第23話 ギルマス宅で…。

 カイトと俺がこそこそ話してる?

 アルガス…どうしたの人間不審か!


「どうした、アルガス。ギルドで人間関係で疲れたか?」

「い、嫌、そうじゃ無いけどね?」

「あっ!」

「な、なんだよカイトいきなり声を上げて?ほら、あっちで喧嘩してる二人も動きが止まってるぞ?」

「ご、ごめん。大した事ではないんだけど、ギルドの受付けの三人娘さん達は?」


 娘って誰か居たか?娘……ああ、そう言えば!

 ってか違うだろカイトよ!年月が経って居るから娘ではなく、あの三人はもうオバサンだがな…。 

 …それは今は良いか…ハハハ!


「三人娘?カイト…誰だよそれ?」

「えっと、ミーニャさんとか?」

「ああ、あの三人のオバサン達ね」


 さすがに、オバサンと言えるのはギルマスの息子嵩だな…俺には無理だ。


「で、どうした?カイト」

「え、えっと、受け付けに居なかったからさっ?どうしたのかな?と思って」

「ああ、あの三人なら辞めたわよ?」

「へぇ~辞めたんだ、あの三人」

「ええ、なんかそれぞれ事情があるとかいってね。三人共、辞めた時期はバラバラだったけど」

「そうかぁ~、なんかギルドも寂しいね?あの三人が居たから賑やかに感じたけど」


 カイトは良く可愛がって貰ってたのかな?俺は知らないが、色々と思う所もあるのかな。

 俺は、あの三人には面倒と迷惑を良く掛けられた思い出しかねぇがな!


「そう言われれば、そうだけど。居ないものは仕方ないだろ?カイト」

「そうだけどさっ、アルガス兄ちゃん。俺さっき受付行ったけど…なんか違うからさぁ~」


 なんかしょんぼりしてるな…。

 まぁ、あの三人にはカイトは可愛がって貰えたからな寂しくは為るか。


「さあさあ!そんな話しはまた今度よ?リリエラ、夕飯の支度するから手伝って頂戴!今日はご馳走にするから!」


 おぉ!しんみりモードをぶち壊しやがった!流石フェルトさんですね。

 そして、それに答える娘!この人らは平気で雰囲気を簡単に壊すのは変わらないんだなぁ~。


「分かったわ、母さん!手伝うわよ。それならアルガス兄さんと、ジュリ兄さんにカイトはお風呂入ってきたら?」


 ふ、風呂だと?それはまた……面倒な。

 これは本当に断らないと!


「い、嫌…直ぐに出ていくから別に気にしないでくれ。ギルマスが戻ったら直ぐに…なっカイト」

「う、うん宿を探すから。なんなら、今から行こうか?兄ちゃん!マーサおばさんのとこなら空いてるよ!」 

「そうだな!なら…」


 二人でソファーから立ち上がれば、直ぐに止められる。けど……俺らは寝る所確保しないとさっ!


「なに、言ってるのかな?君達は!私達の料理が食べれないのかしら?」

「い、嫌そうじゃなくてさっフェルトさん」

「じゃあ……なんなのかしらぁ~?ジュリ」


 こ、怖ぇぇ~なんか凄む圧がパワーアップしてねぇか?


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