第6話 お邪魔だよ…あんたは。
さて、見知らぬ子供に兄ちゃんと言われてから更に半年が経っていた。
「餓鬼を助けてから、暫くは苛ついたが……。いつ迄も拘っても居られない!」
人は半年も経てば嫌な?事があっても、次第に忘れる物で今ではレツ達と運動がてら森で魔物狩りをして楽しんで居た。
「レオ!そっちだ!」
「ガゥ!」
「レツ!そっちじゃねぇ!あそこだ!」
「ガゥヴ………」
と、魔物の居る場所に指示を出して狩りをして居るのだ。
あいつらは、子猫の頃から面倒見てるがもう野生ではなくなって仕舞ったからな狩りの仕方は俺仕込みだ。
なので、狩りの手解きするのが大変だったが……良く育ったもんだ。
さすが、魔獣だよな……。
「お!レツ、レオ!獲物持ってきたか?」
「ガゥ!」
「ガゥヴ~」
血だらけの顔が俺に近付く!
「ま、まて、お前らそれは……ダメだ。今は駄目ぇぇ!まて!ほらクリーン!」
レツ達の顔が綺麗になる。
すると、二匹に押し倒されて顔を舐められまくる。
「お前らやめろ!くすぐったい!ワハハハやめろ!」
ある程度魔物のを狩ってると夕方になったので家に戻る事に…。狩った魔物は要らないので、全てアイテムボックスの中へ仕舞う。
「さて、レツ、レオ!家に帰るか?」
「ガゥヴ~~!」
「ガゥ~」
家に戻り夕飯の支度だ。
「今日はなにするかな?」
キッチンに立ち、鼻歌歌いながら料理を始める。
レツとレオ達には、鶏肉と野菜の混ぜた物を作り皿に出す。
俺はぁ~なににするかな?
ん~たまにはカツ食いてえなぁ~。
なら、メニューは決まりだ!
「ネットから、豚肉出してと…」
後は肉を叩いて筋切りして、塩と胡椒少々!
あとは、粉を着けて卵着けてパン粉を着ければ揚げるだけにしておく。
付け合わせのキャベツを千切りにして、彩りにトマトか……プチでいいかな?
それから味噌汁に白飯の用意ができたらカツを揚げていく。
「よし!完璧!俺天才」
テーブルに出来上がったおかずと味噌汁、ご飯をよそって……手を合わせて。
「頂きま……………」
「おや?それは?美味しそうですねぇ……私の分はありますか?」
と、突然現れる神さん……。
「神さん、あんたの分なんか作ってねえよ!俺は今から食事だ、邪魔すんな!頂きます!」
神さん無視して食事を始める。
先ずは味噌汁からずずずっと、汁をすすって、汁を飲む。
「くぅ~うめぇ……」
つぎは、カツだ先ずは真ん中を何も付けずに一口。
「こっちもうめぇ~!」
さて、お次はソースとカラシを付けて……。
「やっぱ最高!合う、うめぇ……」
モグモグ、パクパクと食事を続けるが……目の前に座る神さんがウザイ!
「なに?神さん帰んないの?」
「いえ、私の分はいつでてくるのかと…思いまして?」ニコリ。
「んなもん……………(負けた)くそ!ほれ!食え!」
多めに作り、アイテムボックスに仕舞ってあったカツを出して、ご飯と味噌汁をよそってグランバネル神の前に雑に出す。
「これは!悪いですねぇ~?なんかねだったみたいで……頂きます。………うん、相変わらず美味しい!」
悪いと思ってねぇだろ?
全く図々しいったら……。
「んで、なに?また急に現れてさっ………」
カツを一口、口に入れて咀嚼して、お茶を飲んでから、神さんに話しかける。
「いえ………。なにしてらっしゃるか、気になりませんか?と思いまして?」
「…………………?すまん、俺にもわかる言葉で話してくれ。意味不明……」
「お、おや……私としたことが……フフフ」
「あのさ、また厄介事を持ってきたなら帰れ!そして二度とくるな!出禁にすんぞ!」
「おやおや、それは、冷たい…貴方は、もう私の眷属ですからね…」
………今なんか聞こえた……?
否……なんも聞こえなかった。
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