お姉ちゃんがお弁当を

「あれ。お弁当が.......」

学校に着いた僕は、今日使う教科書をバックから取り出そうとバックを漁った

すると、いつもより膨らみがなかったのであるものがないと確信する。

優希は確認する必要もなく、お弁当を忘れたのだ


あぁ....お姉ちゃんのお弁当が....

お弁当を忘れる、それは最悪最低なことだ。

朝、お姉ちゃんは早く起きて僕のお弁当を作っているのは知っている

しかも、いつも豪華で僕の好きなものばっか。しかも日々飽きないように色々なバリエーションがある。

何時間も考えてくれたかのような、お弁当を忘れて、食べれなくなったなんてあってはならないことだ。

自分の空白より優希はまず申し訳ないと言う気持ちが先行した。


「どうしよぉ.......」

購買部で買うのはできない。学校で並ぶのがめんどくさいのでお金は持ってきていない。

うぅ、こう言う時に持ってこればよかったと後悔する。


とりあえず、お姉ちゃんに連絡をする。


「お姉ちゃん、お弁当忘れちゃったんだけど家にあるかな?」


お姉ちゃんに『RINE』をすると1秒が経って、既読がつく

いつも、予め、見ていたかのような速さでいつも既読がつくのだ。


「あぁ〜忘れてるね!大丈夫!お姉ちゃんゆぅーくんに届けに行くよ!」


「悪いよ、お姉ちゃん、忙しいでしょ?」


「大丈夫!お姉ちゃんは忙しくないから心配しないでいいよ!あと、ゆぅーくんのことならなにを捨てても行くからね!」


「ありがとう!お姉ちゃん!」


「うん!いつ行ったらいいかな?」


「11:40分ぐらいにきてほしい」


「うん!じゃあ、お姉ちゃん待ってるね?」


「うん、ごめんね」


「大丈夫!ゆぅーくん大好き」

それだけ言われて、会話が終わった。


そのまま上の方にやりとりの履歴を見ていた。

そういえば、会話の終わりにもゆぅーくん大好きがでてきている。

お姉ちゃん......ブラコンすぎてすごい。

「..........」

ぼくはそのまま、先生が来るまでスマホを見ていた。


それから、数学、古典、世界史と授業が終わっていった


幸い世界史が早く終わり、先生がもういなくなったのでお姉ちゃんがもう着いているか確認するために、スマホを開いた。


「えぇ..........」


メッセージが30も来ていて、びっくりした


「ゆぅーくん着いたよ!」

「授業終わったら連絡してね?」

「ゆぅーくんどこに行けばいいかな?」

「ゆぅーくん、大好き!」


僕はすぐに『RINE』を開いて、すぐに返信した


「お姉ちゃん、授業終わったよ」


「うん!どこに行けばいいかな?」


「靴箱に来れる?」


「了解!」


僕は時計を見て、あと30秒ほどでなりそうだったので、こっそりトイレ行く風に教室から出た。

そのまま靴箱へ向かう


〜 〜 〜

「ゆぅーくん!」

みんなは、ご飯を食べているので誰も外へ出ていないなのでシーンとした空間にお姉ちゃんの声が響いた


「お姉ちゃん!ごめんお弁当忘れちゃって」


「うふふっ大丈夫だよー?お姉ちゃんはゆぅーくんのためならどこへだって速攻で駆けつけるから!困ったらお姉ちゃんに頼ってね!」


「ありがとうお姉ちゃん....」


「っ!ふわぁわぁわぁ....」

何故かお姉ちゃんに上目遣いになってしまった。


「ゆぅーくん、それは反則ぅぅ...可愛ぃぃ!ぎゅっ」


「むぅーむぅー!」


急にお姉ちゃんに抱きつかれて、息が苦しくなった。

だけど、お姉ちゃんの柔らかいマシュマロみたいな体とお姉ちゃんの匂いで正直離れたくなくなる。


「うんうん!お姉ちゃんもゆぅ〜くん大好きだよぉ!」


「ぷはっ、それよりお姉ちゃんお弁当......」


「あっ、そうだったはいっお弁当!ゆぅーくんが可愛すぎて忘れちゃってた」


「ありがとうお姉ちゃん」


「うん!じゃあもう食べないと間に合わなさそうだしお姉ちゃん行くね?お弁当....今日もゆぅ〜くんの大好きなのだから楽しみにしといてねっじゃあね!」


お姉ちゃんはあっさりと学校を出ていった


「うん!お姉ちゃんありがとう!」


それだけ言って別れた。


僕は教室に戻りお弁当を食べるのであった。

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