第11話 カイト…目を覚ます。

 ダンジョンの中で……火を使っても良いものなのか?ってかここは結界の中それと!空間の中だったか…。


 まぁ長く使う訳ではないから、良いかな?


 ガスコンロを出して、鍋に水を入れて米を入れて煮込む。


 その間にレツとレオに缶詰めを出して…食べさせるてる隙にテーブルと椅子を出して。

 俺はアイテムボックスから、サンドウィッチを出す。

 飲み物は……オレンジジュース出して頂きます。


 自分の食事をしていると、火に掛けてある鍋から水が吹き出したので慌てて鍋の蓋を取る。


 蓋を開けて中を見ると、良い具合に米が柔らかく為って居たのでそこに、昆布茶を少々入れてかき回してから溶き卵を入れて蓋を閉じた。


 暫く待って蓋を開ければ卵粥の出来上がりだ。



 その鍋を、アイテムボックスに仕舞ってから使った食器を全部クリーンで綺麗にしてアイテムボックスに仕舞った。


「さてと……、ここまで集めた。ドロップしたアイテムの確認をするか?」


 メニュー開いて……ドロップしたアイテムを素材毎に整理していく。


 ふむ……金が少し貯まってる。

 それから……スライムの魔石が多いな。


 うん~レアアイテムはドロップして無いか雑魚いのばっかだ。


 コボルトの毛皮?こん棒、錆びた短剣ねぇ要らん。後は毒消しに…麻痺消しに……お、下級ポーション。

 これは売れるか?


 もっと下の階層に行かないとレアアイテムはでないか。

 つまらんね……。


 30階まで来たのに、金と雑魚素材と魔石だけだな。

 ってか……スケルトンの骨?

 んなもん、ドロップしても要らねえゴミだな。


 そんな事をしてると、レツとレオをが寝息をたてて寝てた。疲れたの?お前ら……。


「しっかし、カイト起きてこねぇなぁ…」


 流石にあの体格の、餓鬼を抱えて外に出るのは無理じゃ無いが…無理!


 仕方ない目を覚ますまで待つしかないか……。



#*#*#


「うわぁー」


 寝ていたカイトは、いきなりガバリと起き上がって叫ぶ。

 ま、魔物……あ、あれ?魔物は?


「ってかここ何処だよ!彼奴らは?」


 ベッドで、上半身を起こした姿勢でカイトは回りをキョロキョロと、見回すが……なんだここ?


「なんか、すっごく見覚えあるんだけど……」


 なんだっけ……何処でだった?


「えぇーとぉ…………あ!兄ちゃん!」


 思い出したこう言う不思議な事が出来ちゃう人は兄ちゃんだけだよ!


「なら兄ちゃん居るのか?」


 ベッドから出て部屋を出ると話し声がする。

 あぁ兄ちゃんの声だ、相変わらす独り言の多い人だよなぁ~。


 でも懐かしい声だ。

 けど……俺が兄ちゃんの前に出て良いのかな?


 あっでもここは兄ちゃんが作った部屋だろうからどのみち…顔出さないとか?


 ってか今更……ん?

 前に会ってるんだからもう…いいのか?


 何だかわからない自問自答をしているカイトだったが、勇気を出してジュリの側にゆっくり歩いて側に行き声を掛ける……?

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