「ゆぅーくんカワイィ」
そしてそれからずっと抱きしめられていた
〜 〜 〜
「はーい...ゆぅーくんあ〜〜〜んして?」
「は、恥ずかしいぃよぉ」
「いいじゃんっお姉ちゃんと2人きりなんだしお姉ちゃんゆぅ〜くんと会えなくて寂しかったから.....ね?いいでしょ?」
そんなうるうるした目で言わないで
「...うぅ.....ちょっとだけなら.....」
「えへへっゆぅーくんだーーいすき!はいっあぁ〜〜ん」
スープを掬ったスプーンが目の前に差し出された
僕はしょうがなくそのまま口に入れた
「ゆぅーくん可愛ぃ...可愛すぎるぅぅ」
「ゆぅーくんの唾液がついたスプーンでぇ.....んっ
ふわぁぁ......ゆぅーくん美味しいぃぃ」
僕は前で何が起こっているか恥ずかしすぎるためこの目に入れたくなくてずっと俯いてた
きっとお姉ちゃんは、蕩けた顔でふにゃーんとなっているんだろう。
怖いけど......お姉ちゃんだし.....この感情はなんなだろうか.....
「ゆぅーくんは美味しい?」
「うん、お姉ちゃんの料理久しぶりだけど相変わらず美味しいよ」
「そっありがとうっゆぅーくん大好き!」
「......ぱくっ」
お姉ちゃんは食べながら器用に僕のことをずっと見ている
美味しいって思った瞬間に食べるのをやめてニコッとお姉ちゃんが笑う。
もしかして、心読まれているの?
〜 〜 〜
「うふふっゆぅ〜可愛いなぁぁお姉ちゃん思わずパクって食べてしまいそう」
僕は口が小さいためか、食べるのが一般的に比べてとても遅い。具体的には.......分からないけどとにかくお姉ちゃんよりは遅い。
そんな僕とは反対に机に両端を突き、頬に手を当てて僕のことをずっっと見つめている。
ただただ恥ずかしくて少し俯いて食べることしかできなかった。
「ゆぅーくんはぁ〜最近学校楽しい?」
そのままもぐもぐと食べているとお姉ちゃんがそんなことを言ってきた
「最近は休みだったから、分からないけど楽しいよ?」
「良かったっなにか困ってることとない?」
「うん......特には」
「ゆぅーくんの平和はお姉ちゃんが守ってあげるからねぇ〜はーいゆぅーくんあーーん」
完全にペットみたいだ。
「お姉ちゃんは、楽しい?」
「ん?お姉ちゃん?お姉ちゃんはねーゆぅーくんがいたら何でも楽しいよ?あっちではゆぅーくんがいなくて死にそうだったけど帰ってきたらゆぅーくんがいるからって張り切ってよぉー」
お姉ちゃんがいうあっちとはお姉ちゃんのただでさえ賢い大学のその中の優等生だけが行く学会のことだ。それが海外で度々家にいない時がある
「そっかぁ........」
僕も一緒に行ったら喜んでくれるのかなぁ?
海外......行ってみたい、パスポートは持っているけど海外に行かないまま期限が切れてしまったから更新に行かなくてはならない。
お父さんに頼んでみようかな?
「お姉ちゃん、次僕の休みと重なった時一緒に行っていい?」
「........え?!ゆぅーくんも一緒に来てくれるの?!いいよいいよおいでおいでずっっとお姉ちゃんと海外にいてもいいくらいだよ!」
「じゃあいこーかな?」
「うん!ゆぅーくん大好き」
だが、なかなか休みと被らずだいぶ後の話になった。
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