第2話 レアな魔物。

 冒険者登録には、登録用紙為る物があるんだよねぇこれ面倒だよなぁ……。


 ってか、ベルゼスの出身に神界なんて書けないぜ?

 ああ、でも山に居たんだから生息地は書けるな。

 なら、出身はマーマン帝国アルーカ山のアルーカ村だな!フフフそんなもん存在してるかは知らんがな!


 年齢………幾つだ?

 喋り方がおっさんだからなぁ~?

 50位が丁度良いのだろうが、見た目が若いからな!まっ30位が妥当か?


 後は知らん!


「はいよ!ギルマスこれで頼む」

「お、おう……なら、そこのベルゼス?これに触ってくれ」

「これにか?」

「ああ、それにだ」

「ふむ……仕方ない」


 仕方ないと言い、ベルゼスが水晶に触ると水晶が白く光った。

 ほっ!完璧ジャン?神さん……。

 こういう所は抜け目がねぇのな?

 ポンコツの癖に。


(だれがポンコツですか!失礼な!)

 ……ん?


「んじゃ、これがカードだ!なくすなよ」

「ど…どうも。樹里殿?これは」

「ああそれは、ここに仕舞っておけよ。なくすなよ?」

「おお、ここにだな?」


 ベルゼスが受け取ったカードを、懐の内ポケに仕舞った。


「さて、次は魔物の買取りか………。樹里お前また飛んでもない物を、持ち込むつもりじゃねぇだろうな?」

「ん?そうだな結構レアかもな?」

「お、お前は!直ぐに倉庫に回れよ!良いか直ぐにだ!」

「了解!カイト、ベルゼス行くぞ」

「「うん」承知」


 俺達はギルドの裏から解体倉庫の中に入る。

 倉庫に入ると、ギルマスと解体屋のディーさんが待ち構えて居た。


「よう、ディーさんお久しぶりだね?」

「おう、ジュリにカイトか久しぶりだな!元気だったか?」

「まあな…」

「ディー兄ちゃん久しぶりだな?兄ちゃんも、元気そうだね?あれ、おじさんは?」

「親父だったら、今腰痛めて寝てるぞ」

「フフフ、そうなんだ?あっそれなら……これ痛み止だよ?渡しておいてよ」

「カイトお前……良いのか?ジュリ貰っても良いのか?」

「ん?良いぜ、おやじさんには世話に為ったしな?それで飲んで、早く元気になるといいな?」

「悪いな、なら貰うよ。さて、何かレアな魔物を持ち込んで来たと聞いたけど?」

「ああ、それならこれだ!つぅか!数が多いんだよ!」


 倉庫一杯に今まで溜め込んでいた物を出し始めた。


 先ず最近のからだな!ホブゴブリン、ワーウルフ、ホワイトタイガー、ホワイトラビット、ホワイトボア、ホワイトオーク、ホワイトキングオーク、ホワイトレディーオーク、サーベルタイガー、グレードモンキー、トレント、ハイオーク、オーク、キングオーガ、キングオーク、マジョルヴァイパー、ブラックマウス、ベルゲオダイス、コカトリス、ワイバーン!


 まっ、ざっとこれくらいだな。

 数はまぁ……全部で300体はあるかな?


「っと、こんなもんだな。まだあるけど…出すか?」

「ま、まて待て待って!ジュリ!これは多いし、なんだよホワイト種が多くない?それに……ワイバーンって!サーベルタイガーとか?全部あり得ないんだけど!こんなの、うちのギルドで買い取れる訳ないだろ!」

「ええ!そうなの?どこ迄なら買い取れる?」

「普通に、ホブゴブリンとワーウルフにオーガ種とオーク種なら買い取れるし。あと、マジョルとコカトリスなら買い取る!それ以外は他で売ってくれよぉ~。でも…魔石が魅力的だし、毛皮も欲しいけどねぇ~」


「そうなんだ……なら、他は仕舞うよ」


 ふむ……残念だな。


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