第37話
「熱いねぇ〜」
「熱いですわねぇ〜」
「って!なんで僕海にいるのー!!」
お姉ちゃんがいなくて朝、暇で暇で何もすることがなかったので、外を散歩していると急に高そうな車が後ろから来たと思ったら僕の側を止まった
その瞬間、中から黒ずくめの人が3人でてきた
「ん!?」
僕は、それが怖くて逃げるように早歩きで行こうと思ったらなんと黒ずくめの人が僕に向かって走ってきた。
そして僕は逃げれるなんてできるわけもなく捕まった
あぁ......ここで死ぬかもしれないと思ってしまった
そのまま連れて行かれて、その高級車に乗せられた
「んん!」
僕は声を出しても黒ずくめの人は黙っている
「ちょっと!主人様は私以上に優しくって言ってるでしょ!」
中から、聞いたことのある声が聞こえた
その声と同時に僕も喋れるような形は解放された
「ぷはっ......菫さん?!」
「あっ、主人様申し訳ございませんこの者たちは私の護衛みたいな人たちです」
あぁ、死ぬかと思った.......
菫さんがいて、一気に緊張と不安がなくなった
「それで菫さん......なんで僕はここに?」
座席がふわふわで、中はアロマの匂いがした
とても落ち着く
「少し雑になったこと申し上げございませんでした」
菫さんが綺麗に座りながらお辞儀をした
「これから主人様には、私のプライベートビーチへ連れて差し上げます....いえ将来主人様のものになるのですから連れて行かれるのは私でしょうか」
え....プライベートビーチ?
「ちなみに.....どこの?」
「瀬戸内海方に綺麗なビーチがありましたの....そこをお父様が買われてのですとても綺麗だったので主人様と一緒に.....と思いまして」
「えっと.......嬉しいけど何も持ってないんだけど......」
「その点においては大丈夫でございます主人様の部屋から、水着、部屋着すべてこちらで準備しています!」
「え?ほんと?」
服サイズとか知ってるわけ.......知ってるの?
どうやって....聞くのはやめとこう、知りたくなかった事実を知ることになりそうだし
「はい本当ですよ主人様、私に主人様の知らないことなんてありませんとも」
「う、うん」
そう言うことで僕はビーチに連れたいかれ、冒頭に戻る
海水が足首に浸かるぐらいの浅いところで菫さんが
話し出した
「うふふっ、主人様と2人で来れてよかったです
こんなに雲ひとつない素晴らしい天気の下、水着を着て主人様と二人きり私胸が張り裂けそうです!」
「そ....そう?僕もよかったよ」
「そ、れ、よ、り主人様?どうですか私の水着....主人様の好みでしょうか?」
あぁ....なるべく避けるようにしていたんだけどついに言われたしまった
菫さんの艶々としたのが強調された肌に大人な白のビキニで思わず目を背けてしまう
見ただけでもその.....ずっと見てしまいそうになる
そんな魔法がかかったようなそんな水着だった
「うん.....似合ってるよ...」
チラッと見ようとしたけどやっぱり、大人ぽくって目を背けてしまう
「主人様?どうしてそっぽを向くのですか?もしかして私.....似合ってないでしょうか.....」
「にあっ........」
「主人様が気にいると思ったのですけど.....」
菫さんが本気で落ち込んでいて、恥ずかしさをおしのけて体が反射的に動いた
「もう!似合いすぎて可愛すぎて菫さんのことを恥ずかしくて直視できないの!」
「はっ......主人様.....」
するとポッと赤くなって菫さんも顔が赤くなった
もちろん僕も........
そして数秒間気まずい空気が流れる
「そ、それより主人様?せっかく誰もいませんし遊びましょうか」
「そ、そうだねっ.....じゃああ.....えいっ」
周りの目がないとも言うのもあり、なんでもいいやと思って菫さんに軽く手ですくった水をかけた
「あんっっ主人様ぁん」
「菫さん?!変な声出さないで!」
「うふふ......ここで主人様に1つお教えしましょう私、主人様と普段学校にいる時などはものすごく我慢しているのですよ?私主人様に話しかけられるだけで天国に登りそうになったり、主人様に話しかけられたときなんて思わず声が出てしまいそうになります....それくらいなのに....主人様にこんなにかけられたら声が出てしまうのは当たり前ですよ」
「ちょっと最後修正したい!」
「なので周りがいないと言うことはこの抑えきれない主人様への気持ちをさらけ出せるという絶好のチャンスというわけですよ主人様♡」
僕は早々に菫さんに負けそうだ......
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