菫さんとデートの約束
いつも通り部屋で漫画を読みながらゴロゴロしていたら
スマホが震えた
一瞬RINEかと思ったがずっとスマホが震えているのでこれは電話だ
読んでいた漫画に仕切りをしてスマホを確認する
「ーー、お、菫さんからだ珍しいね」
独り言に小さい声で言って’通話’というボタンを押す
そしてスマホを耳に
「もしもし、すみれさんどうしたの?」
「もしもし、主人様お元気ですか、えっと、いきなり電話かけてごめんなさい何か他にやりたいことがあるならそちらを優先してもらって構いませよ?」
「えっと、暇だから大丈夫だよそれでどうしたの?」
「えっと、要件は二つありまして、一つ目なんですけど今度の土曜日と日曜日もしよかったら出かけませんか?私ずっと主人様とデートに行くことが楽しみだったのです」
「んー、日曜日は次の日は学校だから暗くなる前には帰りたいんだけど、それでもいいなら大丈夫だよ!」
「はぁー♡主人様ありがとうございます、うれしくて死んでしまいそうですぅー」
通話越しに聞こえる菫さんの荒い呼吸が生々しい
なぜそんなに嬉しいかもわからないけど
「もちろんいいよ」
「それともうひとつなんですがあの..少しはなしたくて、いいでしょうか?」
「う、うんちょうど暇だったしいいよ、けどいいの?なんのネタも面白みもないよ僕と話してても」
「いえいえ!主人様と話すことに意味があるのです
ですから主人様が話さなくても私はとても幸せなんですよ?わたしが求めているのは面白みではありません、私が求めているのは主人様との繋がりです、こうやって主人様と会えない学校外での生活が寂しくてとても辛いのです!」
「まぁ、菫さんがいいならいいけど..」
「ありがとうございます、やっぱり主人様は優しいですね誰にでも優しくて、かっこよくて、」
「いやいや、菫さんの方が優しいよ」
「そ、そうですか//?主人様に優しいと言われてしまいました..嬉しいですけど主人様がいなかったら今の私はいないと思います、誰にでも冷たく、無愛想にしてたと思いますよ、だって主人様の優しさにわたしは救われたんです、あの主人様に忠誠を誓った日、主人様みたいに誰にでも優しくしようと思えましたから、その結果今はとても世界が明るくて幸せですこれも主人様のおかげなんだって思えます」
真面目な口調で言ってくる
「ありがとう、そんなに思ってくれて、あの日菫さんに喋りかけて良かったよ」
「はい、今でも鮮明に覚えていますよ今もですがあの時の主人様は私には輝いて見えましたもの」
「いやいや、そんなかっこよくないって」
「いえいえ!とてもかっこよかったです!主人様がなんて言おうとかっこよかったはかっこよかったんです」
相当思ってくれてるんだなって思えた
菫さんはあの日本当に辛そうな顔してたから行こうか迷ってたんだけど本当は無意識に喋りかけていた
気づいたら菫さんが前にいた
こっちはかっこいいとことか修正してもらいたけど何言っても覆らないと思ったので話を切り替えよう
「まぁ、そんな固いことよりもっと明るいこと話そ?」
「そうですね..けどこれだけは主人様に言いたいです、主人様がどんなに見苦しくても、どんな変なことをしても私は主人様の味方です、主人様だけの味方です、私は主人様の全てを肯定します...それと」
「エッチなことでももちろん大丈夫です♡やっぱり
方からお願いしたいです」
「ありがとう、けど後者はしないけど、」
「むぅーつれないですそんなところも大好きですですけど♡焦らなくてもいつでもどこでもお待ちしていますとも」
「焦ってない、焦ってない」
「うふふ、」
菫さんは笑って返してくる
「そういえば、菫さんってお金持ちだよね?、普段に何してるの?」
「お金持ちですか?意識したことなかったので分かりませんが、普段はもう主人様のことでいっぱいですね、まず朝起きたら...」
あぁ、だめだぁと思いながらもなんとなく聞いていた
「朝起きたら主人様の夢を見るので、夢を振り返って、朝ごはんの時もこれは主人様が好きなのか嫌いなのか、トイレに行く時も主人様は今何してるのか、この前みたいに一緒に入りたいなぁとか、昼ごはんも主人様にあーんっとしてもらえることを妄想しながら食べて、それからずっと主人様をかんs、ではなくて主人様をいつかお世話できるようにと家事などをしたり、夜ご飯は主人様に口移しで食べさせてあげるのを妄想しながら食べたり、
そのあとはお風呂で主人様、主人様と言いながら主人様と一緒に入る妄想をしながら入って、夜は横に主人様のハンカチを置いて寝ている時も主人様のことを考えれるようにして夢では主人様に襲われる夢を見るのです♡」
菫の1日の8割以上は優希のことで頭がいっぱいなのだ、2割は家族だったり、勉強だったりする
菫にとって何もかも主人様のためというところに帰着してしまう
例えば友達は主人様をイジメに合わせないため、
私の体は主人様にご奉仕するため
優希に嘘偽りなく命も体も身も全てを捧げている
「菫さん..そんなに言ったら照れるよぉー..」
優希はもう恥ずかしさで今すぐ通話をぶちぎりたいけど切ったら切ったでかわいそうなのでやめた
「そうですか?主人様はもっと自信を持つべきです、人のことを明るい道へ導けることってとてもすごいことなのですよ、その..私は主人様に救われたのでとても幸せです、その導ける人の1人が主人様です、だからもっと自信を持つべきですよ」
「う、うん」
「まぁ、私も主人様に言える立場ではございませんけどね」
「どういうこと?」
「私も主人様が主人様のお姉様に勉強面などで感謝してるように私も主人様に助けられて、どうやって主人様にこの恩を返せてるから自信がないですもの、もっと私を頼って、使って、襲っていいんですよ?」
軽く何してるか聞いただけなのに何もかも優希の話になってしまうのも菫の優希に対する思いの強さから来ている
「恩なんてそんなの僕大したことしてないって」
「そんなこと!ありません主人様は!、あ、もうこんな時間ですね、主人様の時間をこんなに使ってしまいました!?どうしましょう、主人様私に何してもいいので許してくれませんか!?何してもいいです奴隷でもメイドでもペットでも!」
菫は心の内にある願望を曝け出した
「だ、大丈夫だよ暇だったし僕今日は、ご飯食べるから電話切るね?じゃあ楽しみにしてるね?」
「はい♡主人様、私も楽しみにしていますね」
ピロン
菫は切れたあとベットに倒れ、枕に顔を埋めながら
「主人様♡はぁはぁ主人様♡、なんてかっこいいのですかぁ♡」と言いながら身悶えていた
夜はしっかり優希に襲われる夢を見た菫であった
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