第26話 トラブルはもう懲り懲り。
「あんた、嫌、バッシュって言うのか…。で、バッシュのおっさん、あんたダン…なんちゃらさんどうした?」
「………へ?」
「だから、ダン・バレットって人どうした?…そう言えば…俺が買った家ってさっ、元々はそのギルドマスターのダンて人の家か?」
「そ、そうだが……な、なんで…分かる?」
「えっ?それは鑑定して、あんたのステータスみたからだが?なにか?」
「か、鑑定持ち……」
「てかさ、サブマスのあんたが、なんでギルドの頭やってんの?普通ギルマスって、サブマスは勝手に頭出来ねぇだろ?ギルド協会からの指示書もってんの?」
「そ、そんなことをなんで?」
「知ってるのかって?」
「あっ、あぁ…」
「それはここに来る前に、ギルドに世話に成ってたからだな」
「世話って、お前…貴族の息子だろ?」
「そうだけどなに……?そんなん、あんたに話す必要ある?」
「い、嫌、それは無いが……」
「そう?なら聞くなよ。プライバシーの侵害!」
「プ…ぷら??なんたそれは?」
「分かんないなら良いよ。別に!で、ダンて人は?」
「知らないのよ?僕……」
おっと、いきなりシャシャリでたな。
「ぼ、僕?って誰が?おばさん」
「お、おば……」
お黙った!ハハハ、チョロ。
「まあ良いけどね?所詮他人事だ。それで本題に戻るけど…町長の息子と町の騒ぎは、どう落とし前着けんの?それだけ聞かせろよ」
「そ、それは……」
「あんだが撒いた種だ、それを刈れば良いだけだろ?なんで、そんなに渋るんだ?」
「……つ!」
「謝りたくはないんだな?それに、俺を追い出さす算段でも着けてたか?」
「………」
「黙ってるって言うことは、肯定するんだな。はぁ……イライラして来た。なら仕方ない町出てくから、金返せ!」
「そ、ほ、ほんとか?」
急に顔色が戻ったな!糞が……本当に屑だな。
「あんたさ、俺が気に食わなくて…追い出したかっただけなんだろ?それが良い大人ね。勉強に成ったよ。屑が!ほら!耳揃えて返せ大金貨15枚」
「な、なら」
スクッと立ち上がると、カウンターの中に入りなにやらごそごそとすると、カウンターの上に大金貨をバンと出した。
「こ、これで出てってくれ!」
「………1.2.3.4……………15枚と…ふん!確かに。ああそれと、ギルド協会にあんたが俺にしたことを報告しておくよ。精々首洗って置けよ、人殺し!のサブマスター」
それだけいってギルドを出た。
後ろで何か言ってるが知るかよ!糞が!
はぁまた放浪の旅か……。なら次は何処に行くかな?
あっ!同じ国で町をフラフラ回るのも良いかな?なら、この町は駄目だったから…。
次は……3つ隣に……王都があるか……だがなぁ……家造っちゃったし。
あれアイテムボックスの中に入るかな?
よし戻って旅支度だ。
カイト……怒るよなぁ……折角落ち着いたと思ったのに…。
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