第9話 仕方ない……行くか。

 ダンジョンで危機とか?

 のんびりここで話してる時点で、もうアウトなんじゃねぇの?


 それに何処に潜ってんの?

 場所も教えないのに何がピンチだ!


 そんなん知らんわ!


「そ、そうでした!場所ですが。アルスク王国の南のギルデアの西にある、オンズというダンジョンです」


 な、長い……。


「そう、オンズね?」


 仕方ないマップ表示、アルクス王国……お!ここか?


 なんだよリリデアの町の隣の国じゃんか。

 んで、ギルデア?オンズのダンジョン。

 なんだそれ、オンズ……ねぇ?

 なんか貴金属でも採れるんのか、なら潜るかな?


「仕方ねえなぁ……面倒だが行ってくるけど…レツと、レオどうするかな…」


 鞄拡張するか?ってか、やつら入るかな?あいつら6年鞄に入ってねえぞ?


「行く気に為りましたか?ふぅ…貴方を説得するのは、骨が折れますね。全く…」

「煩いよ!お節介な神さん。今回は貸しだからな?お代は高く付くぞ!」

「それは怖いですねぇ……。安い物で、勘弁してください。それでは私はこれで?あっ!お食事ごちそうさまでした。また食べたいですねぇ~」

「っ!煩い!早く消えろって」

「はいはい、ではお願いしますね?」


 それだけ言うと、すっと姿が目の前から消えた。


「ったく、余計な事しやがって。何が今更一緒に暮らしたいだ。図々しい餓鬼が…。レツ、レオお前ら久しぶりにこれに入れ!出掛けるから」

「ガウ………」

「ガヴゥ………」

「そう落ち込むな!中は広くしてあるから」

「ヴゥゥ…」


 仕方ないとでも言ってるのか?

 すごすごと、二匹が鞄に足を入れて中に入って行った。


「ごめんな?後で、旨い飯でも食わせるからさ!」


 それに、ダンジョンで暴れさせてもいいか?

 さてと、ならここの結界を強化させて出かけるか!

「非常に面倒だな!くそが!」


 それだけ叫ぶと!家をでて、空に上がった。


「んで……方向は」


 マップを出して位置を確認。


「ここからだと、結構遠いんだな?」


 良く考えれば、適当に場所を選んで住み着いてたんだったな。


 そしてそのカイトが潜るダンジョン迄飛んでいく。

 全く仲間割れとか?

 人を選んで、ダンジョンに潜らんと偉い目に遭うんだよったく……。


 少しでも意見が違えばヤバイっての!


「これは!カイトに会ったら先ずは説教だな」


 空を飛ぶのは良いが結構掛かる速度は出てるが……。


 どれくらいで着くかな?


 飛んで進んでるだけなので結構暇!


 ダンジョンの情報でも見ていくかな?

 検索オンズのダンジョン……。

 お、出た!


 何々……。

 階数は、100階層ね結構深いんだ。


 魔物は…。

 結構楽勝ですな!


 スライムに、オーク。

 ゴーレム、レイス、スケルトン?

 ポイズンビー、ポイズンスネーク、ポイズンスコーピオン。他……他って……。

 毒系多くねえ?


 あとは…ミノタウロス…食えるのか?

 それから…オークロード?なにそれ強いのかな……。


 オークの進化計かな?

 強いなら楽しそうだな。


 お、そろそろダンジョンに着くな。

 なら……行くかな?



 所で…カイトって何階層にいるんだっけ?


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