第28話 今度はキャンピングカーに乗って旅再開。

 神さんから贈り物として、キャンピングカーを貰ったジュリだが、神からのメールの内容を呼んでまた憤慨するが……貰った物は使います。

 とうことで、早速キャンピングカーの中を探索。

 カイトが驚き喜んでるからこれはこれで有りか……?


「兄ちゃん!これどうしたの?なにここ。凄いなぁ。これなに、あっ!あれはなに?ねぇ、ねえ、ねえあれは?」


 んんん……煩い……、あれこれと一度に色々聞くな!説明が面倒だ!


「はぁカイト……お前少し落ち着け。煩い!」

「ええでも、でもさっ!」

「いいから…そこに座れ!」

「うん…」


 少し強めに言うと、カイトはシュンとしてソファーに座る。


「よし、座ったな。さて、カイト」

「なに?」

「この、乗り物は車と言う」

「うん」

「で、この車は寝泊まりができるし、飯もこの車で作れる」

「凄いね?小さな家みたいだね?」

「まあ、そうだな。で、この車に乗って暫くまた旅をするけど…良いか?」

「うん、でも、何処にいくの?」

「先ずは、この島にある王都に向かう。それから、この町以外にも村があるらしいから、そこを回って見ようと思ってる」

「ふうぅ~ん…。でもこの、車って騒ぎにならない?」

「まぁ、金持ちが見たら欲しくは成だろけど…人にやる気は無いな。なんとか誤魔化すし、町に入る時は仕舞うから大丈夫です」


 ………多分な?

 てか、認識阻害掛けて走るしな。

 それから山道は無理だな。


「それから山は、この車では走れない。山に入るなら歩きだな」

「………分かったよ」

「そんなに嫌な顔するな!少しは歩け!んじゃ、ここの結界解いてでくか。カイトは、俺の隣に座ってな?俺は車を運転するから。レツ達は……適当に寝てろ」

「何処に座るの?」


 キャンピングカーの荷台から、運転席まで通れるようになってるから、荷台から降りなくていい作りになってるな。


「俺の隣に座れるんだよ。ほらな」


 通路を通って運転席に来ると、助手席にカイトを座らせシートベルトをする。

 これは……癖かな?

 シートベルトしなくていい気がするけど…。

 まっ、安全の為だな。

 そして、自分も運転席に座り回りを確認。


 おお、カーステ付いてるし、てかナビ付いてる?

 ハハハ!これ役にたつのかな?

 それからガソリン……は?

 良くわからん。


 これはカイトにはアニメでも、見せとくか?

 ハハハ!


 さて、車にプロテクトだけは掛けとくか?

 町出たら認識阻害かな?


「カイト出発するぞ!」

「う、うん。これ本当に動くの?」

「動くんだぜ!」


 車のエンジンキーボタンを押して出発だ!

 先ずはゆっくり、スピード出さずに車をだす。

 マニュアルじゃなくて良かった。

 あれ、左足疲れるし。

 にしてもキャンピングカーって?こんなのなんだ…知らんかった。

 感覚は……トラックと同じだな。


 敷地から出て、ノロノロと町中を走る。

 時速は20キロ前後。

 それでも早く感じるな。

 未だ町を出てないから。ゆっくり走る。


「兄ちゃんこれ凄いね」

「だろ?おっと……」


 あっぶねえ…、町中に車が入っても人が避けない!危ない。

 ………死にたいの?


 珍しがってる人達が、多く出てきて退かないからクラクション鳴らして走る。

 町の人達が大騒ぎだな。何か言ってるけど知るかよ。ハハハ!

 おっ、そろそろギルドの前を通るぞ。

 けどスルーだな。


 そして、門番も無視しして町から出た。


「兄ちゃん、皆驚いた顔してたね?」

「そりゃぁビックリするだろ?何せ鉄の塊だからな」

「そうなの?」

「そうだぞ?」

「ふうん」


 さて、町も出たからな。

 認識阻害掛けないと。

 盗賊とか面倒だからな。


「カイト、このまま気楽に旅しょうぜ?」

「うん、兄ちゃん!」



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