第38話  

「はぁ....はぁ.....はぁ....」


「すみれ..さん...やるねぇ...はぁはぁ...」


「いえいえ.....主人様からかけられて.....とても嬉しかったです」


「ちょっと誤解がある言い方やめよ!?」


菫さんは肩を揺らして息を荒くしながら砂浜に尻餅をついている

そして僕は、息は荒くなってないけど菫さんと一緒のかっこうになるようによいしょっと三角座りをした


「はぁ......はぁ.....」と菫さんが呼吸をして、その傷一つない綺麗な肌に薄い珠のような汗をかいていて、とても僕の理性を壊すには十分すぎるけど、どうにか我慢はできそうだ。


「ふふっ、主人様ったら視線が私のここにいっていますよ?」


菫さんが自らの胸を指さした、僕がちらちら見てたの......バレてた


菫さんの顔を伺う前に謝った、チラチラ見られるなんて流石に気持ち悪いと思ったから


「あわあわ、えっと.......ごめん!」


「何故謝るのですか?私は主人様のモノ出会ってそれ以上それ以下でもないので、私の胸でもお尻でもお好きなように見てくださいませ」


菫さんがカクッと首を傾げて、それから爆弾発言を発した


「えぇっ.........」


恥ずかしすぎて、行き場のない僕は地面を見るように俯いてしまった


「主人様?見ないのですか?いいですよ主人様にならっ、それとも.......お外ではなくお部屋に行きますか?」


どうしよう......菫さんの流れに流されている

段々と菫さんが近づいてきて、僕の心臓は破裂しそうだった


「え、えっと....それよりも.....お、お腹すいたなぁ!」


完全にしらをきる言い方ではあったが、どうやって回避するのか僕にはこれしかなかった


ピクッと止まった菫は、惜しそうな顔をする


「そうですか、私はこのまま野外プレイをしても構わなかったのですが.......主人様がそうおっしゃるのなら」


相変わらずの爆弾発言なのに、そんなに悲しそうな顔をしないでほしい、あぁなんか罪悪感が湧いてきてしまう........


菫のような、女の子にそんな悲しそうな顔をされては罪悪感が湧くのが男の性だろう。

そんなに僕と.......と思ってしまったから、なけなしに砂浜に座っている菫さんに手を差し伸べた


朝から急に来て到着した時にはお昼だったから、いつのまにか景色が青色から橙色へ変わっていた

どの色にも合う、菫さんの水着の色、白色と夕焼けの色がツーンとなっている菫さんの顔がマッチして趣深く感じられた


「行こう?」


「はっ.........はいっ!」


僕の顔が少し赤くなったけど、菫さんがパァーと元気を取り戻してくれて僕の手をしっかり握ってくれた


そして、僕は菫さんの別荘へ向かうのだった。










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