第35話
「あ......あるじしゃまこんなところでっ.....きゃっ
.......ダメですよーんあるじしゃま」
日はまだ登っていない頃九王子家の屋敷菫は自室で良からぬ夢を見ている
艶々しく、生々しい声が部屋中に行き渡っていた
〜夢の中〜
朝、私は主人様に早く会いたくて、名前を呼んで欲しくて、お話ししたくてしょうがなかった
こんなに体が疼くのは久しぶりで禁断症状が私を揺さぶってきます
偶然主人様に出くわすように私は主人様の家から400m先くらいの路地で主人様を待っていました
曲がり角から主人様が来たと分かった瞬間私は、
歩き出しました
「あ!菫さんおはよう〜」
偶然ではないが、主人様に呼ばれた私はドキッとしてしまった。
「あっ主人様っおはようございます」
私は今日1番の笑顔で主人様に振り向いた
私はそこまで身長は高くないが、主人様は身長はそこまで変わらないが見た目が小さくて思わず抱きしめたくなる
そんな主人様が私に向かってまるで無邪気な子供のように走ってくるそんなのを見てしまうと私の中の母性がこれでもかとくすぐられてしまう
さっきから興奮して主人様のことしか考えれない
今朝だって本当は主人様の家の中に入って主人様の寝顔を拝みたかった。そしてあわよくば、添い寝して朝を迎えたかった。
といいますか、このことはいつも思っています
主人様と朝から夜までお供をしたい
主人様の横にいて一生お仕えしたい。
主人様さえ、望めばなんでもしてあげたい........
「菫さん?」
「ひゃぃ、どうされましたか?」
主人様のことを考えていて気づかなかった.......私としたことが.....一生の恥です
はぁぁと主人様に分からないようにため息を少し吐いてしまった
「いえっなんにもございません主人様が心配するようなことはなんにもございません」
「そう?何かあったら言ってね?」
「主人様は優しいですねっさすがわ私の主人様っ♡」
私は主人様の腕を取り自分の胸へと運んだ
「す.......菫さん」
「はい?」
「その......菫さんの.....当たってぅ...」
あぁ、真っ赤になって可愛いです主人様
主人様の手をもっとこちらへ寄せると主人様が俯いてしまった
そんなところも可愛すぎて我慢できなくなってしまう
「あぁ.......主人様ったら赤くなって可愛いです」
「菫さん.....僕」
あぁ、主人様が私の胸に興奮しています
私は主人様がその気になったのを計らい路地裏へ行きました。
「菫さん........はぁはぁ.........はぁ」
誰もいない場所で主人様と2人きり、そして目の前にいるのは私の胸に触れただけでこんなにも興奮している主人様
私がそんな主人様を受け入れないはずがありません、私の主人様なのですから全て受け入れますとも。
「さぁ.....主人様私を好きにして.......ください....きゃっ」
主人様は私を壁に追いやり、壁ドンというものをしました
主人様のお顔が目の前にあり、今すぐにでも欲望の赴くままに主人様を襲いたいのですが私はどちらかと言うとドMなので主人様からのリードを待っています
そして主人様の手が私の胸に..........
〜夢終〜
「はぁっ」
夢が終わった瞬間、体が起き上がってしまった
そして先程の夢を思い返す
よく考えてみたら、私たらいつになく積極的だった最後の方は受け身だったけど。
現実の方もそうなら今頃主人様は私の虜になっているに違いありませんね。
力不足ですよね、夢だからよかったですが主人様をそのような誘惑で愛し合いたくありません。
できれば主人様から、襲っていただくのがベストです。
私はいつでも準備はできていますので。
あとは主人様の欲望に従ってもらうだけです
「あるじしゃまぁ」
私は枕を主人様変わりにしてもう一度寝ることにしました
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